悪い心が入ってくる場面がよかった
2021/08/31 08:51
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投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホテルが何を狙っているかもはっきりしていることや、分かりやすく超常現象が起きているなど映画版とは大きく異なる。悪く言えば普通のホラー作品であると思った。しかし、悪い心が入ってくる場面の描写はよかった。
悲哀に満ちたエッセンス
2020/02/25 21:10
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の不穏さや不安などが溢れ出した後に待ち受ける恐怖。
オーバールックの幽霊達がいよいよ本領発揮する下巻。
児童遊園の生け垣や仮面舞踏会。
スティーブンキングの凄いところは、その卓越した描写力だと思う。
生け垣の動物が動く場面や仮面舞踏会での乱痴気騒ぎなどとてもイメージしやすい描写ばかりだ。
また場面描写にとどまらず、心理描写も巧みである。
ジャックに対する不信感が溢れ出したウェンディや、自らの母親とウェンディを重ね合わせようとするジャックの心理描写が良かった。
個人的に最も怖いと思ったのは、ジャックの考え方の変貌ぶりである。
自己嫌悪や、自らの問題点を解決できない己の不甲斐なさ、苛立ちなどが徐々に正当化されていく様が怖かった。
自らに向かっていた負の感情がとんでもない論理によりウェンディやダニーなどの守るべき、愛すべき人に向かう場面などが非常に恐ろしい。
本作の凄いところはただ恐ろしいだけで終わるのではなく、その根底には家族の愛があるところだ。
どんなに狂人に変わろうと父親を愛し続けたダニーや、そのダニーを守るためには夫であろうと戦うことを躊躇わなかったウェンディ。
崩壊しかけていたトランス一家がオーバールックによって完膚なきまでに崩壊されたと思われたが、互いに家族を思う気持ちはオーバールックにも壊すことはできなかった。
個人的に本作は、ホラーとしてはそこまで怖いと思わなかった。
しかしスティーブンキングの描写力や後半にかけて盛り上がっていく話の構成などは概ね満足できた。
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ホラーだと思ったら、ダニー少年の成長譚、父子愛の話だった!
お父さんの愛、忘れないでね。
もちろん、ホラーとしても面白かったです。
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映画はただのホラーのようですが、原作とは別物と考えていいと思います。
深いところからくる不安や恐怖などの心理描写がやっぱりキングはすごいと思う。
本当に読んでいてドキドキし、物音でもしようものなら悲鳴をあげてしまうくらいに恐い。
でも、ただ恐いだけでなくて、いつも何かしら人間の深いテーマが入っていて、これも家族愛がしっかり描かれている。
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最近ビデオを見て恐怖の演出が非常にうまいと思っていたが、原作ではと思って読んでみたが、映画以上に恐怖を感じさせる作品になっていた。
夜にトイレに行けなくなるというような怖さではなく、客観的に登場人物が感じている恐怖感に共感できるようなものだったと思う。
映画では、キングがよく認めたなと思うくらいいろいろなところが大胆に省略されているがこれはこれで思い切って映画向きに作り替えたということで評価できると思う。
つくずくスティーヴンキングはを単なるホラー作家ではないと思う、。
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上巻ではひたひたと忍び寄っていた恐怖。下巻でついに現実の形となって母子に襲い掛かる。人間ドラマと絡めた丁寧な恐怖感の描写は上手いなあと思うのだけど、物語の展開は結構シンプル。もう少し、どんでん返しを含めたジェットコースター的展開を期待していたので肩透かしを食らった気分。
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ホラーの名手・キングの作品の中でもしばしば代表作として挙げられる本作ですが,雪に閉ざされたホテルに潜む「邪悪な何か」の不気味さや,徐々に狂っていく登場人物の描写が大変秀逸,つまり超怖い。ホラーの入門書としてもおすすめです。
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スティーブン・キング『シャイニング』読了。冬になると大雪で外界から隔絶されるいわくつきホテル。冬の間そこで住込みの管理を任された一家の主ジャックが狂気と正常の間を揺れ動きながら、ついに向こう側に転落していく様が怖い。あらゆる描写の緻密さに舌を巻く。まさに王道かつ傑作ホラー!
