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100の思考実験――あなたはどこまで考えられるか
著者 ジュリアン・バジーニ(著) , 向井和美(訳)
身体と脳、自意識、言語、宗教、芸術、環境問題など、多岐にわたるテーマから100の問いをまとめた、哲学的思考実験の見本帳。
●これは「読む」本ではありません。「考える」本です。●
「列車の暴走で40人が死にそうなとき、5人だけ死ぬほうにレバーを切り替えられるとしたらどうするか」
NHK「ハーバード白熱教室」で取り上げられた「トロッコ問題」のように、古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を“考えるためのシミュレーション・ツール”として用いてきました。
身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、多岐にわたるテーマから選りすぐった簡単に“答え”の出ない、哲学・倫理学・論理学の100の難問があなたをぐらぐらと揺さぶります。
★世界19ヶ国で刊行! イギリス発ロングセラー!
【書評から】
・「読んでいて思わず引きこまれる。知的で愉快で、型破り。巧みでセンスのよい構成。誰かと議論したいのに、相手が見あたらないとき、繰り返し手にとりたくなる本だ」(Sunday Herald)
・「楽しんでできる頭の体操」(London Review of Books)
・「何度も考えることこそ、明敏で切れ味のよい本書の意図するところだ」(Sunday Times)
・「この本はさながら、道徳哲学の“数独”である。身動きできない地下鉄の中でも、“思考実験”のどれかに取り組めば、たちまち通勤地獄から抜け出せる」(New Statesman)
【目次(一部)】
01 邪悪な魔物――理性で理性を疑えるだろうか?
02 自動政府――コンピュータに政治ができるだろうか?
03 好都合な銀行のエラー――誰も損をしなければ何をしてもよいか?
04 仮想浮気サービス――不倫はなぜいけないのか?
05 わたしを食べてとブタに言われたら――動物の尊厳とはなんだろう?
06 公平な不平等――不平等が許される場合とは?
07 勝者なしの場合――結果がよければ何をしてもいいのか?
08 海辺のピカソ――芸術は永遠だろうか?
09 善なる神――宗教なしの道徳は成立するのだろうか?
10 自由意志――すべてはあらかじめ決定されているのか?
~
100 喫茶店で暮らす人たち――わたしたちも搾取の加担者だろうか?
このほか本書に含まれる思考実験
「テセウスの船」「マリーの部屋」「中国語の部屋」「ビュリダンのロバ」「哲学的ゾンビ」「アキレスと亀のパラドックス」「ニューカムのパラドックス」「囚人のジレンマ」「抜き打ちテストのパラドックス」「砂山のパラドックス」…
100の思考実験――あなたはどこまで考えられるか
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100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか
2012/04/06 14:40
哲学問題の100色パレット
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックトーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
目次を見ただけで、これは面白そう!と即、購入。
「心を持つとはどういうことだろう?」「公平さとはなんだろう?」「不倫はなぜいけないのか?」
古典的な哲学の難問から、現代の倫理学の問題まで、とりあげられているジャンルは非常に幅が広い。
哲学や倫理学の問題にはこんなものがあったのか、というのがよくわかる。100の問題が思考実験の形で具体的に提示され、それぞれに著者のコメントが続く。
ひとつの章が短いので読みやすいし、興味を惹かれたどの章からでも読むことができる。
個人的には、「言葉には意味があるのか」ということに興味があるので、「ウサギだ!」(クワイン)や「箱の中のカブトムシ」(ウィトゲンシュタイン)などを面白く読んだ。そのテーマについてもっと深く知りたいと思ったら、出典にあげられている本を読んでみるとよい。
これまでにない、ユニークな哲学の本だ。
100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか
2012/03/05 17:48
内容紹介
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ビーケーワン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「列車の暴走で40人が死にそうなとき、
5人だけ死ぬほうにレバーを切り替えられるとしたらどうするか」
NHK「ハーバード白熱教室」で取り上げられた「トロッコ問題」のように、
古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を
"考えるためのシミュレーション・ツール"として用いてきました。
身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、
多岐にわたるテーマから選りすぐった
簡単に"答え"の出ない、
哲学・倫理学・論理学の100の難問があなたをぐらぐらと揺さぶります。
★世界19ヶ国で刊行! イギリス発ロングセラー!
100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか
2017/12/01 18:14
考えるの楽しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り100個の思考実験が載っている本。
ストーリー仕立ての問いかけは、読み物としても面白い。
問いかけの後に解説が入っているけれども、回答を出してくれる物では無くて、考え方のヒントを教えてくれるような感じ。
問いかけだけを読んでもどこをどう考えれば良いのかわかりにくい物が多いけど、解説まで読めばいろいろ考えられる気がする。
答えの出ない哲学的な問いについて考えるのは面白いので、興味のある人は是非やってみて欲しいと思う。