電子書籍
惡の華 完結
著者 押見修造(著)
ボードレールを愛する、文学少年・春日高男(かすが・たかお)。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた大好きな佐伯奈々子(さえき・ななこ)の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和(なかむら・さわ)に見られていたことが発覚!! バラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは……!? 話題沸騰!! 奇才・押見修造が描く背徳的純愛ストーリー!
惡の華(1)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍惡の華(1)
2023/11/12 16:14
よく理解できなかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chappie - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメを観て、でもあまりメッセージがダイレクトには伝わらなかったので漫画を読みました。が、やはり私にはあまりよく理解できませんでした。絵はアニメの方がきれいです。
2023/09/15 17:21
アジフライがおいしそう、佐和の視点から物語の読み直しが求められる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:天使のくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語は中学校でスタートする。主人公の春日高男は、ボードレールの詩集「悪の華」を愛読する中学生だ。クラスメイトの佐伯奈々子のことが気になっている。ある日、誰もいない教室で彼女が置き忘れた体操着を見つけ、これを盗む。モラルに対して自分の欲望を正当化する「悪」の行為を、だが、同じクラスの仲村佐和に見つかってしまう。
仲村さんはクラスの中でも浮いた存在。勉強する気もなく、教室を、学校を、自分の住む町を軽蔑している。教師のことを「くそむし」と思っている。
その仲村佐和は、春日高男の姿を見て、自分と同類の人間を発見したと感じる。そこから、彼女は、体操着の窃盗をねたにして春日高男に変態的な行為を要求する。同時に、仲村佐和は群馬県の桐生市とおぼしき町を心底嫌っている。父親との二人暮らしだが、父親への愛情はない。早く町を出て行きたいと思っており、そのために春日高男を連れて行こうとする。殺風景な部屋に住む仲村佐和は、ネガティブな綾波レイといった感じすらする。
1巻から7巻まで続く中学校編は、佐伯奈々子を巻き込み、破滅に向かって突き進んでいく。春日高男は、地獄に道連れしてくれる仲村佐和から離れることができない。最後、町を出ようとしてもどこにも行けないこと悟った仲村佐和は、祭りの舞台で春日高男とともに焼身自殺を試み、失敗する。火をつける直前に、仲村佐和は春日高男を押し倒し、自分一人で死のうとするが、それを父親に防がれる。この事件を契機に、それぞれが町を離れていく。
埼玉県のどこかとおぼしき町で、高校編がスタートする。春日高男は事件以来、すっかりぬけがらのようになっている。それでも、「悪の華」が好きな文学青年であることは変わっていない。物語は、文学少女で小説をこっそりと執筆している常盤文と出会い、再び動き出す。
こうした中、春日高男は町で佐伯奈々子を見かけ、彼女が普通の女子高生としてどうにか自分を取り戻していることを知る。そして、祖父の葬儀で故郷に帰ったとき、佐伯奈々子の友人だった木下亜衣から仲村佐和の居場所を知る。千葉県で母親が営業する食堂を手伝っているという。
一方、常盤文は小説を書き上げる。最初の読者は春日高男になるはずだった。だが、春日高男は読めないという。春日高男にとって、仲村佐和との関係は決着がついていなかった。春日高男は常盤文に全てを話す。祭りでの焼身自殺未遂で、なぜ彼女が自分だけを生かそうとしたのか。その答えを求めて、常盤文とともに千葉県に向かう。
春日高男と常盤文は仲村佐和がいるとおぼしき食堂に入り、アジフライ定食を注文する。最初に出てきた仲村佐和の母親は、「彼女をそっとしておいて欲しい」という。けれども、料理を運んできた仲村佐和に対し、自分であることを打ち明ける。定食に手をつけようとしない二人に対し、仲村佐和は「おいしいよ」と、食べるようにうながす。母親との平穏な生活の中で、彼女はそう言えるだけの余裕を取り戻していた。
このあと、三人は浜辺で会うことになるが、このときの、もう眼鏡をかけていない仲村佐和の表情は、心を打つ。
欲望によって抱えてしまった心の闇・黒歴史を、結局はずっと抱えて生きて行かなきゃいけない。その闇は、遠くで生きている仲村佐和としか共有できないものだけれども。そして、仲村佐和の抱える闇を、春日高男は抱えきることができない、変態ではなく「ふつうにんげん」でしかないとも悟る。けれども、物語は、仲村佐和の視点から読みなおすことを強要する。仲村佐和にも幸せになって欲しいと願わずにはいられない。
電子書籍惡の華(11)
2023/05/31 14:04
難しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物全員少しずつ壊れていく
ていうか最初から壊れてるのかもしれないけど
分からない部分が多くて理解したさに何回も読んでしまうかな
電子書籍惡の華(11)
2022/01/25 22:43
