竜馬がゆく(三)
著者 司馬遼太郎 (著)
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数250...
竜馬がゆく(三)
商品説明
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数2500万部超! 司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる!
第3巻/浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。勝との触れ合いによって、竜馬はどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始める。生麦事件など攘夷論の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国して、海外と交易しなければならないとひそかに考える。そのために「幕府を倒さねばならないのだ」とも――
著者紹介
司馬遼太郎 (著)
- 略歴
- 1923~96年。大阪生まれ。大阪外国語大学蒙古語科卒業。「梟の城」で直木賞、「殉死」で毎日芸術賞など受賞多数。91年文化功労者に顕彰され、93年文化勲章受章。
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形を見せ始めた自分自身の理想像に向かって竜馬が大きく飛躍する
2020/09/13 18:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
土佐を脱藩し下関に入るところから幕を開ける。巻の初めに某大企業グループの創始者岩崎弥太郎が役回りを演じるが、その性格は醜悪に描かれる。そんなに酷い人物だったのかと現下の当該グループの繁栄ぶりからは想像もつかない人物像に驚かされた。
物語は伏見の寺田屋を舞台とした薩摩藩志士浪士団の「粛清」騒動、薩摩藩行列に英国人が不敬を働いた生麦事件などを織り交ぜながら、当巻の最大の読みどころである勝海舟との邂逅につながっていく。ネタばれを回避するためにこれ以上は書かないが、勝の気さくな人柄と大きな人物像に竜馬が惚れ込んでいくさまが非常に愉しい。勝と出会ったことで、竜馬の中にあった自分の理想像が初めて具体的な形を見せ始めたといえるだろう。
幕末に生きたすべての人々の狭い世界観を遙かにに超越し、初めて「日本全体」の理想像と自分の生き方を重ねた二人の二人三脚の挑戦がスタートした。続巻が楽しみである。
30代にして初めて読む竜馬がゆく
2012/08/05 16:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三巻ではついに勝海舟と龍馬が出会います。
この出会いにより龍馬は当時の尊王攘夷派とは全く異なる考えを抱くようになります。
その間も世の中は動乱の時代を迎えます。
寺田屋事件、生麦事件、人斬り以蔵。
またついに「おりょう」とも出会い、龍馬は海軍学校の設立の資金集めに奔走する。
徐々に歴史が動き始めてきました!