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そんなに入り込めなかったが、キングはやはり天才だと思う。
子どもの視点から描かれる恐怖は大人のそれよりも恐ろしい気がする。
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映画とまったく物語が異なってて驚いた。
各々が抱える思いが細かく描かれている。後半のスピード感は素晴らしかった。
ラストのハローランの言葉にはじーんときてしまった。
映画より原作を勧めたい。
キング氏は続編を書いてると発表したので待ち遠しい。
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映画との違いを思い出しながら読んだ
うーーーんこわい、おもちろい
児童公園こわっ
ラストは手に汗握った…
しかし、かがやき=シャイニングというのが下巻になって気付いたとか…
また映画みたい
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2025/5/16読了(再読)
雪に閉ざされた〈オーバールック〉では恐怖が本格化。ジャック・トランスが遂にホテルの魔に取り込まれ、狂気に墜ちた所からクライマックスまでの怒濤の展開に、頁をめくれば次に恐ろしいことが待っていると判っていても止まらない。アルコール依存症に苦しむジャックを精神的に追い詰めてアルコールを渇望させ、最後に本当に飲ませて狂気に追い遣っていく、悪しきモノが人の弱さに付け込んでいく様の描写が、木槌を振り回して追いかけてくることよりも怖かった。
小説の登場人物は、大なり小なり作者の分身だと思うのだが、キング自身もアルコール・薬物依存の経験があり、本作発表当時の年齢も近かっただろうジャックとのシンクロ率は高そうな気がする。とすると、続編『ドクター・スリープ』のあの展開は、本当は善良だったのに怪物と化して死んでいったジャックをキング自身が憐れと思ったのか、それとも幼い頃に父親が失踪して母子家庭で育ったキングが“父親”と一定の折り合いを付けられたからなのか、とも思うのだが……“それは、また別の話”ですね。
以下、オマケ。――'25年5月現在、当〈帆掛船のネット上の本棚〉で司馬遼太郎に次ぐ登録数のS・キング作品だが、実際の蔵書数でもこの2人が多分ツー・トップで(とは言え、両者とも分冊されている作品が多いので、作品数なら有栖川有栖やディクスン・カーの方が上回っているかも)、キング作品は'08年に〈文春文庫〉から出た新装版の本作と『ミザリー』とが蔵書の始まりである。中高生くらいまで「グロくて怖い話を書く人」という一面真実ではあるが偏った印象を持っていたのに、長じてファンの端くれになったのは、小泉八雲に始まり〈角川ホラー小説大賞〉受賞作も読んで、一定のホラー免疫が付き、そろそろ海外の本格ホラーをと思っていた所で出会えたからだろう。『スタンド・バイ・ミー』で「いつかことばを使い果たしてしまうのだろうかと考え」ていた御大だが、作家生活50年を迎え、『フェアリー・テイル』みたいな大作を生み出す創作力はまだまだ旺盛の模様。お歳ではあるが、これからも健康に気を付け、恐怖と幻想と感動の王国(キングダム)の版図を広げて頂きたい。ファンの端くれのささやかな願いである。
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歴史あるオーバールック・ホテルの冬季管理人となったジャック・トランスと、妻ウェンディ、息子ダニー。
やがてジャックはオーバールックに憑りつかれて狂気に陥っていき、妻と息子を手にかけようとする。
ハローランが死亡フラグ立てまくりだったので心配だったのだけど、無事生き延びていて良かった。
ダニーが健気すぎて、彼の今後を思うと胸が痛む…。
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映画『シャイニング』の方が良かったかなー。ホラーで暖かくラストを迎える必要もないと思うし。
読んでいて物語の本質以外のことが多く描かれすぎていて、あまり美しない。そのため、結末を知っているのもあるが、2度目は読まないかな。
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シャイニングの後編。いよいよホテルに魅入られて、ダニーとウェンディに襲い掛かるジャック。ダニーからの知らせを受けて必死でホテルへ戻るハローラン。そして追い詰められたダニーが思い出した重要な事とは・・・。後編の見どころは、やはりジャックの最後とホテルの悪意でしょう。特にホテルの悪意は、生き生きと描かれていて、冬の閉ざされたホテルという場所と相まって非常に怖いです。映画とはストーリーが若干違うので、映画を見た人でも楽しめると思います。