流しの下のうーちゃん
著者 吉村萬壱
芥川賞作家が漫画家になった!27年間続けた教員を辞めた。これで小説を書く時間はたっぷりできたはずなのに、惰眠を貪るばかりで、執筆は一向に進まない。書けない日常から、思考は...
流しの下のうーちゃん
商品説明
芥川賞作家が漫画家になった!
27年間続けた教員を辞めた。
これで小説を書く時間はたっぷりできたはずなのに、
惰眠を貪るばかりで、執筆は一向に進まない。
書けない日常から、思考はいつしか逃避をはじめ、
気づけば異界の入口へと招かれていた。
うさぎのうーちゃん、巨女、仕事ぶりを見張る謎の男。
締切と逃走。労働と国家。
作家の日常と足取りをたどるうち、
深遠なる世界に足を踏み入れる、つげ義春的漫画作品。
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これを脳内妄想と言ったら負けな様に感じる
2016/11/06 19:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「小説家」一本になるため、高校教師の職を辞した著者。心意気が空回りする毎日に訪れる「不思議な国」の様な展開。可愛いうさぎ(同居人)のうーちゃんに誘われきた国は、綺麗じゃないが不思議な世界。ここで繰り広げられる、著者の妄想と言ったら負けな様な展開。最後の数枚の絵が、意味ありげで怖いのだ。面白く、素敵とは程遠い絵柄なのだが、読者をよそ見させず、読み進める面白さがある。面白いと思うが、笑って良いのこの「シーンは」と困ってしまう。この本を読むまで、失礼ながら著者を知らなかった。あとがきに、脳内の想像(妄想)を文章では、一行で済むところを絵にする際に、使わない脳の部分がフル活用だった様だ。著者は、それに苦しむどころか、一種の快楽を味わった様に思える。
わりと整然と混沌
2017/01/23 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉村さん知らずに読む。「ハリガネムシ」は名前だけ、芥川賞受賞は知っていたが、メモリの少ない私の脳にお名前は記憶できず。ということで初めて読んだ吉村さんがいきなり漫画。吉村さんの可愛さ全開って帯にあるけど、可愛いって、どこー??ワカラナイ…可愛さの定義は人それぞれ…。オカシイ小説や漫画は結構読めるので読みましたが、ラビリンス。思考の渦に巻かれて「…」となった。もし、この本、好きか嫌いかと聞かれたら「真ん中」と答えるかな。まずまずキョーレツですが戌井昭人さんがいけるなら受け入れられるかな?と、唐突に思ったり。