事実と向き合うべき
2015/10/19 12:24
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投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本土にいるとわからない沖縄の現実が、明確に書かれています。
米軍基地のこと、最悪の貧困率、そして基地がなくなるとどうなるのか。
現実から目を背けていては、解決できない問題ばかりですね。
どっかの国に似てる
2015/08/03 14:23
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでたくさんの”援助”を貰っておきながら、経済の環境が一向に改善されていない。それどころか、どうやったら継続して”援助”してもらうかのみを考えている。はっきりといえばうんざりである。確かに、唯一の地上戦がおこなわれたのは事実だ。だが、先の大戦で被害を受けたのは彼らだけではない。原爆を投下された広島や長崎は言うに及ばず、唯一、艦砲射撃を受けた釜石市をはじめ国中の主な都市は、空襲を受けている。また、米軍基地があるのは沖縄だけではない!米軍基地を敵視しながらも、依存しすぎているのも事実である!そろそろ「甘える」のもやめたほうがいいのではないか。これ以上の援助の要求は、藪蛇になるのではないだろうか。また、この際、自然環境より、ジュゴンよりも、小学生の安全のほうが大事ではないだろうか。
これが沖縄の実態なのですね!
2017/04/27 00:33
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投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本土のマスコミは沖縄について、「戦争と基地反対」、「普天間基地返還と辺野古移設問題」、「自然の楽園の島」などを除くとその実態はほとんど報道してこなかった。本書を読むと、その実態は一般の人が持つ沖縄のイメージとかなり異なっていることがよくわかる。たとえば、「基地反対運動と沖縄振興予算確保の連動性とそれを利用する人々」、「高まる基地への依存と基地がなくなれば経済発展する」という矛盾、基地地元民の本音、「琉球王朝以来の「公」優位と大きな官民格差」、「全国最低の県民所得、教育、家庭・生活環境」などなど。また、権力に寄り添い、異論を封殺する沖縄のジャーナリズム、反日感情、差別意識、被害者意識を煽る本土を含めた一部識者たちの言動。本書の目的である、沖縄の報道されない実態を多くの日本人に知ってもらいたい。
沖縄の不都合な真実
2016/11/17 10:09
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投稿者:J.J. - この投稿者のレビュー一覧を見る
メディアでは報道されない現実、本土と沖縄の格差、沖縄本島と離島の格差
問題の本質を捉えて議論していかないと解決の糸口さえ見えない、その本質を
理解するうえで貴重な一冊である。
沖縄がわかる本です。
2015/12/30 22:29
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投稿者:しゃーろん - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄の経済は観光と農業と基地ですが、基地がなくなると沖縄の経済に大ダメージを与えます。沖縄の人はそれを一番わかっており、基地を交渉材料にして国から補助金を引き出そうとしています。この本を読めばこういった沖縄の構造が非常によく理解できます。
知らなかったこと(その3)
2019/12/19 11:17
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄と基地問題について経済社会構造面から切り込んでその姿を浮き彫りにしている。米軍基地に島の多くの土地を占領されていて産業の発展など考えられないのかもしれないが、基地があるにせよ、沖縄の人がもっと収入が高く、日本全体の平均的レベルあるいはそれ以上になっていたとするとどう変化していただろうか。
日本人の沖縄人に対する歴史的な差別意識があり、これを構造的沖縄差別論というそうだ。著者はこの構造的沖縄論を批判し、沖縄県の内部構造の問題(補助金依存型経済体制、公務員優位の社会構造など)を指摘した上で、この問題も含めて解決を図るべきだと述べている。
沖縄の人々の生活面の実情を描出している沖縄論は気づきをもらう好著だと思う。
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1995 少女強姦事件をきっかけに普天間の移設を日本が米国にお願いして米軍が仕方なく受け入れた
辺野古 海に近い 高波 塩害あり
移設先探し はじめは外務省主導、後は防衛省
沖縄側が建設費がかかるところを希望
辺野古移設で、沖縄全体の基地負担は軽減
建設会社の代理戦争
沖縄振興予算
県外を移設すると、建設費がはいってこない
名護市 基地返還に反対 借地料が入らなくなる
基地反対の姿勢を貫いてきた稲嶺市長が基地使用延長を要求するのは矛盾
自治体も個人も基地に依存してきた沖縄で、900億円の既得権益を放棄するのがいかに困難か
