- 販売終了
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
紙の本
すぐ隣になる自殺。
2005/04/23 19:20
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Dr.MAD - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族を自殺で無くした人々の自助グループ「ちいさな風の会」で、子に自殺された親たちのその後を追う。
自殺にはする側とされる側があって、される側の方が長く苦しむというのが本書だ。まずもって、子が自殺したとは人に言えない。それは世間体ばかりでなく、言えば不用意に傷つけられる場合があるからだ。「あなたにも問題があって」とはいじめなどでもよく使われる言葉だが、使う方の無神経はもちろん、使われる方だってそんなことはとっくに知ってるのである。責めて欲しいわけではない。その上、余計な口出しまでする。理解できない人には理解できない。だからこそ、共通の体験を持つ自助グループが存在するのである。自殺自体が悲劇だが、家族が悲劇の温床だった、とは書かれない。もっと普通に起こりうるということに触れられ、それ故に悲しみも深い。それでも生きていかざるを得ない人々を描く。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |