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6件
The Indifference Engine
著者 伊藤計劃 (著)
ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう・・・・・・戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュを捧げた2短篇、そして漫画や、円城塔と合作した「解説」にいたるまで、ゼロ年代最高の作家が短い活動期間に遺したフィクションを集成。
The Indifference Engine
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The Indifference Engine
2015/03/28 23:38
まずは「虐殺器官」から。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は伊藤計劃氏の短編集です。
もちろん、これ1冊だけとっても良い出来ですが、この短編集はまず「伊藤計劃はこういう作家だ」ということが分かっている状態で読んだ方がよりその面白味を理解できると思います。
というわけで、これを読む前に「虐殺器官」や「ハーモニー」を読み、本書に収録された各作品を楽しんでみてください。その後に円城塔氏との合作として発表された「屍者の帝国」を読んでみると良いのではないかと思います。
The Indifference Engine
2020/01/14 20:43
フィクション短編集。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なまねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コミックあり、小説(習作?)ありのフィクション短編集。もう、この中の短編や習作が、作者の手によって長編小説になる日はこない。そのことに改めて打ちのめされる。「屍者の帝国」を最初から最後まで、伊藤計劃著で読みたかった。けれど、この本に限らず、伊藤計劃作品を読んでSFに興味を持つ人が増えればいいなと思う。
The Indifference Engine
2015/12/10 10:08
死んでも生き続ける
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
わずか34年の生涯のなかで、著者は珠玉のSFを残した。本書にもその断片が残る「屍者の帝国」は円城塔の手によって受け継がれた。「ハーモニー」はマイケル・アリアス監督によって映画に生まれ変わった。そして多くの人が、これからも伊藤計劃の作品を読み続けるだろう。