落ち着くべき所に落ち着いた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:路傍の石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべての人間が自身が願ったように生きていけるわけではなくそれが人間性の確立が不安定な思春期にはなおさらちょっとしたことがきっかけで本来の理想的なルートから外れてしまったりあるいは道そのものを修復不可能な位に壊してしまうような事が起きてしまうものである。しかし振り返れば黒歴史でも何でも主人公たちがなんとか生きていけている結末に落ち着いて少なくとも読後感は決して悪くはない。鬱屈した気持ちを抱える若者におすすめの作品。
電子書籍惡の華(2)
2021/07/05 19:47
どんどん変態に
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仲村さんの術中?にはまっていき、どんどん変態になっていく春日くん。最後の二人の行動は、狂気以外の何者でもない。次の日、一体どうするつもりなんだろう。
電子書籍惡の華(1)
2021/07/05 19:10
不気味
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仲村さんは、結局何をしたいんでしょう。本当にただの変態なのか…主人公の男の子が、仲村さんにじわじわと追い詰められていく様子が手に汗握りますね。
電子書籍惡の華(2)
2020/05/30 16:49
ここまでするか!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまでするのか?と思えるほど、気持ちを傷つけるようなストーリー。
それでも絵が割とすっきりしていて残虐ではないので読み進めることができる。
仲村さんの表情の書き方がとてもうまいので、逆にぞっとする。
電子書籍惡の華(3)
2020/05/30 16:41
痛々しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐伯さんの気持ちや行動がひどく痛々しい。
この作者は人間の心の奥底に潜む醜さを赤裸々に表現してしまう。
ここまでぶちまけてしまうと、むしろすがすがしさまで覚えてしまう。
電子書籍惡の華(1)
2020/05/22 11:29
心の内面を抉り出す
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の作品は隠したい心の内面を抉り出すものが多いが、この作品は特にその傾向が顕著。
読んでいてつらくなるような場面がたびたび出てくる。
読者を選ぶ作品である。
電子書籍惡の華(11)
2020/04/16 01:54
落ち着いた終わり方だが・・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アクロス - この投稿者のレビュー一覧を見る
7巻前半迄は全く予想できない怒涛の展開で
もっと猟奇的な話にすらなるかとドキドキしながら読んでいた!
それ以降は落ち着いた感じで話が進み
ある意味安心して読めたが
最終巻から収束へ一気に持って行った感があり
やや曖昧で不完全燃焼な終わり方だと感じた。
読み始めるにつれ期待値がどんどん上がったので
少し厳しい評価となります。
1から7巻前半迄は5点
以降から10巻迄は4点
最終巻は3点
トータル評価4点って感じです。
押見修造さんの作品は初めて読みましたが
他の作品も読んでみたいと思わせる作者だと思いました。
電子書籍惡の華(1)
2019/08/06 01:12
よくわからない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めての作者さんでした。先の読めない展開でわくわく感はあったのですが、結局何をしたかったのかがよく分かりませんでした。
電子書籍惡の華(2)
2018/11/20 16:20
独創的
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
独創的で、ちょっとついていけませんでした。2巻まで読みましたが、イジメのような雰囲気もあるし、いやな気持になりました。
2018/10/24 03:36
普通のハッピーエンド
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この漫画が普通のハッピーエンドで終わるとは思わなかったので驚いた。エンディングは皆幸せそうで良かった。…仲村さん以外は。
個人的には、春日には常盤さんを選んでほしかったからそこは良いんだけど、仲村さんには別の形で救いがあってほしかった。
最後の仲村さん目線の話が衝撃的過ぎたので、あの見方の人があのエンディング程度の救いでは癒されないと思う。仲村さんの今後だけが引っかかる終わり方だった。
2018/10/24 03:27
向き合う
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
春日がしっかりと過去に向き合う様が偉いな、と思った。これ両親滅茶苦茶嬉しいだろうなぁ。
しかし、常盤さんに全てを打ち明けたのは、彼女への真摯な想いと今度こそ逃げないという想いからなんだろうけど、いきなりこれを背負わされるのは相当負担だと思う。常盤さんが良い子で良かったね。でも、最初の反応が良かった。あまりにすんなり受け入れられたら、第二の佐伯さんかと思ってしまうので。
2018/10/24 03:07
自分で切り開く
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
春日は常盤さんによって救われるのかな?という感じはあったけど、自分から行動して常盤さんを救いに行ったのがとても良かった。いつまでも受け身じゃない春日の成長にジンときた。