米国は戦後、沖縄の優秀な若者を次々とゴールデンゲートブリッジをくぐらせて米国民主主義の洗礼をうけさせた。米留組 golden gater 金門クラブ
軍事基地の83%は本土にある
基地がなくなっても豊かにはなれない
日本一の階級社会
琉球大OBという支配階級
私が辺野古に生まれ、仕事がないために基地関係の仕事を担う父親の土木会社で働いていたとします。基地は嫌いですが生きていくためには仕方がありません。そして、「ジュゴン大好き会」といった運動保護団体に所属する東京あたりから休日だけ運動をしにくる意識の高い若者から「子どもたちの未来のために、この美しい海を守りたいと思わないんですか」と説教されたとしましょう。私はその若者に殺意を覚えるだろうと思います。
沖縄本島では新報とタイムスでほぼ独占。
全国紙の影響を受けずに、県当局と一体化
沖縄の市民たちは、反基地と叫ぶ公務員が自分たちの見方でないことに気付き始めています。
全国最低の県民所得 深刻な格差 公務員は富裕層
いつのまにか沖縄人は大江健三郎や筑紫哲也がいう被害者沖縄のイメージ通りに振る舞うくせがついてしまった
普天間基地ゲート前の示威運動
退職公務員
沖縄平和運動センター
日本の反戦平和運動の拠点
1950年代 反戦平和運動の拠点は総評などの労働組合
70年代以降 学生の反戦運動は急速に萎んで、労組主体の反戦平和運動が再び主流
1989 総評系が同盟系と合体し連合(日米安保堅持、自衛隊容認の労組)
反省平和運動とあきらかに対立するので、活動組織は労組外になる→平和運動センター
旧総評と社会党は、自分たちが放棄した反省平和運動を沖縄におしつけた
「基地が返った来ないという前提の基地反対運動」
基地反対の示威運動 補助金獲得の圧力
守られているのは、オール沖縄の県民益ではなく、公務員益であり、一部の企業益であり、政治家益ではないか
米軍基地の偏在の責任を日本あるいは米国という外部にのみ求める主張は、沖縄内部の問題や矛盾に対する沖縄自身の責任を放棄するのと同じことです。基地がなくなるだけでは、経済はけっして豊かになりません。社会的な歪も解消されません。基地がなくなればバラ色の社会が訪れるという宣伝は県民世論を完全にミスリー��しています。
構造的沖縄差別論、日本の植民地主義批判は、むしろ沖縄内部の問題点や矛盾点を覆い隠すための議論に思えてなりません。
基地縮小のための具体的なプランもなし、独立の志もなし。米軍基地削減後の沖縄についての展望もなし。「日本人は基地を持ち帰れ」という言葉だけが先走っている構造的沖縄差別論。これが実態だとすれば、たんなる心情論、被害者感情論にすぎません。被害者の立場を強調して加害者にお前が責任をとれと求めるだけでは、被害者は被害者にとどまり続けます。被害者の加害者に対する依存構造は、いつまでたっても解消されません。
日本政府と基地反対派は敵対しているように見えますが、振興策については同じ方向を向いています。つまり結果的に共犯関係にあるのです。この共犯関係にあるというこの被害者は納税者だ、つまり自分だということに気が付くと、だれもが沖縄問題の当事者になります。
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納得しながら読んだ部分もあれば、反感を覚えながら読んだ部分もあった。どちらかといえば後者の部分が多かったが。沖縄問題をさまざまな角度から捉えようという試みはいいかもしれないが、随所で詭弁的レトリックが用いられており、首尾一貫した主張が矛盾なく展開されているわけでもない。
【納得した部分】
・莫大な補助金の投入が招く、基地問題解決に対する政府・県双方のモチベーション低下。
・「全基地返還がもたらす経済効果は9155億5千万円」という数字の算出方法のずさんさ。
・基地問題の裏に隠れて隠蔽されている「貧困」や「極端な格差」といった山積する問題の存在。
・基地問題の解決を阻む「基地利権」を追求しない県内マスコミの弱さ。
【反感・疑問を覚えた部分】※「⇒」以下は私見
(辺野古移設を断念した場合)“政府は、次の移設先を見つけなければなりません~”(p12)
⇒なぜ「全面返還」ではなく「移設ありき」なのか。本書全体を通して言えることだが、普天間を含む多くの米軍基地が正当な手続きを経ずに、暴力的な方法で接収された土地の上につくられているという事実がないがしろにされている。
“反対派はあくまで「心」と「平和」にこだわります”(p15)
⇒「心」や「平和」はマスコミ受けがいいから喧伝されているが、基地問題の皮相に過ぎない。問題の本質は、戦後70年も経過している独立国家に外国の軍隊が常駐し続けていることの不正義や異常性、である(しかも端緒からして暴力的な土地接収という決して見過ごせない不正義がある)。皮相だけを批判して本質を隠蔽するような論じ方には誠実が感じられない。
“「振興策が欲しい」という本音のために「基地反対」という建前を~”(p46)
⇒マクロな現象としてはそのように見えるかもしれないが、純粋に基地に反対している県民が数多くいることを等閑視してはいけない。
“①在沖米軍の安定運用が抑止力として重要、②海兵隊が撤退して抑止力が不足した場合は自衛隊の強化を検討する、③自分の国は自分で守る これらは霞が関の役人にありがちな考え方です”(p50)
⇒霞が関の思考(に基づく行動)は①で止まっているのが実態では?
