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5件
しずく石町の法律家は狼と眠る
著者 菅野彰(著者)
東京23区の片隅、しずく石町。この町で法律事務所を営む空良は、犬と言い張り白い狼と暮らしている。実はこの狼は空良の弟で、二人の時は人間に戻れる。しかし事務所兼自宅に因縁の同居人が住むことに・・・・・・
しずく石町の法律家は狼と眠る
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2022/01/22 19:35
読後感の良い1冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくらだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
法廷ミステリーかと思って読み始め、物語は次第に不思議な世界や空気を出し、そして千年前の因果に…。
爽やかな読後に至ったあと、表紙の美しいイラストを見るとホッコリしてしまう。3人の関係性が好き。
この作品、とても文体や描写が良い。
しずく石町の法律家は狼と眠る
2022/06/27 07:50
「死ぬかと思ったな。死ねないけど」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
この作者さんの話だからと覚悟してから読まないとって思っていたのですが
割合するりと読み込めました(自分比)
でも、作者さんの作品なので、
歴史的なこと、善悪のこと、律令(法)のことが作者さん独特の言い回しで書かれているので
入り込めるかどうかで評価は両端にいきそうな感じです。
阿弖流為、坂上田村麻呂、蝦夷地、征夷大将軍、
そこに来ての弥勒菩薩、
弁護士、公認不正検査士、絶滅した日本狼
そして東日本大震災とその復興がもつれた糸のように作品を編み上げている
そこにしずく石町の人々
離婚したがるお習字の先生夫婦(この理由がかなり重い、で町の人が知っているって)
ラーメンやの兄弟
八百屋「お七」とか・・・なかなか読み飛ばせない色がちりばめられてます。
詰め込みすぎのように見えて、そんなことないような感じ。
空良と風火と田村麻呂の有り様
それぞれの有り様と空良の思いが絡まり合って
新しいステージに3人が行ったのだなぁって感じです。
田村麻呂(これで戸籍を作るセンスよ!)が征夷大将軍色をちょいちょいだしつつ
(でのデスクワークで肩や目は普通にやられる)
二人の側にいてくれるので安心して良いのかなぁって思ったりした読後感です。
2022/01/20 21:35
表紙が素敵
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
表面的なものをなぞるだけならとても面白かった、で済むのだけれど歴史的なことや震災、更には律令(法)についての考察をしていくとなかなかに難解で重く感じた。
坂上田村麻呂、阿弖流為(あてるい)と奈良時代から平安初期の歴史に詳しくないから尚更だった。
しかし第三者がいると狼に変身してしまう弟、とは…
この設定だけで読みたくなるに決っている。
ねえ、弥勒菩薩テキトーすぎん?