ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの
『カラマーゾフの兄弟』の父親殺しをテーマに、ドストエフスキーの性格と作品を分析した論文と、ホフマンの「砂男」の分析を中心に考察をすすめる「不気味なもの」。ほかにも、シェイ...
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商品説明
『カラマーゾフの兄弟』の父親殺しをテーマに、ドストエフスキーの性格と作品を分析した論文と、ホフマンの「砂男」の分析を中心に考察をすすめる「不気味なもの」。ほかにも、シェイクスピア、イプセン、ゲーテといった名だたる文豪たちの「無意識」がフロイトによって暴かれる! みずからの理論を発展させ、鋭い精神分析的考察で文学を読み解き、以降の文学論に大きな影響を与えた重要論文6編。
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読書は他人の視線に乗っかることです。
2021/09/15 17:56
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フロイトによる、文芸評論。
無意識の世界へのとば口を開いたフロイトによる語りは、あたかもロールシャッハテストが、分析する者の内面を語るように、その奇妙な偏りによって、フロイト自らの内面を語り出す。
今日的な視点による、翻訳者による解説は、フロイトにしてみれば認めたくないようなものだと思われる。
フロイトはいいところに目をつけたのだが、その広大な領野を語り尽くすことはできなかったと思われる。
エディプス・コンプレックスは、何かに触れているのだろうが、フロイトの言葉には、何かしらのこじつけを感じてしまう。
これはフロイトの視野を借りる読書。
ところで、欲望ではなく、愛について、フロイトは何か述べているのだろうか?