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自殺した子どもの親たち
著者 若林一美 (著)
わが子の自殺によって身を砕く衝撃と悲嘆におそわれ、絶望の淵に立たされる親たち-。逃れられない冷厳な事実と向きあい、のこされた者としてどう生きるのかを模索する真摯な体験記を...
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自殺した子どもの親たち
商品説明
わが子の自殺によって身を砕く衝撃と悲嘆におそわれ、絶望の淵に立たされる親たち-。逃れられない冷厳な事実と向きあい、のこされた者としてどう生きるのかを模索する真摯な体験記を交えて、自殺の意味と死別の影響を考える。
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目次
- はじめに(遺族の悲哀
- 自殺の研究 ほか)
- 第1章 生の余白に(自殺は「物語」の終章にはなりえない)
- 第2章 感じやすい魂-ame sensible(渾然一体とした「痛みと慰め」-dying message
- sanctification reaction ほか)
- 第3章 谺に耳を澄まして-父の悲しみ(ひとり子の死から二十七年を生きて
- 息子へ)
- 第4章 たゆとう命-自殺の予防は可能か(のこされた者と逝った者-surviver/victim
- からみあう悲嘆-multiple grief ほか)
著者紹介
若林一美 (著)
- 略歴
- 1949年東京生まれ。立教大学大学院修了。山梨英和大学人間文化学部教授。著書に「死別の悲しみを超えて」「穏やかに死ぬということ」など。
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紙の本
すぐ隣になる自殺。
2005/04/23 19:20
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Dr.MAD - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族を自殺で無くした人々の自助グループ「ちいさな風の会」で、子に自殺された親たちのその後を追う。
自殺にはする側とされる側があって、される側の方が長く苦しむというのが本書だ。まずもって、子が自殺したとは人に言えない。それは世間体ばかりでなく、言えば不用意に傷つけられる場合があるからだ。「あなたにも問題があって」とはいじめなどでもよく使われる言葉だが、使う方の無神経はもちろん、使われる方だってそんなことはとっくに知ってるのである。責めて欲しいわけではない。その上、余計な口出しまでする。理解できない人には理解できない。だからこそ、共通の体験を持つ自助グループが存在するのである。自殺自体が悲劇だが、家族が悲劇の温床だった、とは書かれない。もっと普通に起こりうるということに触れられ、それ故に悲しみも深い。それでも生きていかざるを得ない人々を描く。