風雲児たち 幕末編(20)
著者 みなもと太郎 (著)
宸翰返納で揺れる水戸藩。遂には藩士同士の血なまぐさい事件にまで……。事態を収拾すべく、老公・水戸斉昭が指揮を執り始めるのだが……。歴史大河ギャグ!!
風雲児たち 幕末編(20)
著者紹介
みなもと太郎 (著)
- 略歴
- 1947年京都生まれ。まんが家、まんが研究家。手塚治虫文化賞特別賞受賞。
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桜田門外の変前夜の日本
2012/05/19 23:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
確か前巻が出たのが8か月ほど前になると思うので、今回はインターバルが少し長かったような気がします。掲載雑誌を見なくなって久しいので、ひたすら単行本が出るのを待っているのですが、20巻を前にして何かあったのではないかと思ってしまいました。もともとの『風雲児たち ワイド版』が20巻で終わっていたので、『幕末編』も20巻で終わるのか、でもまだとても明治維新に至っていないし、何てことを考えていたりしました。
でも、こうして20巻が出ると、それも杞憂だったということですね。
さて、その20巻目ですが、話としては大きく、薩摩藩の大久保一蔵(後の利通)を中心とする精忠組の薩摩藩内での動向、水戸藩と大老・井伊直弼との勅許返納騒動、長嵜海軍伝習所の閉鎖から遣米使節団随行の勝海舟らの話などが描かれていく中で着々と桜田門外の変へ向かっていくというところでしょう。通常の幕末ものなら勝海舟の動向を追っていくところなんでしょうが、そこが『風雲児たち』の『風雲児たち』たるところ、薩摩藩内の動向と勅許返納騒動を丁寧に追っています。
いつも思うことですが、幕末の日本に何故これだけの人材が揃い、様々に入り乱れ、日本を変えていくことになるのか、時代の奇跡としか言いようのない時間の流れとそこでの出来事が縦横無尽に描かれているので、これは終わるわけないですね。
それでも多分次巻は桜田門外の変が描かれることになるのでしょうから、この20巻は大きな節目とも言えるのでしょう。
今度は出来ればもう少し早く続きを読みたいものです。
私大の専門の入試にも対応か!?
2012/05/19 12:08
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:W124 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり、マニアックな漫画でありますが、ほんとうの歴史がわかる本です。私大の専門(歴史的分野)の入試レベルを超えていると思います。
この号は、桜田門外の変のいきさつが描かれていて興味深いものです。