“私も集会と新聞以外で「基地反対」の声を聞いたことはほとんどありません”(p66)
⇒取材範囲が狭すぎる。積極的に集会等に参加するわけではないが基地には明確に反対だ、という沖縄県民は決して少なくない。
“一見「反戦」に見える沖縄の声の本質は「反日」です”(p70)
⇒同じ日本人の「反政府」的な態度を躊躇なく「反日」と言ってしまう軽薄さ!(怒)日本人に対して「反日」という言葉を使うのは、「非国民」というのと構造は同じだ。少なくとも知識人が使うべき言葉ではない。この「反日」の一語によって本書の品位がスポイルされてしまっている。
※「反日」の語はpp145-146にも登場する。
(米軍基地と自衛隊基地を合わせた)“軍事基地の83%は本土にある”(p70ff)
⇒自国の防衛が目的で、シビリアンコントロールが効く自衛隊と、(日本国民による)シビリアンコントロールが全く保障��れておらず、かつ、外国の戦争に赴くこともある米軍を一緒くたにして扱うのはナンセンスである。
(それぞれ米軍基地を要する)“沖縄と神奈川と東京の面積はほぼ一緒ですが、人口密度は神奈川が沖縄の6倍、東京は10倍です。横田基地は普天間の1.5倍の面積があります。騒音レベルも1.5倍だとすると、東京には普天間15個分の騒音被害があることになり、墜落事故で死ぬ住民も15倍ということになります”(pp73-74)
⇒いくつ指摘すればいいのかわからないくらいの詭弁のオンパレード……。とりあえず、基地周辺地域や飛行ルート直下地域の人口密度ではなく、県全体の人口密度を比較しても何の意味もない、ということだけを指摘しておく。
“軍事飛行場に隣接して小学校を立てた例は、世界でも沖縄だけ”(p76)
⇒飛行場を建設する際に緩衝地帯を設けなかった米軍にも非があるのではないか。地主から不正に接収した土地に無理やり飛行場を建設したのだから、緩衝地帯の設けようがなかったのだろうけど。また、普天間第二小学校が作られた1969年には、「沖縄が本土復帰すれば米軍基地はなくなる」と多くの県民が当然のように信じていた、ということも忘れてはいけない。
“私が辺野古に生まれ、仕事がないため基地関係の仕事を担う父親の土木会社で働いていたとします。基地は嫌いですが生きていくためには仕方ありません。そして、「ジュゴン大好き会」といった動物保護団体に所属する東京あたりから休日だけ「運動」をしに来る意識の高い若者から「子供たちの未来のために、この美しい海を守りたいと思わないんですか」と説教されたとしましょう(実際にこれを地元の人に向かってやる本土人がいるのです)。私はその若者に殺意を覚えるだろうと思います”(pp102-103)
⇒第1章で槍玉にあげられた、利権争いを展開する土建業界の言い訳にそのまま使えそうな理屈だ。このたとえ話に登場する「土木会社で働く地元民」のような私的利害のしがらみが基地問題の早期解決を阻んでいる、というのが第1章の指摘するところではなかったか。「殺意」という言葉も軽々しく使うものではない。
※「反日」「殺意」といった乱暴な言葉づかいは、第2章、第4章、第6章に出てくる。いずれも共著者のうち大久保氏が執筆を担当している。
“「このまま基地が減っていけば基地反対運動も消滅してしまうのではないか」と真顔で心配する労組の幹部もいました。(中略)先の労組幹部は「反戦平和は沖縄のアイデンティティそのもの。基地がなくなれば沖縄の存在意義もなくなる」とまで言い放ちました”(p160)
⇒こういったごく一部のアホの極端に歪んだ言説を、反基地運動の中軸の意思であるかのように紹介するのはいかがなものか。
“以上のような政治的計算の末に、翁長市長は、「基地反対」「沖縄差別」が叫ばれる集会に積極的に参加してきたのではないでしょうか。(中略)一方、集会を企画する平和センターは、こうした思惑を承知しつつ、自らの運動が「県民総意」であると証明するために保守系政治家を利用してきたのではないでしょうか”(p172)
