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新鋭短歌シリーズ
著者 toron*(著),山田航(監修),上坂あゆ美(著),東 直子(監修),水野葵以(著),櫻井朋子(著),上篠 翔(著),藤原龍一郎(監修),木下侑介(著),千葉聡(監修),奥村知世,藤島秀憲,藤宮若菜,伊豆みつ,黒瀬珂瀾
夜明けが、雨が、そして音楽が――言葉になる瞬間を見に行こう。(黒瀬珂瀾)
夜明けが、雨が、そして音楽が――言葉になる瞬間を見に行こう。
〈あなた〉と深く、指をからめて。(黒瀬珂瀾)
【5首】
あなただれ、黄昏。おまへだれ、雪崩。浮世草子をうしろから読む
言葉なるもののからだに棲むかぎり祈りの部屋は保たれてゐる
改札までつないでゐてねオクトーバー・フールと唱へてはだめですよ
つけまつげ冷たく濡れて街灯りはまばたきのたび更新される
鍵盤は押せば鳴るもの鍵盤は発語するのに適訳がない
【著者】
伊豆みつ
石川県生まれ。上智大学文学部国文学科卒業。2014 年、未来短歌会に入会。黒瀬珂瀾に師事。
黒瀬珂瀾
鍵盤のことば
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電子書籍工場
2023/08/01 14:14
外観は無機質で巨大な工場でも
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
中にはさまざまな人がいて、それぞれのドラマを生きているんですね。男の職場をジェンダーレス化、仕事と育児の両立などあつかうテーマも広いです。
紙の本君が走っていったんだろう
2022/03/31 04:50
敏感にさらりと書く
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投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短歌の現状をただ一人の歌人が体現しているように思われる。こんなにも敏感に世界を切り取り、しかし口語の軽やかさでこんなにもさらりと書けてしまうなんて。昨今、そういう歌が人気だが、そういう歌がなかなか難しい。
紙の本イマジナシオン
2022/03/05 19:34
喩と異化効果。
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投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻末で、山田航氏が「直喩が多い」と述べているが、むしろ、隠喩や換喩が多いのではないか。むしろ、詩的な異化効果の方が目立っている様に感じられた。一冊を通底している主張は強く感じられない。むしろ、美的感覚、詩的感覚が強く感じられた。主張の強い短歌は、広い短歌の裾野のほんの一端にすぎない。この歌集は、性別さえ隠蔽している作者の、美的・詩的な感覚を最優先して編まれたものだ。一貫した詩的感覚とは、そんなに長続きするものではない。その意味で、この歌集を編んだことが、作者の力を高めるのに役立っているのではないか。年齢を考えれば、作者はまだまだ伸び盛りだ。一貫性の強い短歌に挑戦することは充分に考えられるし、是非実行してほしいと感じた。
短歌はここに記さない。一度手に取って御自身で確かめられることを望む。