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16件
国宝
著者 吉田 修一
俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をダブル受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。
国宝 下 花道篇
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国宝 下 花道篇
2024/05/15 21:11
人間の生涯×美しきものを描き切った作品
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投稿者:ジャッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの登場人物も遠くにいってしまった。等身大の姿だった喜久雄は、二倍三倍と大きくなったと思ったら、私よりも小さくて繊細な姿にもなっていって、軽く狼狽えた。
芸人の華やかさと、背後にある壮絶な覚悟を描きつつも、その隙間にある世間の眼差し、社会の非情さが鋭く描かれていたので、時々ハッとさせられた。
何より、そういった醜いものすらも吸収し、狂気と紙一重の輝きを放つ人物としての喜久雄を描き切った最後のページに、すごく強くて大きな意志を感じて、胸がいっぱいになった。
2025/06/11 15:51
伝統芸能の重み
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歌舞伎の事をよく知らない私でも楽しめました
華麗な歌舞伎の舞台とその裏側の役者の苦労
裏方の女性や会社の人々の人間模様が鮮やかに描かれる
歌舞伎を見てみたいと思った
2025/05/28 15:46
対照的な生い立ちの二人のこれからが楽しみ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
関西歌舞伎の名門の御曹司と九州の極道の親分の息子
対照的な二人が歌舞伎の世界で出会う
そして二人には女形としての才能と華があった
歌舞伎の事を知らない私でもグイグイと引き込まれる面白い作品でした。
再びであった二人のこれからが楽しみです