紙の本
最後まで一気に読みたくなる本
2019/06/29 23:31
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投稿者:ルリラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにもあるように、桔平が何者か最後まで一気に読んでしまう本です。もし私がこの主人公だったら、真実にたどり着けていなかっただろうなと思いました…
紙の本
原作ではなく、映画の小説化
2022/03/27 16:05
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説があって映画化されたのかと思っていたが、映画があって小説になったらしい。
タイトルの言う「嘘」とは何か。主人公がそこに迫っていくサスペンス仕立ての物語。
映画を観て読むと、場面が頭に浮かび、すごく立体的にイメージが迫ってきた。
紙の本
事実は小説より奇なり。
2020/06/07 11:11
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんなルールを決めて、私たちの関係は結ばれている。実際、目に見えない関係を証明することは難しい。本当に大切だと思う人との証明書はなくても大丈夫なのかもしれない。だけど、そんな事に囚われない勇気のある人は、ほぼ居ないんじゃないかね。
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同居して5年になる医者の恋人を自分の母親に合わせようとした日、彼は待ち合わせに現れなかった。夜になっても姿を現さない彼の携帯に電話をすると、病院に救急搬送されて意識が無い状態だという。
病院に向かうと、今度は財布の中の身分証が偽物だという話が出てきて…
訥々とした文章で世界観というか空気感のようにしている部分はあるもののどうしても全体的に現実味がなさ過ぎてのめり込めなかった。
ミステリアスな部分を残さないといけない桔平の言動部分はともかく、桔平と違って全く「影」のないキャラクターの綾子の言葉でさえも、旦那の浮気を「バレバレ」と表現しているものの具体的なエピソードがなくそれでいて言葉上だけで話が進むのでフワーっとしたまま。
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大手食品メーカー勤務のキャリアウーマン・川原由加利は、研究医で優しい恋人・小出桔平と同棲5年目を迎えていた。
由加利が結婚を意識し始めたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、意識不明の状態で病院へ運ばれてしまう。
桔平の所持していた身分証類はすべて偽造で、職業はおろか名前すら、すべてが「嘘」だった。
純愛もの、期待していた展開ではなかった。
主人公は「嘘」を愛しているわけではなく、「嘘を愛する女」というタイトルは、内容とあっていないような気がする。
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先に原作を購入した。
しかし、映画鑑賞が先になってしまった。
多少、原作と違う。
まあ、映画には有りがち。
配役は、ぴったり。
ミステリーと思いきや、違ったね〜
何故、これが映画化されたんだろう?
'18.02.24読書完了
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◯映画キャストが気になって文庫購入。
予告とか見るとちょっとミステリー感あるけど、純愛だなぁって感想でした。
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TVで映画CMを見て、高橋一生が気になって、文庫を購入。
面白いストーリーでした。
読んだけど、映画見てみたくなりました。
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映画の予告を観て気になり手に取りました。
今まで一緒に住んでいた相手が突然意識不明で倒れ、
それと同時に全てのものが偽りだということが
判明してしまったらと自分に置き換えてみると
想像するだけで頭が混乱して落胆してしまいそうです。
けれど主人公の由加利は当初はショックのあまりに
何もやる気を起こさなかったものの、
今までの5年間というものを取返しする思いも含めて
徐々に身辺調査に本腰を入れていく姿が
自分の気持ちに正直に真っ直ぐな人だなと思いました。
由加利の視点と桔平の視点からと描かれているので、
心境の移り変わりがよく伺えました。
桔平の書いていた小説が桔平の秘密の手掛かりとなっていきますが、ラストの部分はあやふやな終わりになっているので
明るい未来になっているのか、
それとも逆になっているのかとても気になります。
私としては明るい未来がなぞらえて見えましたが。
それにしてもタイトルが「嘘を愛する女」ということで
とても意味深なイメージなストーリーだと思いましたが、
それとは逆で桔平の過去にはとても苦しくも暗い過去があり、
それまでのストーリーの印象からがらりと変わり、
とても悲しくも切なくもあり感涙しそうでした。
人は誰かと一緒に何かを築いていたとしても、
実は一人ぽっちでいたりしたり、
他人には言えない事を悩み抱え込んでいるということが
往々にしてあるかと思います。
けれどそれをその時に出会う人によって
様々な物事を解決して、乗り越えながら一緒に生きていくのが
愛情なのかとも思いました。
全てを失ってから本物の愛情が分かるというのも
この作品から分かる気がしました。
原作だと思って読んでたらノベライズ本だったようですが、
とても読みやすくて途中からはミステリーのような
ハラハラ感もあって楽しんで読めました。
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「嘘を愛する女/岡部えつ」
☆☆☆☆
映画の書き下ろし
2時間ちょいくらいの映画を観るように、サラッと読み終えた。
来月30歳となる私は、5年間という長い年月を共に過ごした同棲中の恋人、小出桔平との結婚を考えている。だけど桔平が「自信がない」と結婚に逃げ腰なことに不安を抱えていた。
そんな時…桔平がクモ膜下出血で病院に搬送されたと知る。そして、白いベットに横たわる意識のない恋人が私の知っている桔平ではないと知ってしまう。
信じていた人が実は名前も素性も何もかもが自分の知っている現実と違う真実を隠し持っていたとしたなら…。
「誰だって、人を傷つけないために、小さな嘘をつくことがあるでしょう。」
これは「許し」の物語だ。
どの立場であっても「許す」ということがキーになる。
重く、とてつもなく難しい…。
辛く寂しく哀しいのに誰も悪くないと思えてしまう。
愛するってモラルや倫理や常識を超えたとこにあるから厄介なんです。
あなたはそれでも愛せますか?
