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しがみつかない生き方
著者 香山リカ (著)
資本主義の曲がり角を経験し人々は平凡で穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福だと気がついた。自慢しない。お金、恋愛、子どもにしがみつかない――新しい幸福のルールを精神科医が提案。
しがみつかない生き方
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しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
2009/10/25 10:50
「人生で成功するためには」というテーマの本が売れています。「お金を稼ぐためには」というテーマの本も売れています。
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人生で成功するためには」というテーマの本が売れています。「お金を稼ぐためには」というテーマの本も売れています。
この本は、そういった「成功」や「お金」が、幸せな人生に必要なのかというアンチテーゼから出発して書かれています。
「成功するための唯一の条件」は「成功するまで続ける」という言葉があります。でも、世の中の人全員が成功しているわけではありません。人にはそれぞれの事情があり、どの人も同じように行動できるとは限らないのです。
成功できないのは自分のせいだ、と思ってしまい悩み精神的におかしくなってしまう人も増加しています。
私の周りのある業界では50才を過ぎた人たちの約半数は、精神的に支障きたしており、薬に頼らざるを得ない生活をしているという話も聞いたことがあります。
それだけ現代はストレスのかかる時代。
一方、「幸せ」とは何かを考えてみると、「成功」が必ずしも幸せとは限らないことも。
もちろん「お金」が「幸せ」と考える人は、その時点で不幸だと思います。
本書では、執着しない生き方をすすめています。
もちろん、まったく努力しなくていいとは言っていません。自分が何にもしなくて、自然に幸せになれるわけではありません。
過度な成功を目指すと執着心が生まれます。
ある執着心を満足させると、次の執着心が生まれます。
次の執着心は、前の執着心よりも大きなものになっています。
その執着心を満たすことができない自分になったとき、不幸になってしまうということです。
自然体の生き方、これが幸せの出発点なのかもしれません。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
2010/01/09 15:17
ふつうとは何だろう
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は2009年にもっとも売れた新書である。
「<勝間和代>を目指さない」という章のタイトルが話題となったが、まさかそれが売れた原因ではないだろう。もし、売れた原因を探るとすれば、やはり題名のなかの「生き方」ではないだろうか。しかも、それが「ふつうの幸せ」をめざす「生き方」だというのだから、興味がわく。
現代人はこの「生き方」という言葉にとても魅かれる。かつて「死にざま」や「生きざま」といった言葉が流行ったことがあるが、今は「生き方」そのものがわからなくなっている時代なのだろう。
しかし、人として生まれて、成長し、やがて死んでいく、そんなごく当たり前のことさえも誰かに教えてもらわないといけないとしたら、なんとこの時代は生き難いのだろう。あるいは、「ふつう」ということさえ、何を基準にして「ふつう」なのかもわからなくなっているのではないか。
本書が提示する問題よりも、そのことの方がおそろしい。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
2009/09/12 01:11
しがみつかない、というのは大切なことだと思う
11人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る
しがみつかない、というのは大切なことだと思う。
しがみつかない生き方をしたのはどういう人でしょう。
相田みつをさんのようなひとでしょうか。
にんげんだもの
この本には感動があります。
ドクタースランプ(あられちゃん)やドラゴンボールの鳥山明先生もしがみつかない自由な発想で、世界一面白い物語をつくったのかも知れません。
上記の二つの本のように感動と面白さの小説として岩男潔著「不落樽号の旅」があります。
不落樽号の旅
香山 リカ氏のしがみつかない生き方の意図するものとちょっと違うかも知れませんが、もしかしたら、共通点のある、あるいは対極にあるかもしれない相田みつを、鳥山明、岩男潔など読んでみるのもいいかも知れません。
「しがみつかない生き方」の本には「勝間和代をめざさない」という項があるので勝間和代氏の本が対極の位置にあるのかも知れませんが、でも上に書いた本などが本当は対極にあるのかも知れません。深い感動のある本は今西祐行、ユリー・シュルヴィッツ などさがせばいろいろあります。上記の本も人生の深さを感じるかもしれません。