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投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
倒錯した性と人の悪意に満ちていて、特に「湖泥」は恐ろしかった。陰惨な話が続く中、ちょっと異色な「蝙蝠と蛞蝓」はユーモアがあってホッとしました。短編も面白い!
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構グロい話しが多い(それが横溝なわけだが)。ただ、短編集なのでそのグロさはあくまで小説の一要素であり、それについて色々考えてしまう前に読み終わってしまう。これが長編で、描写が具体的で分量あったら、読むのが相当きつかったと思う。
女って怖いというイメージが濃厚
2018/10/22 06:01
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作のほか、『睡れる花嫁』、『湖泥』、『蜃気楼島の情熱』、『蝙蝠と蛞蝓』が収録されています。短編のせいかどれも舞台設定や関係者の背後関係の設定が比較的単純です。これら5作に共通しているのは、意地悪く業の深い女が大きな役割を果たすところでしょうか。真犯人そのものであったり、犯罪の焚き付け役であったり、犯罪を誘発して被害者になったりと役どころはそれぞれ違ってはいますが、「女って怖い」というイメージが非常に色濃い作品群だと思いました。
『蝙蝠と蛞蝓』は金田一耕助の住むアパートの隣人の一人称で書かれた作品で、珍しくユーモラスな感じがしました。
他の短編もお薦めです
2002/07/12 14:35
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投稿者:みこけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作の「人面相」は、腋の下に小さな人間の顔のような
腫物をもつ薄幸の女性が、ある晩自殺未遂を起こします。
彼女の遺書には「妹を2度殺した。その呪いで自分には
恐ろしい腫物が表れた」と奇妙な事が記されてあり、
その後本当に彼女の妹が死体となって発見されます。しかし
妹を殺した犯人が彼女ではあり得ない事から、金田一は奇妙
な遺書の謎と共に犯人探しの調査に乗り出します。
奇妙な腫物の正体が何とも不思議で、「現在でもこんな事が
起こり得るのかな?」と思わず考えてしまいました。
この表題作の他に短編4編が収録されていますが、この中の
「蝙蝠と蛞蝓」は大変愉快で、絶対お薦めの作品です。
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短編集。やっぱり耕さんは魅力的だなぁ!
不運な美女、たくさん出てきます。蝙蝠男の話が面白かったです。人面瘡はあんまり関係なかったなぁ。でもオカルトで片付かなくてよかったです。さすが。
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この小説はホラー小説ではないわけだから、すぐにピノコ状態なんだな、って事は予想がつく。献身的で真面目な姉の松代、小悪魔系の妹由紀子。簡単に小悪魔系にのめりこむ男に、何を安心して嫁ぐつもりなんじゃ!?と、思わずにはいられない。
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読みやすい!
そして金田一耕助がこんなに可愛い男だったとは。
どれも読み応えあり。なかでも蝙蝠と蛞蝓がよかった。
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『睡れる花嫁』
金田一耕助シリーズ
かつて死んだ自分の妻の遺体と過ごしていた男・樋口邦彦のアトリエで殺害された山内巡査発見された花嫁姿の遺体。同時刻に盗めまれた河野朝子の遺体。朝子の勤める酒場のマダム水木加奈子と養女・滋。樋口の妻の遺体を発見した少年の秘密。同じく死体が発見された由美子。
『湖泥』
金田一耕助シリーズ
北神家と西神家の対立の続く村での殺人。北神浩一郎と婚約した由紀子が消えた。発見された遺体。遺体を隠していた九十郎の証言。湖に浮いていた遺体。消えた義眼。浩一郎のアリバイの謎。浩一郎と不倫関係にあった村長の妻・秋子遺体発見。
『蜃気楼島の情熱』
金田一耕助シリーズ
