- 販売開始日: 2012/07/12
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: カドカワデジタルコミックス
- ISBN:978-4-04-854218-0
魍魎の匣(2)
昭和27年。戦後刑事になった木場修太郎は、偶然列車事故に巻き込まれる。列車に轢かれた女学生の加奈子に会うため、現場にいた頼子とともに、匣の形をした建物へ向かった。売れない...
魍魎の匣(2)
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商品説明
昭和27年。戦後刑事になった木場修太郎は、偶然列車事故に巻き込まれる。列車に轢かれた女学生の加奈子に会うため、現場にいた頼子とともに、匣の形をした建物へ向かった。売れない作家関口巽は、バラバラ連続殺人事件を取材していた。探偵榎木津礼二郎は、依頼人から人捜しを頼まれる。それぞれの事件が、やがてひとつに、京極堂こと中禅寺秋彦のもとに集約されていく――。
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役者は揃い、事件は佳境へと入ってゆく・・・
2009/07/18 20:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物像をはじめ、原作の雰囲気、味わいがよく活かされている漫画化作品。
この第2巻では、例えば、京極堂のマニアックな説明を、関口巽(たつみ)と鳥口守彦のふたりが聞く場面。座布団に隣同士で座った関口君を猫背で胡坐(あぐら)をかいた姿勢に、鳥口君を背筋を伸ばして正座した姿勢に描いています。この一事だけをもってしても、優柔不断でくたっとした関口君の性格、キャラが読み手に伝わってくる。些細なところかもしれないけれど、それぞれの人物や場の雰囲気がうまく掬い上げられ、描き出されているところ。読みごたえがあります。
また、上から下からと様々な視点(アングル)で描いたり、ズーム・インしながら対象に迫ったりと、あたかも映画やテレビでも見ている感覚で読んでいけるところ。頭の中のイメージを巧みに視覚化する志水アキの表現力の冴え、センスの良さを感じますね。見事です。
そして本巻では、傍若無人のトンデモ探偵、榎木津礼二郎が登場します。彼がいつの間にか、京極堂の座敷に寝転んで、あっけらかんとした発言をするラスト一頁。いいっすねぇ。“役者は揃う”ってな感じで、思わずにんまりしてしまった。
御筥(おんばこ)様とバラバラ殺人事件、箱館(はこやかた)からの人間消失の謎がつながり、ひとつになっていく展開の妙とともに、今後の京極堂の仲間たちの活躍が楽しみです。
目眩坂
2025/04/08 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古本屋にして武蔵清明神社の神主中禅寺秋彦こと京極堂の登場。詭弁ともとれる雄弁で「この世の不思議なことなど何ひとつない」と説く。
一方で治療中の柚木加菜子の姿が消える。
榎さん登場!
2015/11/13 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に、百器シリーズのコミカライズで読んだときは、シリアスな京極節を期待していただけに「期待はずれ」と勝手に思ってしまっていたのですが、最近再読したら、榎木津がとても好きになってしまった。今回も、オチでクスリ。なんとも憎めない愛されキャラだなー、と思う。おどろおどろしい話の中に、一筋の爽やかな風のような。良いアクセントとなっています。
表紙が美しい
2015/09/03 10:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マレ山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙が美しい。
1巻ではほぼ出番のなかった京極堂が出てきます。
捲し立てる京極堂の台詞を文字の勢いだけで突っ走っていないところに力量を感じました。