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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 8件

象られた力

著者 飛浩隆 (著)

謎の消失を遂げた惑星〈百合洋〉。イコノグラファーのクドウ圓は、その言語体系に秘められた"見えない図形"の解明を依頼されるが……"かたち"と"ちから"の相克がもたらす災厄を描いた表題作、双子の天才ピアニストをめぐる生と死の二重奏の物語「デュオ」ほか、初期中篇の完全改稿版全四篇を収めた傑作集。

象られた力

税込 858 7pt

象られた力

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.1

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

象られた力

2011/06/28 00:20

作者のつむぎだす言葉のひとつひとつが、確かな衝撃力を伴って読者に体当たりしてくる

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ハードSFというよりは幻想味の強い4つの中短編を収録した一冊です。

 表題作の「象(かたど)られた力」は、地球化が進められた惑星「百合洋(ゆりうみ)」が突然消滅。その背後には惑星独自の図形言語の謎が存在していると見られ、その解読がイコノグラファーのクドウ圓(ひとみ)に依頼される、という物語です。
 豪華絢爛ともいうべき破壊描写と、しびれるほど甘美な暴力に満ち満ちた終盤は、言葉が織りなす力の奥深さをこれでもかと見せつけ、まさに圧巻というべき展開です。作者独特のこの物語世界は人間業とは思えないほど超絶的な想像力によって創りあげられていて、それを前にして私は目が眩み、果てには恍惚感すら味わいました。そして、森羅万象のめくるめく急激な変転を、無理なく一気に読ませるだけの豊潤な言葉を立て続けに繰り出す作者の力に、畏敬と憧憬の念を抱いたのです。

 別の一編である「デュオ」は、ひとつの肉体を共有する双子の天才ピアニスト、デネスとクラウスのグラフェナウアー兄弟と、そのピアノ調律師として雇われたオガタ・イクオが主人公です。兄弟とかかわるうちにイクオが味わう不思議な体験の背後に、双子の隠された出自がある、という物語です。
 兄弟が奏でる甘美な曲と、彼らの秘密とが、これまた研ぎ澄まされた言葉によって輪郭鮮やかに構築されていくさまは見事です。そしてまた、その纏綿(てんめん)とした謎がほどけたときに立ち現れる、作者の創造する天地のあまりの奇想ぶりに、私は軽い酩酊状態にも似た心地に陥ったのです。

 2005年版「SFが読みたい」の国内作品第1位、第26回日本SF大賞、2005年星雲賞(日本短篇部門)と、数々の賞に輝く作品だけのことはあります。衝撃的な破壊力が言葉によって紡ぎ上げられる、まさにその現場を目の当たりにした高揚感を味わうことができる短編集です。

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象られた力

2015/08/23 00:13

素晴らしい文章

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kkzz - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界観も良いですが、それを支える文章力がまたすごい。五感に呼びかけてくる文章で、イメージ喚起力が凄まじいです。好みの問題はありますが、自分にとっては最高のものでした。

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象られた力

2006/02/28 18:04

瑞々しい作品群

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 表題作のほか「デュオ」「呪界のほとり」「夜と泥の」の4つの中編が収められている。いずれもどこか懐かしい。忘れたことさえ忘れてしまった記憶の細片化されたかたちと、希釈された力がひとつの物(たとえば言葉や身体)のうちに再現されている。私と私でないもの、見るものと見られるもの、記号と意味の隔てがその物のうちで消失する。仰々しく表現すれば、そんな感じ。音楽、絵画、映像、とりわけ漫画がもつ言葉を超えた表現力に拮抗するイメージの喚起力に満ちている。
 たとえば、「楽譜には作曲家の感情の振幅が記録されている。それを演奏家が解放する。非常に難しい作業だが、まれにうまくいくと、我々は天才たちの感情に同期して翻弄されることになる」(「デュオ」から)。「人間は五官を通してしか宇宙とかかわってはいけない。五官の外にあるものを、人はついに理解することができない」(「夜と泥の」から)。「「かたち」とは数学的で、抽象的なものである一方、それと同じくらい身体的で肉体的なものだ」。「そうとも。ものを見ることは、見られることは、それほどに淫らなことなのだ。人は眼差しによって事物を犯し、見ることによって事物に犯される。だからこそ、人は見ずにはいられない。形と、力を」(「象られた力」から)。
 これらの断片をつなぎあわせると、なにかもっともらしい思考を紡ぎだすことができるかもしれない。しかし、そんなことはもうどうでもよくなる。
 とりわけ表題作が面白い。エンブレム文字、文様文字、要するに図形言語。その多彩な装飾文様は数十の基本図形に分類される。それらが組み合わさって、そのひとつひとつが抽象的な意味や寓意、神秘的な役割を担う「エンブレム」を構成する。それだけではない。情動、感情の動きを人間の内部から吊り出してくる。
《百合洋[ユリウミ]のエンブレムが感情を抽き出す具体的なメカニズムは解明されていない。しかし大ざっぱに言えば、情動は人間が進化の過程で環境に最適化するために作り上げたツール、機械的な仕組みだといえる。人間の内部にセットされたそのツールを、外部から呼び出したり制御したりするコマンド、それを言語の組みあわせで開発しようというのが詩や演劇や小説といった文学システムだったわけだが、感情じたいがそもそも機械的なものなら、もっと別なコマンドを──たとえば図形の形で──開発することも可能なのではないか。図形化したコマンドを光学読み取りさせて、人間というシステムに指令を出す……どこにもふしぎはない。》(「象られた力」)
 このアイデアがすこぶる面白い。そういえば、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』にも、表題作に出てくる非線形書法体系や「七十二文字」に出てくる真の名辞による単為生殖といった秀逸なアイデアがあった。
 手練れの書き手を思わせる部分と、生まれて初めてSFを書いた人を思わせる初々しさ、瑞々しさとが同居している。物語の紡ぎ方、語り方に、どこか稚拙さとすれすれの懐かしいところがあって、それがかえって新鮮に感じられる。

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