読割 50
電子書籍
ここに地終わり 海始まる(下)
著者 宮本輝
志穂子は、親身になってくれたダテコや尾辻玄市のおかげで梶井克哉と会えたものの、絵葉書の宛名が間違っていたことを知ってしまう。しかし、人と交わる暮らしを始めたばかりの志穂子...
ここに地終わり 海始まる(下)
ここに地終わり海始まる 新装版 下 (講談社文庫)
商品説明
志穂子は、親身になってくれたダテコや尾辻玄市のおかげで梶井克哉と会えたものの、絵葉書の宛名が間違っていたことを知ってしまう。しかし、人と交わる暮らしを始めたばかりの志穂子に運命のいたずらが授けた力は、思い屈するすべての人に真っ直ぐ生きる勇気を与え、自らを「恋」の奔流へと導いていく。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
冬は必ず春となる。 必ず、春となるのだ。 宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。 そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
2023/04/05 10:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポルトガルのロカ岬はヨーロッパ最西端の地なのですが、そこに<ここに地終わり 海始まる>という碑文が刻まれていて、私はこの文章になぜか烈しく心を揺すられました。どうしてなのか、私にはよくわかりません」(「あとがき」より)
結核病棟で18年の時を過ごした志穂子は、社会復帰を果たそうとしている。
梶井克哉からの絵葉書がきっかけだったのだ。
「私、梶井さんの気まぐれだったにしても、あの絵葉書で元気が出たんです。それ、ただの元気じゃありませんもの。病気がなおるっていう、もうあきらめかけてたことがおこるほどの元気だったんです」
「きっと、それまで自覚したこともない、私のなかの、不幸とか無気力を乗り超えられるエネルギーそのものが、歓喜したんだと思います。無自覚な部分での歓喜だから、私には、その歓喜の質がわからなかったんです」
梶井との出会いをきっかけに、24歳にしてはじめて家族以外の人間関係の渦の中に放り込まれていく志穂子。
「幸福という料理は、不幸という俎板の上で調理されるものなのだと、私はいつも思っています」(「あとがき」より)
冬は必ず春となる。
必ず、春となるのだ。
宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。
そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
紙の本
冬は必ず春となる。 必ず、春となるのだ。 宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。 そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
2023/03/10 09:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポルトガルのロカ岬はヨーロッパ最西端の地なのですが、そこに<ここに地終わり 海始まる>という碑文が刻まれていて、私はこの文章になぜか烈しく心を揺すられました。どうしてなのか、私にはよくわかりません」(「あとがき」より)
結核病棟で18年の時を過ごした志穂子は、社会復帰を果たそうとしている。
梶井克哉からの絵葉書がきっかけだったのだ。
「私、梶井さんの気まぐれだったにしても、あの絵葉書で元気が出たんです。それ、ただの元気じゃありませんもの。病気がなおるっていう、もうあきらめかけてたことがおこるほどの元気だったんです」
「きっと、それまで自覚したこともない、私のなかの、不幸とか無気力を乗り超えられるエネルギーそのものが、歓喜したんだと思います。無自覚な部分での歓喜だから、私には、その歓喜の質がわからなかったんです」
梶井との出会いをきっかけに、24歳にしてはじめて家族以外の人間関係の渦の中に放り込まれていく志穂子。
「幸福という料理は、不幸という俎板の上で調理されるものなのだと、私はいつも思っています」(「あとがき」より)
冬は必ず春となる。
必ず、春となるのだ。
宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。
そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
紙の本
ここに地終わり海始まる
2017/03/27 22:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kikiryu - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章、一枚の絵ハガキが長年患っていた病を奇跡的に回復し、自宅に戻る
第二章、絵葉書を送った男、どうやら送る相手を間違えた。
読者はここでこのドラマの行く末をあれこれ考える。
小説の種はいろいろなところに潜んでいるなー作家のすごさを改めて感じる。
私の思い描いた結末にはならなかった。
ここで何かが終わり、何かが始まろうとしている。
紙の本
奇跡
2019/11/07 14:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の人間に生きる力を与える、という奇跡について考えさせられました。私としては、尾辻さんの方も気になります。
紙の本
盛り上がらなかった
2017/07/17 15:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
志穂子の心理描写が物足りなかった。というより男性が頑張って想像した女心ですね。そのあたりの説得力が欠けたぶん 上巻に比べると今ひとつ。