⇒そうだとしても、より重要なのは「なぜ翁長氏は革新に転向せず(保守のままで)基地反対を主張できたのか」「なぜ翁長氏が保革を��えた支持を集めて知事選を圧勝したのか」といった問題のほうでは?「政治的思惑」というダーティな文言で実際に翁長氏が広い支持を集めたという事実を隠蔽してはいけない。
(「県民総意」という演出によって)“守られているのは、オール沖縄の「県民益」ではなく、「公務員益」であり、「組合益」であり、一部の「企業益」であり、「政治家益」ではないでしょうか”(p173)
⇒基地反対が(正義実現のためではなく)誰かの利益のためであるという功利主義的発想がそもそも貧困である。
“「日本」による沖縄差別を問うのであれば、沖縄(本島)による奄美・宮古・八重山地方に対する差別と収奪の歴史にも、「落とし前」をつけなければなりません。(p205)
⇒正論ではあるが、米軍基地の偏在という構造的差別をいま現実に是正すべきという文脈にあっては、論点ずらしのスケープゴートにしか聞こえない。米軍基地偏在の問題は「沖縄本島と奄美・宮古・八重山の関係」とほとんど文脈を共有しない。
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沖縄の基地を巡るさまざまな問題、我々ヤマトの人間にはわからない沖縄の人々の思い。この本は日米安保や普天間だけでなく、在沖の基地について日本人ならば知っていなければならない諸問題を教えてくれる。
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沖縄に集中する米軍基地の現状を知れば、沖縄はかわいそうだ、沖縄のために本土は汗をかくべきだ、という意見を持つ人は多いだろう。が、それは真実なのか。
そもそも沖縄から米軍基地を排除すれば、本当に沖縄は豊かになるのか。基地を受け入れているのだから、カネをよこせと公務員は言い、基地建設工事を請け負わせろと建設会社は言う。基地がなくなったとき、彼らに新しい食い扶持はあるのか。基地返還の経済効果ばかりを計算し、基地喪失によるマイナス効果に触れようとしない。沖縄の基地反対運動とは、本土から補助金をむしり取る活動なのだ。
そのことを理解しておけば、現在の県知事が普天間基地の一部を辺野古へ移設することを反対している理由も単純だ。要するに、カネがもっと要るということだ。
産業も雇用もない沖縄にとって、基地がなくなることは一番不幸なことなのだ。
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大変勉強になりました。大衆向けに問題を単純化してしまっている報道は非常にリスクがあることがわかります。
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日本政府VS沖縄県・・・
沖縄の普天間基地移設問題というと、最早このイメージですね・・・
悪い政府は強引に辺野古に移設を進めようとし・・・
自然や平和を愛する善良な沖縄県はそれに反対・・・
「平和を愛する沖縄人の心を踏みにじる好戦的な日本政府」・・・
これがテレビなどマスコミから受けるイメージでしょうか・・・
しかし!
内情はそんなに単純じゃない!簡単じゃない!という本・・・
まずそもそも沖縄県内には、県外移設を望む民意だけでなく望まない民意もある・・・
なぜなら・・・
巨額の公共工事になるので、県外だとデッカイ利権を失っちゃうんですね・・・
なもんで容認派も多い・・・
反対派ばっかりなイメージだけど・・・
実はそうでもないんだそう・・・
さらにとっても肝心な地元の辺野古地区の住民ですが、暮らしのために、と移設容認派が多数派だという・・・
そうなんだ?意外です・・・
地元がイイと言うなら移設しても良いように思うんだけども・・・
なんでダメなんだろう?
