- みんなの評価
6件
エッジウェア卿の死
著者 アガサ・クリスティー (著) , 福島正実 (訳)
カーロッタは人気女優ジェーンのものまねで、ポアロを含む多くの観客を魅了した。奇しくもジェーン当人が、ポアロに奇妙な依頼をしてきた。離婚を拒む夫の男爵をなんとか説得してほしいというのだ。純粋な興味からこの依頼を快諾したポアロ。が、数日後その男爵が謎の死を遂げてしまう……。
エッジウェア卿の死
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
エッジウェア卿の死
2023/04/26 16:18
私たちはヘイスティングズだ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は1933年に発表された、名探偵エルキュール・ポアロものとしては初期から中期にかかるあたりになるだろうか。
原題は「Lord Edgware Dies」で、「Lord」は「(イギリスでは)侯爵・伯爵・子爵・男爵などの称号。卿」とあるから、邦題はそのままの訳になる。
物語は、有名な女優が夫と離婚したがっていて、ある夜彼女が夫のもとを訪ねたあと夫が死んでいた。誰もがこの女優の犯行と考えるが、殺人があった時には彼女にはしっかりしたアリバイがあった。
では、誰が夫を殺したのか。
この殺人事件が起こる前に、女優の物まねをする役者が登場している。
とすれば、この役者が犯人にちがいない。しかも、この役者は事件のあと自殺めいた死体になって発見されている。
こんな事件をポアロが推理していくのだが、この頃の彼にはあまり優秀とはいえないポアロの無二の親友がいる。
ヘイスティングズだ。
彼はポアロものの8本の長編と多くの短編に登場するポアロものには欠かせない人物だ。
この作品でも、ヘイスティングズがポアロの解決した事件を語る、そんな形式で書かれている。
つまり、ヘイスティングズが語ることで、ポアロが事件をどのように解決していったかがわかるし、ヘイスティングズの素人推理が つまりは読者の推理と似ているところがまた面白い。
ヘイスティングズこそ、読者の代表として事件の解決に参加しているといえる。
で、結局犯人であるが、収まるところに収まったというところだろうか。
エッジウェア卿の死
2017/10/17 10:01
二人の掛け合い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話はメイントリック(アリバイ)がいくらなんでも無理だろう……と思うのでミステリとしてはあまり好きじゃないのだけれど、読み返してみたらポアロとヘイスティングズのやり取りが3割増しくらいになっている印象で、+ジャップ警部も出てきて楽しめた(もちろん脳内映像はあのドラマの3人)。 バスの真ん前でひらめいたポアロに対して「なんという瞬間にそんなものを浮かばせるんだ。すんでのことに最後の瞬間になるところだ」と突っ込むヘイス可愛い。 しかし公爵の女の趣味はわからんなぁ。
エッジウェア卿の死
2024/02/23 10:12
後半が、長く感じた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
モノマネが入ってくる所が面白かったです
冤罪も怖いけど、殺人が軽い感じも怖かった
ちょっと、ダラダラと繰り返し確認するのが長く感じたけど、全体として面白かったです