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6件
時の娘
著者 ジョセフィン・テイ (著) , 小泉喜美子 (訳)
英国史上最も悪名高い王、リチャード三世??彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか? 退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。
時の娘
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時の娘
2019/09/12 20:26
人間見た目が大事
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
リチャード3世って誰?というくらい無知だったのに、あまりの面白さに他の薔薇戦争関連の本も読み漁り、系図を眺め、すっかり詳しくなったような気がします。この本の表紙はリチャード3世ですが、ヘンリー7世の肖像画も載っていると見比べられて良いと思います。そう思い込んで見るせいか、どう見てもヘンリー7世の方が犯人顔です。フィリッパ・グレゴリー「白薔薇の女王」や「The Red Queen」などを読むと、ヘンリー7世の母マーガレット・ボーフォート主犯説が中々説得力があります。マーガレット・ボーフォートは王族の血を引くとはいえ王位継承権を放棄させられた家系で、結婚相手エドマンド・テューダーは未亡人となった王妃が一般人との間に産んだ子です。王位継承権などないに等しいはずなのに、何故ボズワースで勝ってしまったのか、リチャード派としては神も仏もないように思います。
時の娘
2024/01/24 15:26
リチャード三世の真の姿とは
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
安楽椅子探偵という言葉があるが、この作品で活躍するのは怪我によってベッドから動けなくなった警部である。挑むのはイギリス史上屈指の悪人というイメージの強いリチャード三世。果たしてこの王はいかなる人物であったのか。それを探偵小説として描く傑作。
時の娘
2020/01/03 12:29
歴史って怖いと思わせる歴史ミステリー
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々の歴史ミステリー!対象は15世紀イギリス。兄エドワード4世の後継者である息子二人を監禁のうえ殺害したとされ、歴史上悪人とされているリチャード3世。本当に彼が二人を殺害したのか?肖像画から疑問をもったグラント警部が歴史上の文献から真相に迫ります。歴史って、何を信じていいのか分からなくなるくらい、よくできた歴史ミステリー!エリザベスとか同名の人がたくさん登場。話を追っかけるのに家系図を何度も見返しながらの読書。苦労しましたが、面白かったですし、ちょっとだけイギリスの歴史に詳しくなり、得した気になりました!