チベット旅行記(上)
著者 河口慧海
仏教の原典を求めて、1900年当時厳重な鎖国をしていたチベットに、困難を乗り越えて、単身入国・帰国を果たした河口慧海師の旅行記です。最高の旅行記かつ、生活・風俗・習慣の的...
チベット旅行記(上)
商品説明
仏教の原典を求めて、1900年当時厳重な鎖国をしていたチベットに、困難を乗り越えて、単身入国・帰国を果たした河口慧海師の旅行記です。最高の旅行記かつ、生活・風俗・習慣の的確な記録として、チベット研究の第一級の基本文献です。『西蔵旅行記』(1904、博文館)を底本とし、挿絵も全点収録しています。また、改訂版(1940年)と英訳本(1909年)も参照し、完全な形になっています。(講談社学術文庫)
目次
- 序
- 凡 例
- 原本口絵より
- 第一回 入蔵決心の次第
- 第二回 出立前の功徳
- 第三回 探検の門出及び行路
- 第四回 語学の研究
- 第五回 尊者の往生
- 第六回 入蔵の道筋
- 第七回 奇遇
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明治日本人の一大冒険記
2020/06/02 16:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原書仏教経典に最も近い(最も正確に翻訳されている)経典がチベットにあると知り、研究の為にチベット行きを決意した河口慧海。
しかし当時のチベットは厳重な鎖国体制にあり、外国人の入国はまず不可能。極秘理に入国するには厳重な警備を潜り抜け、更には厳しい自然や山賊の脅威から身を守る必要があった。
チベット入国までの様子は冒険小説のような面白さがある。実にスリリングなのだ。
角地の自然や風俗などが事細かに記されていて、民俗学的に貴重な資料となっている。
まだ鎖国状態にあったチベットに日本人として初めて入国成功した河口彗海氏の第一級の旅行記です!
2020/02/29 14:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、鎖国されていたチベットに日本人として初めて入国した河口彗海氏の旅行記です。同書は、チベットの風俗や習慣を生き生きと描いた第一級の資料としても重要視されており、多くの読者の共感を集めています。上下二巻から構成されたうちの、上巻では、日本・インドでの周到な準備から、チベットへ向かう道程、チベットへの入国、さらにチベット第二の都市シカチェからラサへと向かう工程が臨場感溢れる筆致で描かれています。
チベットに入国した初めての日本人
2024/08/30 03:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
1900年頃のチベット。当時は鎖国をしていたなかでいかに入国するかの冒険譚。
一歩間違えれば命がないような経路で進んでいく。自分も学生時代にチベットに行ったが、当時は個人旅行不可(団体のふりをして入る)まで緩和されていた。
ラサに近くなってからは知っている地名も多く、興奮しながら読んだ。
時代もあってかなり自分勝手な記述も多いが、むちゃくちゃ面白い!