利休の茶杓 とびきり屋見立て帖
著者 山本兼一
新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。...
利休の茶杓 とびきり屋見立て帖
商品説明
新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。「茶杓箪笥」はその名のとおり茶杓を収める箱で、仕切りに一つずつ茶杓が収められていたが、一つだけ中が空いているものがあった。そこにあるべき茶杓をめぐり、新撰組の芹沢鴨、茶の湯家元の若宗匠、もとの「茶杓箪笥」の持ち主、そしてゆずの間で騒動が持ち上がる。 そこにあるべき茶杓はあの利休居士のものというが、真相は? 物を見立てる不思議と喜びを描く「とびきり屋見立て帖」、惜しくも急逝した著者が遺したシリーズ第四弾。表題作を含めた傑作連作短篇6本を収録。
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さみしいです
2018/07/11 17:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんこパン - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の、道具屋を舞台にした、人情物語。夫婦の温かい愛情がひしひしと感じられる大好きなシリーズです。著者の逝去により、これが最終巻となってしまったのが本当にさみしいです。
利休の茶杓 (文春文庫 とびきり屋見立て帖)
2016/05/29 08:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む若夫婦の物語で、堆黄の菓子器や樂長次郎をはしめ樂家歴代の茶碗や、利休の茶杓などの道具にまつわる、様々な人間模様、近藤勇、芹沢鴨、桂小五郎、三条実美などとの関わり等、誠実な経営方針と夫婦愛、目利き力など心温まる小説でした。
もう読めないとは残念極まりない
2017/01/15 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の方がお亡くなりになって とびきり屋の面々ともう会う事ができないのが残念でたまりません。この夫婦なら これから訪れる時代の荒波だってきっと乗り越えられただろうとは思うけど 寂しい。
一服点てたくなる。
2016/09/22 10:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの「利休の茶杓」に出てくる茶杓箪笥(旧字体を使っている原文とは違うのでおことわりしておく。レビューに使えないそうな)のイメージが好き。
林のように並ぶ茶杓の中でも、薬匙っぽい金属製ので茶事をすれば、そりゃお茶碗が欠けるなと納得できるのは、実際に点てたことのある人だけだろう。
自在置物が好きなので「自在の竜」も印象に残った。自在置物の重厚感と重い設定に、ゆずの軽やかな動きが拮抗してじつにいい。