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17件
バルバラ異界
著者 萩尾 望都
西暦2052年。他人の夢に入り込むことができる“夢先案内人”の渡会時夫は、ある事件から7年間眠り続ける少女・十条青羽の夢をさぐる仕事を引き受けることになった。そして、その夢の中で青羽が幸せに暮らす島の名をキーワードに、思いがけない事実が次つぎと現れはじめ…!?
バルバラ異界 4
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バルバラ異界 1 (flowers comics)
2006/07/25 15:05
十条青羽のあのシーンは読むのが怖い。
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚して安らかな日常を得…日毎にその思いは強まって行く。
「死が迫りつつある祖母は、今安らかなのでしょうか。とても気になります」
…そして読んでしまったこれ。最終巻の十条青羽のあれ。二度と見たくないと思うほどに揺さぶられる。
そして思う。「それは、幸福な思いですか」。
彼女はどうか知らん。自分のことは自分に聞いてみる。
…幸福。親を思う親の思いを美しく感じていた。そして思われるその人を素晴らしく思っていた。
それは振り回される子供の心ではない。自分自身で思い決断したこと。幼い子供にだって自分一人で考えられることはある。
関わってはならぬという制限を振り切って感謝と案じる思いを伝えると…「私も孫達に対し同じことを思っていた」と…。
痛みを思う痛みが引き継がれているからでしょう。
けれど、それのどこが不幸なのか。闇。痛み。孤独。恐怖。病。
初めにそれなくして彼女はあの悲しいほどに幸せな夢を思い描けたでしょうか、と。
バルバラ異界 1 (flowers comics)
2003/06/28 15:08
想像の世界を表現できる素晴しさ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:綿雲ヒツジ - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちに待った萩尾 望都さんの新作です。前作は重いテーマの長編でしたが今作はファンタジーテイストではあるので比較的軽く読めるかと思いきや、謎が謎を呼ぶミステリーでもあります。
ポンポンポンっと軽快にストーリーが流れていくので一度読んだだけでは判らない。けど何度も繰り返し読みたくなる。萩尾さんの作品は何回読んでもあきる事なく、読者自身にも想像する力を与えてくれます。
そして劣ることのない作者の想像力は凄いです。なによりも凄いのは自分の像像したヴィジョンをしっかりと漫画にできる画力。登場人物の体のしなやかな動きはキャラクター達をひときわ生き生きと感じます。
ストーリーでは、少年少女達の永遠の楽園「バルバラ」は夢先案内人によってどう変化していくのかが気になります。期待を裏切らない作者ですから安心してこれからの怒涛の展開を楽しみにしてます。
2021/02/24 21:22
不思議
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オムニバス作品かと思うぐらい、各話で印象が違っている。
この先、パズルが少しずつ埋まっていくような感覚を味わえるのか。