うーむ・・・
で、その県内移設の辺野古に移設する案ですが・・・
環境保護を重視した内陸案があったのに、名護市は埋め立て面積が増える浅瀬案を押し・・・
当初L字の滑走路だったのが、やっぱり埋め立て面積が増えるV字に・・・
さらに県内の業者で受注できるようにV字を浅瀬の埋め立ての多い沖合いに移せと要求・・・
うーむ・・・
サンゴがどうとか言うなら、内陸案でやればイイのに・・・
容認派、反対派ともどもに複雑ですね・・・
反対派はあくまでも心と平和に拘り・・・
容認派は振興策と振興資金(我々の税金)が欲しい・・・
「心と平和」対「お金」では著者も言うように、ほとんどの人が「心と平和」を支持するでしょう・・・
反対派は純粋・・・
容認派は不純・・・
ですもんね・・・
でもでも、現実の沖縄経済は、基地と基地負担の見返りの振興資金にスゲー支えられてます・・・
基地がなくなって、振興資金がなくなったら、現状間違いなく経済が立ち行かなくなっちゃいます・・・
基地を返さないで欲しいという声があるのはこのため・・・
純粋な心ばかりが前面に出すぎてイイものか・・・
うーむ・・・
ちなみに全基地が返還されたら経済効果ヤバイよ!9155億円だよ!という試算があるそうだけど、著者はこれは眉唾モノ、と一刀両断・・・
これ、生産誘発額といって通常、経済成長を表すGDPではない・・・
GDPなら5154億円で、経済効果が累計なのか、それとも毎年この経済効果が続くのか試算には載っていない・・・
5154億円毎年経済効果があるとすると年率14%の経済成長になるけど・・・
過去の日本の経済成長率と比べて異常・・・
それに基地がなくなることでマイナスになる分は考慮されておらず片手落ち・・・
だそうな・・・
基地反対を叫ぶ正義の声・・・
それに対して振興資金を出して矛を収めてもらおうとする悪モノの日本政府・・・
基地反対とは言うけれども振興資金に��存せざるをえない沖縄経済・・・
うーむ・・・
そして、基地問題に隠れているけど、貧困問題こそ沖縄の大問題と著者は言う・・・
全国最低レベルの平均所得、失業率、労働分配率・・・
子育てへの支援が日本一貧弱で、障害者への支援も最低・・・
年金加入率も最下位・・・
離婚率も9年連続でワースト1・・・
DVの発生率もワースト1・・・
生涯未婚率も男女共にトップクラス・・・
等々(まだある)、読んでいくと厳しい経済状況が垣間見える・・・
振興策などに依存し続けている自立できない沖縄経済・・・
その振興策もまんべんなく潤うのではなく、恩恵を受けるのは一部の企業、自治体、住民だけ・・・
そしてゆとりのある沖縄の公務員・・・
この歪み、この格差・・・
厳しいです・・・
これこそ沖縄の不都合な真実・・・
平和だ!心だ!と正義の声を声高に叫んでも、もちろんそれも大事だけど、沖縄の人々のこの厳しい暮らしという現実を無視するわけにはいかない・・・
「平和を愛する沖縄人の心を踏みにじる好戦的な日本政府」・・・
こんな単純な構図だったら多分もっと早く決着がついているはず・・・
安保・歴史・基地負担・財政・経済の要素が絡みまくっている・・・
そんな沖縄の複雑な事情を垣間見れる本・・・
難しい・・・
でも、こういう事情もあるということを知らないといけませんね・・・
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新書1冊分の内容があるのかというと,1/2冊程度の内容だとおもう.利権の構造であるということはわかった.左翼がしっかりしていない あるいは左翼の対立軸の立て方がなっていないのが日本の政治の問題点.沖縄問題も同じ.反戦平和というのは,理念としては崇高だが,非現実的で,そういうことを言って金をむしり取っている.聖域というかアンタッチャルブというかいろいろ言い方はあるが,その類の問題.
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この本の中身が絶対正しいかどうかはわかりませんが、説得力はあるように思います。
少なくとも、この本のような見方は可能だと思います。
普天間基地や辺野古の件は、自分自身、あまりにも知らないことが多かったので、とても勉強になりました。
沖縄に対する見方が、この1冊で、ずいぶん変わりました。
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かなり衝撃的。
沖縄には明治以前から士族が農民を収奪した歴史があり、今日でも公務員、政治家、知識人、財界人優位の社会で一般庶民は貧困に苦しんでいる。
公務員優位の階級社会である県の経済は完全に基地依存。基地反対運動は本土から多額の金銭援助を獲得するためのもので、その主体は公務員(含むOB)。
地元が主張する辺野古の沖合い移転案は、埋め立てる土砂の量を増やして費用を水増しするため。地元体制側は既得権益を維持するためには、手段を選ばない。
支配層が庶民を収奪してきた歴史を棚に上げ、自分を絶対善、相手(本土)を絶対悪としてあることないことを言い募り、本土の左翼と結託し、基地反対(=反日)以外の言論を封殺する構図は、最近よく聞く構図とダブって見える。