創業前に読みたかった
2016/08/18 13:02
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投稿者:ルイージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
例えばIT企業とかで成功している創業者って、よく見るとIT技術者出身の人は意外と少なくて、銀行などの金融機関の出身者が多かったりする。やはり成長を目指す経営者にはファイナンスの知識が不可欠だということがわかる。創業時には上場を目指して資本政策など教えてくれる人を見つけるのは至難だが、この本には大まかだがそういう話が書いてあり、やはり創業当初からファイナンス計画が重要であるということがわかる。
また会計士や銀行や個人投資家や証券会社など周囲に専門家を集めるとしても、彼らには彼らの立場からポジショントークをすることがあるので、それらを踏まえて彼らとどう付き合って行くべきか、という話も書いてある。実践的で、ベンチャー起業家の立場に寄り添った良書。
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エクイティ・ファイナンス」が契約書のひな形や条項に頻繁に言及した法技術的な面が強いのに対し、こちらは事業計画や資本政策などより一般的な内容についての記載が中心。ベンチャー(ファイナンス)の全体の中で見ることで、投資契約の経営や利益獲得における位置付けに関して理解を深めることができた
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名著起業のファイナンスの改訂版。新会社法の施工に伴い改訂版された様子。現在はMA業界に身を置いているが、今後はフレッシュな、磯崎氏の言葉を拝借するとイケてるスタートアップ達と関わっていけたら人生が楽しそうだなぁと感じた。
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増補改訂版も充実の内容です。追加されたコーポレート・ガバナンスに関する章は米国との違いから、日本の実務の状況に合わせた解説がされていてとても勉強になりました。
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起業に関しての基礎的な知識が得られた。そもそもストックオプションがどういうものかもよく分かっていなかったので、そこから勉強になった。起業しようとしている人だけではなくて、ベンチャーにジョインしようとしている人も読んだほうがよい。
また、ファイナンスだけでなく心構えについても書かれていて、この部分が特に参考になった。経営者・投資家・従業員などそれぞれの目線に立って書かれており、納得がいくものだった。
かなり平易に分かりやすく書かれていると思うが、前提知識が少なすぎるせいで理解しきれないところもあった。また時間を置いてもう一度読もうと思う。
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ベンチャー企業立ち上げ時の基本書ともいえる定番書籍。平易な言葉でファイナンス、会社の始め方、事業計画の策定、企業価値評価、資本政策など広範囲に渡って解説されていた。真剣に読むと専門家であってもかなりの時間を要する内容で充実している。ベンチャービジネスに関わる方には一読の価値ありの書籍だ。
P149
経営者が事業計画書をベンチャーキャビタルの担当者に説明するのを見ていると、担当者は、「このビジネスモテデルがなぜすごいか」といった説明はそこそこに、パラパラパラッと事業計画書をめくって、後ろのほうに書いてある損益計画や資本政策で、 結局いくらくらい儲かって、いつ上場するのかというあたりしか見ていなかったりします。
投資家に事業計画をプレゼンする場合には、そのツボ (将来の利益、キャッシュフロー、企業価値がどれだけ大きくなるか、 いつごろEXITできそうか)を考えながら、 事業計画が魅力的に映るかどうか、投資家の気持ちになって再検討してみるのも有意義だと思います。
P354
また、どういうキャラクターの人に監査役になってもらうかも重要です。
前述のように強力な権限を持っていますので、あまり「脂ぎった」人は向かないと思いますし、その割には議決権を持たず監査がメインの仕事なので、積極的に経営の施策を検討してくれる元経営者のような人になってもらうイメージとも違います。「何も言わない人」だと毒にも薬にもならないのはもちろんですが、アーリーステージのペンチャーでは実際にやってみないとわからないことも多いので、「それは失敗するかもしれないよ」というアドバイスは当たり前過ぎて意味がありません。評論家的に文句をいうだけの人に監査役になってもらっても困ります。
会社法や会計の専門知識も必要ですので、専門家に監査役になってもらって、「アドバイス」をもらうという手も考えられます。
米国では弁護士や公認会計士が社外取締役になっている例はあまり見たことがありませんが、日本では図表9-10のとおり、そうした専門家が社外監査役になっている例が多いです。
P367
「日本のベンチャー投資のGDP比が他の世界各国と比較して非常に小さい」というのは事実ですが、現在、 規制等によって、 ベンチャーに資金が流れない構造になっているわけではありません。必要なのは「水道管」ではなく、水をほしがる需要、すなわち「ベンチャーをやってみようという(イケてる) ヤツら」です。