久保銀蔵の友人・志賀の作った蜃気楼島。アメリカ在住時代に樋下に妻を殺害された志賀。なぜか蜃気楼島に滞在する樋下。殺害された志賀の新妻・静子。静子が勤めていた村松病院の息子・滋との関係。滋の死と家族の思い。
『蝙蝠と蛞蝓』
金田一耕助シリーズ
下宿に越してきた金田一耕助を蝙蝠男と呼び嫌う湯浅。金田一をモデルに向かいに住む蛞蝓女の殺害を題材にして小説を書く湯浅。実際に殺害された蛞蝓女。加代に言われて取り換えた電球に隠された秘密と金魚鉢の指紋の謎。
『人面瘡』
金田一耕助シリーズ
滝つぼで発見された由紀子の遺体。由紀子の姉・松代の身体の人面瘡。松代の過去に隠された秘密。滝の周囲の柵の細工の秘密。宿の若旦那・貞二と松代の婚約。姉の物を奪うことが楽しみになる由紀子。戦前に起きた松代の婚約者の焼死事件に隠された秘密。
2011年7月6日読了
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「わたしは、二度妹を殺しました」 タイトルより中身の「蝙蝠と蛞蝓」のほうが印象に残っています。あら、どちらも虫編・・・
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金田一耕助が活躍する5編を収録した短編集。
短編でも、金田一の推理は健在!トリックも
各短編が鮮やかで飽きさせることがない。
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今回は短篇集ということで、長編で感じるような あのまとわりついてくる恐ろしさ(丑三つ刻に突然襲われる恐怖、ゾッとする感じ。)は少なかったけど、やはり横溝作品は私に合っているとみえて、引きこまれ、楽しめた。読みやすい。
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短編集。
好きな磯川警部が頻繁に出てくるのがイイ!
短編でさくっと読めるのは気軽でいいのですが、
やっぱりドロドロぶりは健在
特に「睡れる花嫁」、「湖泥」と死姦モノが続くので重いです
『蜃気楼島の情熱』にもチラリとそういった描写が…
1番短いのに印象深いのは「蝙蝠と蛞蝓」
八ツ墓村もそうでしたが、登場人物視点もいいですね
金田一耕助の出番は少なくなってしまいますが
2012/10/27-28
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『睡れる(ねむれる)花嫁』は、あるアトリエで起こった昔と今の事件をテーマにしたミステリー
『湖泥』は、ある田舎にある北神家と西神家の対立を背景に起こった殺人ミステリー。
『蜃気楼島の情熱』は、あるアメリカ帰りの紳士が竜宮城のような建物を沖の小島に建て、そこで起こった殺人事件。
『蝙蝠と蛞蝓』は、金田一耕助を怪しむアパートの住人が嵌められた殺人事件。
『人面瘡』は、姉が妹を2度殺したと訴え、その直後妹が死体で発見されたミステリー。
どれも似たようで、それぞれのストーリーがあって、すべて楽しめて読めました~。
今時の科学捜査でなく、金田一の頭脳で事件を解決するところが読んでて面白い。
しかし、私の金田一耕助のイメージって、「のっぽさん」なんだけど。。。。変かな?
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横溝正史の短編ミステリ小説。
短編は、ダラダラ感が無くて、一球入魂なのもあって、質が良ければとても面白いです。
本作は◎。
表題作の『人面瘡』もいいのですが、本格ミステリのバイブルとも言われている『蜃気楼島の情熱』が一番印象深いですね。
実際には、なかなかできないだろうけど、本格的なトリックで、謎解きは気持ちよかったです。
ここまで読んできた金田一耕助は陰気で気持ち悪い話が多くて、重苦しい感じだったんですが(まあそ
れが金田一耕助らしさなんですが)、この小説は短編ということもあって、その辺りの要素も薄まっていて少し軽い感じでした。
ちょっと語弊があるかもしれないけど、『金田一少年の事件簿』的な感じ。
面白かったです。
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それぞれ長編に匹敵する、濃度の濃い短編集( ´ ▽ ` )ノ。
等々力警部でなく磯川警部が金田一の主な相棒( ´ ▽ ` )ノ。
表題作、人面瘡は出さなくてもよかったかな? まるっきりブラックジャックだったけど( ´ ▽ ` )ノ。
しかし、時代が時代とはいえ、身体障害者差別がすごいな