おはぐろとんぼ
著者 宇江佐真理 (著)
父親の跡を継ぎ、日本橋小網町の料理茶屋で料理人を勤めるおせん。上方で修業をし、新しくおせんの親方になった板前の銀助と、上方の料理を店に出すことを嫌うおせんとはたびたび意見...
おはぐろとんぼ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
父親の跡を継ぎ、日本橋小網町の料理茶屋で料理人を勤めるおせん。上方で修業をし、新しくおせんの親方になった板前の銀助と、上方の料理を店に出すことを嫌うおせんとはたびたび意見が食い違う。そんないらいらした気分の日々が続くとき、おせんは、店にほど近い稲荷堀の水を眺めて心をしずめていたが、ある日湯屋で銀助と娘のおゆみと鉢合わせしたことから心に小さな変化が――。仕事一筋に生きてきた女に訪れた転機と心模様を描く、表題作の「おはぐろとんぼ」、伯母に女手ひとつで育てられ、薬研堀近くの薬種屋に奉公する豊吉に降ってわいた縁談話とその顛末が哀しくもせつない「ため息はつかない」、前世に「夢堀」という名の堀のそばに住んでいたと語る弟と姉の触れ合いが涙を誘う「お厩河岸の向こう」、そのほか油堀、源兵衛堀、八丁堀などを舞台に、江戸下町で堀の水面に映し出される、悲喜交々の人情のかたち六編。江戸市井小説の名手が描く感動の傑作短編集です!
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
おはぐろとんぼ
2021/11/16 09:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
これこれ 私が宇江佐真理さんに求めていたのはこういう本でした
ちゃんと出会えて良かった
大好きなお話ばかりです。
2018/10/31 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも素敵なお話で、心にじわーんと染み入りますが、中でも「おはぐろとんぼ」がいちばん好きです。
もちろんこれは小説に過ぎませんが、名前の残らない庶民の中にこういう愛情通う日常がたくさんあったのだろうと思いを馳せています。
作者が亡くなり残念です
2018/07/12 08:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫式部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつまでも手元に置いておきたくて注文しました。
最初は図書館の本でした。なんであんなに感動したのか今ではわかりませんが
その時はそうでしたとしかいえません。
しみじみいいお話6編
2017/01/07 21:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまたしみじみと「良い」お話が6編。江戸を巡る堀ごとにお話が構成されている。一番気に入ったのは『御厩河岸のむこう』。おゆりに念願の弟が生まれた。勇助はちょっと変わっていて、前世も覚えているし、未来を見ることもできる。なぜなら、自分は「のの様」だからだという。そんな弟でも可愛くて仕方がない。勇助の発する言葉、いいこともあれば悲しいこともある。結末はほろり。でもいつでも見守られているという安心感でおゆりは幸せに生きることができる。世の中に「絶対」なんてないと思うけれど、この姉弟の絆だけは「絶対」だと思う。