そして、土から芽を出したばかりの双葉に水をジャプジャプ与えても根が腐ってしまうだけです。水道管の末端で必要な時に必要なだけ水を散布するインテリジェントな「スプリンクラー」(ベンチャーキャピタルやエンジェルなどの投資家やベンチャー実務の専門家等)が重要なのです。この本は、その「スプリンクラー」の構造や、それがどうすればうまく機能するかについて書かせていただきました。
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起業する上でのもう後戻りできない要素のファイナンスをまとめた1冊。
初めて取り組む人には非常に参考になる。
起業を考える人は起業する前に一度読んで置くことをおすすめする。
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これも読み返し(5年?ぶり)。タイトル通り起業家に必要なファイナンスの知識がもれなくまとまっているし、お金の話だけでなく契約や組織についても触れている。図示が多くわかりやすいので、学生にも読んでほしい。
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ベンチャーのファイナンスについてこんなにわかりやすい本もないと思います。自分が起業しなくても、最近ベンチャーが世を賑わしている中でこれくらいは知っていても損はないと思いました。特に起業当初の資本政策はこれを知らないと大変なんだろうなと感じました。
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ちょうど知りたかったことが書いてあって一気に読みました。
技術職の人やらお金に関係ない仕事をしている人でも、ベンチャー企業で働く方には気づきがある本だと思います。
章によっては専門的な話になり難解な部分もありますが、比較的読みやすいかと思います。ただ、株に関する知識があると理解しやすいでしょう。
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「法人化を考えるなら読んどけ!」って言われることが多く、とりあえず読んでみた。基本的な知識をまとめている印象で、特に目新しいこともなかったけど再確認に有用。ただ、ストックオプション周りはもう一度読み直す必要あり。
著者の職業柄、VCの視点からの解説が多く、そこは起業する者としては逆に良かった。最終的なリターンの相場観など。
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超良書。タイトルの通り起業時、もしくはベンチャーのファイナンスはこの本一冊読めばかなりの部分を抑えられる。
起業する人、したばかりの人、これからベンチャーに飛び込む人、飛び込んだばかりの人、ベンチャーに脅威がある人は須らく読むことを推奨します。
■読書メモ
・2013年度の日本国内でのベンチャー投資額は718億円、米国は約4.5兆円
・投資先社数(≒取引数)は日米同等で1,000件前後
・ベンチャーは何よりも精神、根性、アニマルスピリッツ
・増資を受ける場合は半年前目処に法人化
・あらゆる質問を打ち返すだけその事業のことを経営者が考えられているか?
・いけてるソーシャルグラフの中に入れているか?
・なるべく内部の投資家比率、人数も少なくしておくことが鉄則
・現物出資による法人化は算出根拠を厳密にしておかなければ後々デューデリのときに問題が表面化しやすい
・ストックオプションは相場、会社法、金商法、会計・政務、金融工学等総合格闘技的知識と技術を要する
・条件の僅かな違いにより税制上の扱いが大きく変わる可能性も。税制適格or非適格は重要なポイント
・ストックオプションは無償提供、株価が予定価格を下回っていれば利益が出ない
・まず人員計画ありき、その時々でどんな人材を採用したいかにより配布計画を組む必要
・金融工学的にストック・オプションを捉えると、価値算出は複雑。※ブラック・ショールズ、モンテカルロ・シミュレーションといった方法で算出される
・exitはIPOだけでなくM&Aもある。この時に投資家がベネフィットを得る上で優先株式の活用を考えておく必要
・投資額を差し引いた後に差額を持株比率で分配することなどが可能
・その他の条項を加えておくことでフレキシブルな対応を可能にするのも優先株式のメリット
・ただし、活用には専門知識が必要(組み合わせのバリエーションが複雑)
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この本の第二章では「創業の初っぱなから事業がうまくいかないことが運命づけられているケース」というものが紹介されます。< p109 >
この本では、どれほど起業において「最初」が重要であり、どのようなタブーがあるのかを、資本政策や法務の面から説明しています。
この本の素晴らしいところは、上場までの全体図を提示しながら、「最初」の計画の重要性を説くことでしょう。
起業を目指す人、衝動的で視野が狭くなりがちな創業初期の起業家にとって必携の書でした。
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起業家志望者全員が必読。基礎的なベンチャーファイナンスが網羅的に学べる超良書。
スタートアップ界隈にいるならば、本書の内容は必須のリテラシーでしょう。
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Startupが考慮すべき内容を網羅している書籍。Financeにフォーカスしているかというと、まだまだ入口という感じ。一方、起業に必要になる検討要素を網羅的に記載している点で他に類を見ない印象。