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茨木のり子の献立帖
著者 茨木のり子 著
詩人・茨木のり子が残した膨大な日記や料理のスクラップブックから、茨木家の食卓メニューを再現。愛用の台所道具や器も紹介。役立つレシピ付き。
[目次]
◆茨木のり子の献立
みどり式カレー/ポテトキャセロール/鶏の水炊き/ちぢみ/中華風サラダ/茶碗蒸し/めいたがれいのフライ、赤貝の酢の物、カブぬか漬け/ガスパチョ/ローストビーフ/水正果、ちりめんじゃこ とうがらしまぶし/チキンライス、ほうれん草のおひたし/栗ぜんざい/コンビーフサラダ、納豆、わかめ汁/やきとり/雑菜/たこ コリアン風、浦項 かれい細切り、ナムル(3種)/チーズケーキ/ヤンソンさんの誘惑/茹で豚/胡麻豆腐/つけ汁/パエリア/プリン/ハヤシライス/ブイヤベース アイオリソース/きすマリネ/サワークラウト/薬食/わかめスープ/オマール海老のリゾット コーラルソース/マカロニナポリタン/朝鮮風ひやむぎ/粽子/ベークドポテト/ひらめ刺し、柳かれい、熱燗/栗ご飯、なめこ汁、鶏立田揚げ/鶏とびわの甘酢あんかけ/リゾット/野菜スープ/ビフテキ、グリーンピースごはん、玉子焼き
◆茨木のり子の日記抄 1949-1974
◆エッセイ:宮崎治 「東京の伯母さんちの夕食の世界」
◆実測:茨木のり子の台所
◆茨木のり子 略年譜
茨木のり子の献立帖
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紙の本茨木のり子の献立帖
2017/09/02 08:22
稲妻のような真実
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
霞を食べて生きるのは仙人であって、詩人ではない。
もとより詩人だって人間であるから大根をかじり焼き魚をほじくり、スープをすする。いやいや、食するだけではない。
詩人だって台所に立って、今夜の晩御飯のメニューに頭を悩ます。お買い物に出て旬のものに心を動かす。ましてや愛する人のためならば。
詩人茨木のり子は昭和24年に23歳で結婚した。相手は鶴岡出身の医師三浦安信。茨木は彼のことを日記で「Y」と呼んだ。
茨木の遺品を見ると、それは彼女の性格なのか、こまめに日記や自身が書いた記事などのスクラップが残されている。
そのなかにはメモやノートに残された色々なレシピもある。
この本では茨木の手書きのそんなレシピが写真図版で紹介されていて、多分そのレシピで作ったのであろう料理の写真まで収められている。
例えば、ちぢみ、例えば、茶碗蒸し、例えば、チーズケーキ。
茨木の使っていた台所の図面やそこに残されていた食器や冷蔵庫の写真を見れば、そこに立って料理をしている茨木の姿がすっと立ち上がってくるような気がする。
きっとそんな茨木を女性の読者ならもっと身近なものに感じるだろう。
女性に愛された詩人は、当たり前のように日常で料理し、愛する夫と食卓を囲った。
しかし、そんな幸福な時間も長くはなかった。
1975年、茨木が49歳の時、夫三浦安信は亡くなる。
茨木はそのあと79歳で亡くなるまでの時間を自分のために作りつづけることになる。
詩人が残した「歳月」という詩のおわりにこうある。
「稲妻のような真実を/抱きしめて生き抜いている人もいますもの」。
それこそ茨木のり子だったにちがいない。
紙の本茨木のり子の献立帖
2017/03/21 23:08
ファン垂涎の献立帳公開
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
文人の献立帳、レシピ本は結構好きなのですが、これもファンが喜ぶ楽しい一冊。
レシピも載っていますが、著者直筆のメモや日記に書き残されている献立、など、お料理を知りたい人向けというより、やはりファン向けの本といえます。
写真が多くて、直筆の料理手順などが見られるのが至福。
韓国料理、北欧料理など多国籍。
レシピはとっても簡単!
紙の本茨木のり子の献立帖
2017/04/20 07:07
献立
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
参考になりました。献立に迷った時なんかないパラパラとめくって献立を決めたりしています。助かっています。
紙の本茨木のり子の献立帖
2019/01/15 02:03
献立
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩人というと仙人のように霞を食って生きているイメージですが、現実には無理ですからね。こういった献立が出てくるのも面白い。