- みんなの評価
39件
四畳半シリーズ
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい! さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】
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2015/09/10 20:55
大学生は読んだ方がいい
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:泉野麻二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生活に淡い希望を抱いたものの、いざ3年生になってみれば満足とは言えない結果に…という今どきの大学生が主人公。
結局どこでも出てくる悪友やら、どう転んだって満足いかない学生生活やら。
結局のところ、どう転んだって大して結果は変わらなかったり、満足いく人生というのはそうそう送れないのかもしれないと思えた。
そういう気持ちをモチーフにした良い作品です。
四畳半神話大系
2019/11/04 01:14
幾度繰り返そうとも変わらない芯がある
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生は選択の連続です。
人は誰しも「あの時、あちらを選んでおけばよかった」と後悔と共に選択の誤りを振り返る瞬間があります。
本書には、「あの時、あちらを選んだ」分岐ルートが幾つも登場します。
どのサークルを選んでも、関わるメンツはどのルートでも同じ。
関わり方の程度や種類、立ち位置が変わっても、主人公の「私」の性格や行動原理が変わらない為、なんともアレな展開は避けようもなく。
実は「私」の目を通して見た小津君こそが主人公なのではないかと錯覚する程、小津君の活躍と関与、影響力は大きく、これこそが運命の出会いと強力な縁(えにし)であって、分岐ルートに見える選択肢の数々は、ほんの些末事に過ぎなかったのだと掌の上で転がされた気分になります。
全体を通しで読んで、再読すると、人の縁の奇妙な力に思いを馳せたくなる多重構成です。
読めば読む程、主人公のアレな性格が浮き彫りになり、悪縁奇縁に絡めとられた周辺人物たちの幸せを祈らずにはいられません。
2021/10/16 22:02
四畳半神話大系
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見登美彦さんの話しは書き方が独特で面白い
同じような話が何回も出てくるんだけど一つ一つが変わってて面白い
どうしても森見登美彦さんの作品なので学生イコール京大生をイメージして読んでしまうけど京都の不思議な雰囲気と京大生の独特なる個性とがあっているのであり得なくはないと思って読んでしまいました(個人的な偏見だけど)