風雲児たち 幕末編 4巻
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ペリー来航で右往左往する人たちがこれでもかと描かれている1巻
2017/10/28 17:17
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
2007年再読。『ワイド版』を制覇したら、やはり『幕末編』というわけで、第4巻。
"president"の日本語訳がいかにして「大統領」になったのかという逸話から始まる第4巻は、前巻にひきつづき黒船来航で右往左往する徳川幕府の姿が描かれています。まあ、長崎を窓口として中国とオランダだけを相手にしていた徳川幕府にしてみれば、この世の中は徳川家を頂く300余藩がすべてであり、世界とか地球というのはどこか遠くの遠くの話だったはずなので、それで安泰していたならばそれ以上何かがあると見ようとしないという時代だったのかと思わなくはないですが、実際はそうではなかったということを改めて突きつけられてしまい、徳川家が世界の頂点から滑り降りてしまってどうしたら良いのかわからないということだったのかと思えてきます。
そして、その間日本に迫ってきていたのがアメリカだけでなくロシアもいたのだということを、みなもと調で丁寧に描かれており、これもまた当時の世界の動向と日本の置かれていた状況を知らせてくれています。
そんな中、吉田松陰は外国船に乗り込もうと企てたり、その師・佐久間象山は的確に状況を捉えていながら孤高のままであったりと、『風雲児たち』の行動が一段と激しくなっていくようです。
第4巻後半は、村田蔵六がいよいよ町医者から兵学師・軍師となっていく姿や、ジョン万次郎が武士に取り立てられていく姿まで描かれており、こうした人たちも『風雲児たち』の一翼を担っていくことになるのでしょう。