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9件
看守の流儀
著者 城山真一
「いやぁ、これは久しぶりのドストライクだった」――横山秀夫
「読んで損することは絶対にない。必読である」――池上冬樹(解説より)
刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。
石川県の加賀刑務所を舞台に、刑務官と受刑者たちの織り成す五つの事件。
仮出所した模範囚の失踪(「ヨンピン」)、暴力団から足を洗う“Gとれ”中に起きた入試問題流出事件(「Gとれ」)、受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムの消失(「レッドゾーン」)など、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。
(著者プロフィール)
城山真一
1972年石川県生まれ。金沢大学法学部卒業。『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』(宝島社、文庫化に際して『天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス』に改題)で、第14回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞。他の著書に『仕掛ける』(宝島社)、『相続レストラン』(KADOKAWA)、『ダブルバインド』(双葉社)など。
看守の流儀
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看守の信念
2022/07/27 14:09
塀の中の世界
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回ものめり込むように話に入り込みながら読みました。
どの話もよいが、「がて」は多くの読者が涙を流して読むのではないでしょうか。
受刑者を矯正するために刑務官は日々苦労している。
また社会に出て仕事をして、犯罪を犯すことなく幸せな生活を送ってくれる事を願っている。
本当に苦労が多く報われることが少ない仕事だと思う。
しかし99件嫌だなあと思うけど、1件の良かったと思えることで、この仕事が続けられるというのは本音なのでしょう。
前作の看守の流儀の火石さん、今作の火石さん
見事な展開に次作にも期待してしまいます。
看守の流儀
2022/02/14 19:29
一気読み
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに一気読みした。
金沢の加賀刑務所を舞台にしたいつつの連作ミステリー。受刑者となった、元・有名歌手の手記が毎回冒頭に登場。
5つの物語が次第に一本の線でつながり、最後にはあっと驚く真実が明かされる。
単行本刊行時に横山秀夫さんが「ドストライク」と言っていたように、横山さんの作品が好きな人は絶対に楽しめると思う。
看守の流儀
2022/11/28 14:02
刑務官という仕事
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
加賀刑務所を舞台とした短編集で、まず刑務官の仕事の過酷さに驚きました。各短編の冒頭に受刑者となった人気歌手の手記があり、最初は何の関係があるのかわからなかったのですが、最後で驚きのつながりがありました。凝りに凝ったトリックではなく、思い込みや盲点を突くといった感じでしたが、久しぶりに快い驚きがあり読書の喜びを味わうことが出来ました。続編もあるようなので楽しみです。