竜馬がゆく(七)
著者 司馬遼太郎 (著)
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数250...
竜馬がゆく(七)
商品説明
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数2500万部超! 司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる!
第7巻/同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。そして竜馬は、この薩長に土佐藩などを加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を思いついた。大政奉還――。幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、一挙に新政府を樹立する、無血革命方式である。が、しかし……。
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幕末の大物が次々に登場し 物語はいよいよクライマックスに向かって進む
2020/11/01 17:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻あたりから歴史が淡々と積み重ねられていくような展開となる。激動の幕末が佳境に入るところであり大詰め感を感じさせるが、レビュアー諸氏が仰るとおり、前巻までの如く登場人物が生き生きと活躍し、その痛快な生き様に触れて愉しく読み進めてきた部分がやや減少する感じは否めない。
しかし冒頭の長州藩との停戦交渉を命懸けで請け負った勝海舟のあっけらかんとした生き様、部下の苦労に報いようとしない“賢王“慶喜の立ち居振る舞い、悪辣な切れ者官僚小栗上野介、気まぐれな老公山内容堂、そして自ら座乗したいろは丸がその何倍も大きな、しかも御三家の紀州藩船に衝突され転覆した償いを国際公法に基づいて賠償させようとした竜馬の気合い、など読者も感情移入過多となる個所も散りばめられており、減ったとはいえその部分はあっという間にページが進む。
本巻では五代友厚、後藤象二郎、岩倉具視などの幕末の重要人物が満を持して登場しクライマックスへの階段を登っていく。特に後半では土佐浪士中岡慎太郎が準主役級の活躍をし、薩摩・長州両藩を巻き込みながら明治維新に向かって突き進む。
祇園円山公園の奥まったところに竜馬と慎太郎の姿を活劇のように描写した石像がある。早春にはソメイヨシノと枝垂桜に、そして晩秋には錦繍の紅葉に囲まれたその像を見ながら、二人の具体的な接点はどのようなものだったのかと気になっていたが、本巻を読んで理解が深まった。その像の記憶映像を辿り、上方に向かう船中で八策をものし、大政奉還を大きな力で進めた竜馬の鮮烈な生きざまを思った。
いろは丸
2002/03/03 03:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
竜馬のすごいところは全く教養的な素地が無いにも関わらず、国際法の理屈を積極的に取り入れようとし、その努力を惜しまなかったところにもあるとおもう。その現れの一つとして、いろは丸号事件があると思う。詳しくは述べないが、法に照らし合わせて事件事故を処理するという先例も習慣も全くないこの時期に、大藩紀伊藩を相手に訴訟に成功しているあたり、坂本竜馬という人間の柔軟性、適応力に驚いてしまう。
時代は倒幕に向けて大きく動きつつあり、天から使わされたとしか思えない坂本竜馬の最後の大仕事が幕をあけようとしている、そんな一巻。
船中八策、ついに発表す
2012/08/14 19:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕府と長州の戦争は一時の終わりを迎えたが、
孝明天皇の崩御によりまた時代は大きな転機を迎える。
一触即発の状況下において、潮目と成るのはそういう事象だったりする。
幕府軍撤退後、薩長は薩長土、越前福井による雄藩体制を敷くべく暗躍するが、
龍馬の思想は違った。
この7巻にてついに龍馬の船中八策が日の目を見ることとなる。
薩長同盟
2025/02/22 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂本龍馬の一生を描いた本です。
薩長同盟を成し遂げた坂本龍馬。
次は大政奉還による無血革命を構想。
坂本龍馬が暗殺されなかったら、と思うと惜しい。