修羅の刻　陸奥圓明流外伝（２）

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投稿者：紗斗実　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　修羅の刻（とき）第弐巻、第参巻は幕末の話である。
　主人公は、陸奥円明流、陸奥出海。その名の通り、海のように広く強いだけでなく、世界に出て行くことが彼の夢だった。この話では、主人公はもとより、彼と同じく黒船を手に入れ世界に行きたいと夢見る坂本龍馬、新撰組の土方歳三、沖田総司らが活きている。殊に、ラストの土方の生き様（死に様）には、涙させられた。
　龍馬にとっては、親友、いやそれ以上に、故郷土佐の「海」のような存在。「男と男の闘い」を通して、簡単に「友情」とも「好敵手」とも言えない剣士同士の関係を築く出海。彼は、新撰組を大きくするのが夢だという土方にとってのもうひとつの夢でもある。「陸奥出海と対決すること」
　彼らの魂を通しての「関係」は、現在の社会には存在しえないであろうが、いまなお彼らのようなつながりに憧憬の念を覚える少年、男性は多かろうと思う。そういった人達にとって、この本は作者の言う「史実」となるだろう。私にとっても、もちろん「史実」である。

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投稿者：なのはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今度の主人公は陸奥出海。相変わらず陸奥圓明流のその技はずば抜けた感じがありますが、最初の話では坂本龍馬の魅力も際立っていました。剣では右に出るものがないという強さを持ちながらも、その優しさのために人を殺せない龍馬。イメージする像のままの姿でしたね。それだけに出海との対決は大注目でした。出海と龍馬が男の友情を育むのもとっても気持ち良かったです。後半の話も印象的なエピソードでした。

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投稿者：lucky077　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

陸奥の祖先の陸奥出海が坂本龍馬と出会い、龍馬をとりまくいろいろな人とも関わりを持ちます。新撰組の土方歳三、沖田総司や中村半次郎といった幕末の有名人たちと。これは龍馬とお互いを認め合った友情の物語であり、涙が出そうになりました。

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投稿者：絶望詩人　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この巻は、坂本龍馬と戦うことになる。
大して戦っている印象がない坂本龍馬であるが、彼の真の実力が明らかとなる。
この物語は「史実」であると作者が宣っているので、この戦いに注目してほしい(笑)。