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「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
著者 山下泰平
文学史&エンタメ史の未確認混沌時代(ミッシング・ピース)!
「東海道中膝栗毛」の弥次喜多が宇宙を旅行する、「舞姫」の主人公がボコボコにされる、身長・肩幅・奥行きが同じ「豆腐豪傑」が秀吉を怒らせる――明治・大正時代、夏目漱石や森鴎外を人気で圧倒し、大衆に熱烈に支持された小説世界が存在した。
本書では、現代では忘れられた〈明治娯楽物語〉の規格外の魅力と、現代エンタメに与えた影響、そして、ウソを嫌い、リアルを愛する明治人が、一度は捨てたフィクションをフィクションとして楽しむ術(すべ)をどのようにして取り戻したのか、その一部始終を明らかにする。
朝日新聞とスタジオジブリも注目する、インターネット出身の在野研究者が贈る、ネオ・文学案内。
「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
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「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
2019/07/20 08:50
パスティーシュ文学の走り
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の近代文学の揺籃期に生まれ、栄え、ひっそりと忘れられていった〈明治娯楽物語〉を、肩に力の入っていない文体で紹介しています。当時の大衆娯楽読み物の主役であった「講談速記本」の解説が興味深かったです。
「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
2019/08/10 19:53
明治娯楽小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この題名だけでつい読みたくなりますよね。
国語の教科書に載ってた「舞姫」。女子から大ブーイングが起こった(笑)あの主人公をボコるんですよ。そりゃ読みたくなる。
実際、この本ではほんの数ページでしか紹介はされてません。
じゃーこの本は何なのか?って言うと、明治の娯楽小説についての解説です。
新しい時代を迎えて秩序もへったくれもなかった社会を反映して小説もグダグダだった面白作品が紹介されてます。