- 販売開始日: 2016/09/26
- 出版社: 誠文堂新光社
- ISBN:978-4-416-61681-9
「ユマニチュード」という革命
著者 イヴ・ジネスト , ロゼット・マレスコッティ , 本田美和子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「介護する側もされる側も、 どれほど多くの人々の心に 希望の光が灯ることでしょう」 ――エ...
「ユマニチュード」という革命
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商品説明
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「介護する側もされる側も、
どれほど多くの人々の心に
希望の光が灯ることでしょう」
――エッセイスト 阿川佐和子
(「週刊文春」2016年8月4日号
<阿川佐和子のこの人に会いたい>より)
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―「優しい心」は「優れた技法」に宿る。そしてそれは誰もが体得できるものである。―
寝たままの姿勢で行う清拭は、「寝たきり」を助長してしまっていないだろうか?
入浴を嫌がるのは、本当にその人自身に問題があるのだろうか?
徘徊は転倒の危険性があるから、身体拘束や向精神薬の投与はやむを得ないのか?
私たちが良かれと思って行っているケアは、高齢者の健康維持を害してしまっているのかもしれません。
人が人に寄り添う病院やホームなどのケアの現場では、こうした「哲学」ともいえる問いが不可欠なのです。
フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」。
本書は、その考え方と技法の実践を開発者自らが語り下ろした本です。
・攻撃的、徘徊などの問題行動が減った。
・身体拘束や向精神薬の量が減少した。
・適切なケアレベルの設定により、患者が寝たきりになることがなくなった。
・スタッフや家族の負担も軽減。専門職の離職率が大幅に改善した。
「ユマニチュード」を導入した施設では、こういった「魔法のような」症例が数多く報告されています。
フランスでは400以上の病院やケアホームで導入され、すでに日本を含め数か国で実践されています。
この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」
「腕を上からつかまず、必ず下から支える」などの確立された具体的な技術と、「ケアする人とは何か」
「人とは何か」という哲学から成り立ちます。
本書では、なぜユマニチュードが生みだされたか、また、ケアにおいて「なぜそうすべきなのか」
「なぜその方法に効果があるのか」という根拠をやさしく丁寧にひも解いていきます。
介護・医療の現場、そして認知症高齢者のいる家庭にて、誰もが実践できるケア技法の本質を、
技法の開発者本人の体験や、患者さんのエピソードを交えて紹介していきます。
目次
- 第1章 ユマニチュード誕生前夜
- 第2章 認知高齢者は暴力的か?
- 第3章 私たちが権利を失うとき
- 第4章 ケアをする人とは何者か
- 第5章 ユマニチュードに迎え入れる
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認知症のケア
2016/09/07 16:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知症高齢者をケアする場合の哲学であり技術であるユマニチュードの入門書。ケアをする人がいること自体が、ケアを受ける人の健康を損なう可能性が、現在の高齢者ケアにある。ケアをする時、優しさというのは心がこもっていればいいというものではなく、物理的なものである。人は、それぞれ自分に尊厳があると感じてるのだろう。しかし、ケアする場面で相手を人として認めているつもりでそうではないため、自己犠牲してケアをしている気持ちが生じ、自分の仕事の楽しくない。そこに問題の本質があり、介護の現場での燃え尽き症候群の病因がある。
もっと広まって欲しい
2018/06/19 22:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アップルカモミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
何年か前にユマニチュードについて簡単な知識を得てたいへん興味を持ちました。介護のことに関する理論かと思っていましたが、今回、ケア全般に関わるものだったと分かりました。
病院でいきなり部屋のドアを開けたりカーテンを開ける医療者・大勢の人がいる待合室で病状の詳細を訊く医療者・・・いるいる。
プライバシーを大切にする、気持ちを尊重するといった当たり前の配慮がなぜ介護や医療の現場では形骸化してしまうのか?これでは治るものも治らないではないかと思っていたので、すっと胸がすくような気持ちです。この問題について真剣に考え研究し、実践するための理論やメソッドを確立してくれた人がいたのかと。そのことが嬉しかった。
もっともっと広まって欲しいです。
ところで、些細なことですが。この本には翻訳者の名前が無く、日本語監修が本田美和子さんということで、どういうことなのか少し不思議に思いました。
プロ向け
2017/03/13 14:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
親戚に認知症患者がいるので、関わり方を勉強しようかな、と思ったのですが、それはそれとして、もっとプロ向けの内容でした。
でも、本当に、そのとおり!!おかしいと思ってたんだ!という介護・看護現場の矛盾が突かれていて、その解決方法まで提案されています。
著者はフランス人ですが、日本に向けて書かれた内容で、「この本はもっともだけど、外国の話でしょう、日本では当てはまらない」というストレスもなく、かえった、日本はこういう美点がある、だからこのようにしたら、という前向きな文章が目立ちます。
こんな風にケアされたいと思いました。