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4件
ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
〈世界人口78億人突破! 〉
どう滅ぼすか、みんなで一緒に考えよう!!!!!!
ダ・ヴィンチ・恐山、小説家として待望の帰還!!
突如降誕した魔王と、集められた10人の人間たち。
読む者の“道徳”を揺さぶる、話し合いの幕が開く。
【あらすじ】
全能の魔王が現れ、10人の人間に「人類を滅ぼすか否か」の議論を強要する。結論が“理”を伴う場合、それが実現されるという。人類存続が前提になると思いきや、1人が「人類は滅亡すべきだ」と主張しはじめ……!?
ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
本日まで通常1,760円
税込 880 円 8ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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ただしい人類滅亡計画−反出生主義をめぐる物語
2021/10/22 21:50
じっくりと、考えながら読書したい時におすすめです。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポップな装丁に、インパクト大のタイトルに惹かれて購入しました。
すごく面白かったです!
多様な主義がぶつかり合う議論を通じて、人類の滅亡について考察する物語。
主軸となるのが「反出生主義」で、お恥ずかしながらこういった考え方があることを初めて知りました。
好きなドリンクを片手に、ちょっと甘いものでもつまみながら、じっくり考え込みつつ読書したい時におすすめの一冊です。
ただしい人類滅亡計画−反出生主義をめぐる物語
2022/01/31 21:12
とても読みやすくわかりやすい内容
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのインパクトで気になり、著者がオモコロライターのダ・ヴィンチ・恐山さんだと知って読んでみた。
突然現出した魔王が「自分は全能の王であるのに、なぜ人類を滅ぼすという使命を命じられるのか」ということに疑問を抱き、異なる主義思想を持つ十人の人間に「人類を滅ぼすべきか」を議論させるという形で反出生主義の主張と反証を解説している本。
本の中で著者は反出生主義についても人類滅亡についても肯定的意見も否定的意見も決定していない。
こんな考え方もあるんだと勉強になったし、道徳や善悪の分類もなるほどなーと思えた。
自分の主義主張やなんかは置いといて。
結局のところ主義主張を持つのはともかく、それを他者に押しつけるのは違うかなーと思った。
昨今話題にのぼりやすい過激派ヴィーガンや過激派フェミニストみたいな感じにはなりたくないかな。
私は魔王の下した決断、結構好きだな。
2021/09/29 21:50
人類の未来をかけた「脳内論争」的読後感
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界を滅ぼす使命を持って突然生まれた「魔王」が、その理屈っぽい性格のせいで「人類を滅亡させるべきか否か、合理的な答えを示せ」と10人の立場も思想も異なる人間を呼び寄せて徹底討論させるお話。
戦隊モノのように「レッド」「ブルー」など相性で呼び合うキャラたちがいまいちキャラ立ちしておらず、「思想を話しているだけ」の体はあります。彼らを「別個の人間」として考えるよりは「一人の人間の頭の中の複数人格」と思って読んだ方が読みやすそう。
「幸福感」や「モラルやルールはどういう風に成り立っているのか」といった話が大変興味深い。最後は「出生・反出生論」に話が傾くので、その辺りについて読みたい人に向いているかと。