電子書籍
面白すぎる
2017/04/13 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トコトコくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本武蔵第三巻。若き武蔵は強くなりたい、出世したいという気持ちから剣を持ち戦へ行く。様々な人と出会い、その出会いから人生を学んでいく。自ら死線を越えて、敵を正面から対峙し、戦いきることを通じて本当の強さにたどり着く。抜群の読み応えです。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木小次郎も登場し
いよいよ佳境に入ってきた。
吉岡清十郎との決着、本位伝又八の行く末などが気になる本作
約400Pあるが一日で読み終えてしまうほど
飲まれる世界である。
個性的なキャラクターの織り成す江戸初期をご賞味あれ。
ただし、話の面白さはあるものの
剣と剣のぶつかり合う決闘の描写はいささか少なく
作家の技術にも問題があるかもしれない。
しかしありあまるほどの面白さが物語にあるのだった。
電子書籍
韓国ドラマはかくあらん
2023/04/27 05:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
武蔵とお通はすれ違う。声をかければ届きそうな近くにいてもすれ違う。読者のもどかしさは城太郎が代弁するが、お通の気持ちが動いたときにはもう遅い。韓国ドラマはかくあらん。これでもかと繰り返されるすれ違い。運命や偶然に意地悪される二人。チャンスをものにできない純な不器用さ。しかしここに我々はカタルシスを求めているのではないか。ロープウェイで着いた山頂よりも、自らの足で登った山頂が強く記憶に残るように。期待と失望の繰り返しの波が、心臓の鼓動を速める。どんなに失望を繰り返しても、いずれ期待に応えるラストを信じて。
投稿元:
レビューを見る
吉岡清十郎との果し合いを終え、名を上げた武蔵。世間から注目も浴びるようになる。武蔵はどこへ向かうのか。
投稿元:
レビューを見る
~~出版社/著者からの内容紹介~~
吉岡清十郎と雌雄を決す!武蔵の年来の宿望は、ここに実現の運びとなった。時、慶長10年正月9日。場所は京都・蓮台寺野。もし武蔵が勝てば、その名声は京畿を圧するだろう。――武蔵は思いのままに戦い、勝利をおさめたが、彼の得たものは、心の虚しさでしかなかった。一方、蜂の巣を突いたような吉岡一門から、一門きっての暴れん坊、吉岡伝七郎が鎌首をもたげてきた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿元:
レビューを見る
自分が理解できないことでも、それが歴史あるものであれば、
何か意味や良さがある。
張り詰めすぎてもだめ。安らぎも必要。
投稿元:
レビューを見る
お通・城太郎の旅路
朱美の受難
小次郎の登場と又八との出会い
清十郎と武蔵の立ち合い、そして伝七郎の登場
が描かれています。
武蔵の剣も精神も更なる研鑽を見せています。
光悦との出会いにより、今後どうなっていくのか楽しみです。
武蔵を追うお通と朱美の運命が悲惨すぎます・・・。
朱美は清十郎に犯され、後に小次郎の狂った愛を受けることになるし(ここでは小次郎はかなりの危険人物として描かれています)、お通はお杉婆に苦しめられることになります。
彼女らの旅もどうなっていくのでしょう。
この巻では人間模様が多分に描かれていると感じました。武蔵を中心に動いていく奇妙な人間の縁、どうなっていくのか楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
面白い。小次郎も登場し、役者はそろった。吉岡清十郎を破った武蔵はこの後どの様に吉岡一門の戦うのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
武蔵とお通の恋愛がじれったいな。朱実と佐々木小次郎も交えた四角関係がなんとも歯がゆい。続きが気になる展開だが、まあサイドストーリーだよな。
投稿元:
レビューを見る
武蔵のストイックさが尋常じゃない。
吉岡流の長男にもあっさり勝ってしまう。
それに全く満足しない、鼻にかけたりしないのがまた武蔵だなあ。
投稿元:
レビューを見る
3巻に入っておもしろさアップ。2巻までで引いた伏線がつながり始めた。
それと同時にそれぞれの感情がより濃く表現され始めて、おもしろくなってきた。
展開がドラマチック過ぎるのにもようやく慣れてきた。
武蔵と小次郎は、ニアミスはしたがコンタクトはまだ。次巻か。
投稿元:
レビューを見る
吉岡清十郎との対決。武蔵にとっては相手にならなかった。
敗れた瀕死の兄清十郎は、戻ってきた弟伝七郎に対して、武蔵と対決するなと命じた。
賢者は悟る、「負けるが勝ち」だと。自分が太刀打ちできない相手と悟ったときは、このようにふるまうのも兵法ではないか。武蔵はすでに石周斎の草庵に貼ってあった漢詩をみて、自分が相手には及ばないとすぐに悟った。
投稿元:
レビューを見る
武蔵と吉岡清十郎との闘いがメイン。お通、又八、城太郎もそれぞれの行動をとっている。宍戸梅軒も出てくる。
投稿元:
レビューを見る
オカンと関ヶ原の戦友ムードで懐柔して夜襲ってw、対宍戸梅軒戦から吉岡道場撃破を経て、偽小次郎、モノホンに諭されるの巻まで。もう求道にあらば何でもありかと。
でも、本当に生きていくためにはかなぐり捨てなきゃ見えないコトがある。それだけ見つめて権威にも序列にも中指を立てる武蔵が凛として清々しいのは、日本人男子のカタルシス。
投稿元:
レビューを見る
「よく強がった侍が、念仏のようにいう、必死とか、覚悟などという言葉も、武蔵の考えからすると、取るに足らないたわ言のように思える。
およそ人なみの侍が、こういう場合に立ち至った時、必死になることなどは、当然な動物性である。覚悟のほうは、やや高等な心がまえであるが、それとても、死ぬ覚悟ならば、そう難しいことではない。どうしても死なねばならぬ事態に迎えられてする死ぬ覚悟だとすれば、なおさら、誰でもすることである。
彼がなやむのは、必死の覚悟がもてないことではなく、勝つことなのだ。絶対に勝つ信条をつかむことである。」
「人生の道はいつも、一歩が機微である。また、なにかの場合に、ふだんの常識さえあれば、分りきっていることを、ふと、心へ間違いを映しとってしまうためにその一歩が、十年のまちがいになったりする。」
「達人が剣をとって立った姿というものは、さながらこの世の人間とも思われない。その荘厳なものを今、茶をたてている七十の老母のすがたにも彼は見た。
(道――芸の神髄――何事も達すると同じものとみえる)」