風雲児たち 幕末編 10巻
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祝10巻!でも、この調子ならばまた20数巻と続いてくのかもしれない
2007/01/15 00:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末こそ、みなもと太郎が描きたかった時代であり、その時代に実に多くの人々が活躍して江戸から明治へと日本を作り上げていったわけなので、最近の『風雲児たち幕末編』は1話1話がエピソディックになってしまうのもやむを得ないかもしれない。多くの人たちが同時進行のように日本の各地で行動しているのを、まんべんなく伝えるにはこの描き方しかないのだろう。
この10巻では、安政の大地震後の幕僚たちに始まり、勝海舟、吉田松陰、村田蔵六、福沢諭吉、シーボルト・イネ、ハリスと、これでもかこれでもかと幕末の有名人が登場している。しかも、有名人だけでなく、川路聖謨、オランダ商館長、講武所の面々など、今まで一般の人には余り知られていなかったであろう人たちにまで光を当てている。
まだまだ本当(?)の幕末まで先は長いのだが、こうして見てくると、まさに時代のうねりと言うか、本当に多くの人たちがそれぞれに生きていったことの積み重ね、重なり合いが歴史を作っていったのだということがわかる。
学校の授業でもこうした人たちの生きた様を教えてくれれば、もっと歴史に関心を持ちもするだろうし、今を生きている私たちの中にも通じるものがあるということを知らしめてくれるのだろうに。それが無理とわかっているからこそ、私たちはこの『風雲児たち』を楽しむしかないのかもしれない。