氷雨心中(新潮文庫)
著者 乃南アサ
酒蔵へ出稼ぎに来た青年は、昔ここで働いていた祖父が女性を案内中、発酵タンクに落ち、共に事故死したことを知る。そして彼もまた恋人を連れて酒蔵を案内すると……「氷雨心中」。能...
氷雨心中(新潮文庫)
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商品説明
酒蔵へ出稼ぎに来た青年は、昔ここで働いていた祖父が女性を案内中、発酵タンクに落ち、共に事故死したことを知る。そして彼もまた恋人を連れて酒蔵を案内すると……「氷雨心中」。能面、線香、染物、提灯など、静かに自分の技を磨き続ける職人たち。だが、孤独な世界ゆえに、周囲の人々の愛憎も肥大してゆく。怨念や殺意を巧みに織り込み、美しくも哀しい人間模様を描く6つの物語。
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追っかけぞぞぞ本
2016/11/08 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
え?え?あれ?っとなってから、あ、そうだったの!ぞぞぞ〜とくる恐怖がすごい。初体験「追っかけぞぞぞ」本。一瞬、わからないの。一瞬平凡なの。でも奥の奥をよ〜く覗いてみると、人間の欲から生まれ、欲にまみれた真実が転がっている。笑いながら。特にこりゃ、こわい。と思ったのは『青い手』と『おし津提灯』。二つとも真顔なんです。たぶん「悪いこと」っていう意識が薄い。サイコっぽいのか。サイコは本で出会うだけで怖いなあ。他の作品はまだ悩んでみたり、泣いてみたりと人間味があるので「小説」だけれど、あの2作は。。。ぞぞぞ〜、、
彩り豊かな短編集
2019/04/25 00:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編、書かれた時代がまだ携帯・スマホが普及してなかったころなので、現在読んだら古く感じる箇所もあるかと思う。
表題の「氷雨心中」に出てくるのは、あのテレフォンカードなのである(一応、使える公衆電話はまだ街のそこここにあるのだが、テレフォンカードを使ったことの無い人の方が既に多いのではなかろうか)。
そうした時代背景を踏まえても、物語の面白さの瑕疵にはならない。
一つには出てくる職業が多岐に亘っていることで、職の多彩さは、この短編集の魅力の一つとなっている。
それらは時代を越えて、今も在り続ける仕事である。
特殊な職に就いていようと、皆んな人間臭い人間なのだと共感を覚えたりする。
興味深く
2016/12/08 13:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆゆみう - この投稿者のレビュー一覧を見る
職人の仕事の内容が興味深く読みました。最近、乃南アサの短編集を新刊で買い、面白くてあっという間に読んでしまい、以前出した短編集を購入しては読みあさっています。詳細の記述が無かったりで、どう解釈していいものか微妙なお話もありました。