今年の14冊目
2019.6.17
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あっちゃ〜、またうっかりウルッとしちゃったよ〜(^_^;)
とくに……あ、まぁここは内緒だなw
うん、白いチューリップね、こーゆーのに弱いんだな、はははw
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原作ではなく、ノベライズなのかしら。でも、予想よりも面白かった。嘘をつかれて、あんな哀しい事件の当時者であっても、それでも寝たきり状態の人を愛し続けられるのかどうか。
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川原由加利は、研究医の恋人・小出桔平と同棲5年目を迎えていた。
ある日、桔平は、くも膜下出血で倒れ意識を失う。
そこから、彼の職業、名前すらも「嘘」だということが判明していく。
なぜ嘘をつく必要があったのか。
それが知りたくて読み急ぐ。
桔平にとって由加利は
<安心、希望、そして拠り所>
それなのに、なぜ?
その理由が薄っすらと見えてきたところで先へ進むのが辛くなってきた。
行間に滲む哀しみが、映画ではどのように作られているのか確かめてみたい。
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ブックパスにて。ネタバレあり。映画のノベライズかと思い読んでみたけれど、どうやらまた違うらしい。
29歳、今年で30歳になる主人公、川原由加利はバリバリのキャリアウーマンで、小出桔平という青年と五年もの間、同棲していた。
ふとした折に結婚を視野に入れて話をするが、桔平はなかなか話に踏み込んでくれない。由加利としては、年齢も年齢だし、2011年に起きた東北関東大震災の折、助けてくれた桔平に対して、一目惚れをしたものだから、彼とこの先もずっと一緒に生き続けていきたい、と思っている。
妙齢の女性ということもあり、母が桔平に会わせろとうるさく、今まではどうにかしていたが、由加利はとうとう母に根負けし、桔平と母と三人で晩御飯を食べる算段になった。そんな日だというのに、彼とまったく連絡がつかなくなる。夜になってもメールの返事はなく、怒りや色々なものが綯交ぜになる由加利。
次の日、思い切って電話をすれば、知らない人物が電話口に。桔平は路地で倒れ病院に運ばれたのだという。
彼の勤め先を口にすればそんな人間は在籍していないと言われ、保険証もなにもかも……いわゆる、彼を彼だと証明するものはなに一つなく、彼が本当に【小出桔平】なのかもわからない……。そんな事実に直面し、何もかもがぐちゃぐちゃになる由加利。
思い切って探偵・海原を雇い、調査をし始める。
そこでどんどん明らかになる小出桔平の過去。
保険証は見つかったものの偽物であろうこと、ロッカーにあった大量の一万円札、帯封は八本あり八百万円はあったであろうこと、ノートパソコンに残された膨大な量のテキスト……。
なんだかんだで、パターンはなんとなく読めたわけだけれど、桔平の書く小説というかエッセイを読むうちに涙が止まらなくなったw
御涙頂戴だと思いつつも、「嘘は相手を思いやろうがなんだろうが良くない!」と息巻く由加利と、「愛するからこそ嘘をつき、それを知らぬふりするのも愛だ」と話す海原。二人の会話に、ぎしぎしとした痛みを感じる。
嘘は、勿論良くないもの。嘘がバレたときの衝撃や、その後のフォロー、取り返しがつくつかない、それらを考えると、嘘をつかないほうがいいに決まっている。
でも、相手を思いやっての嘘もある。ふくよかな人物に、デブ!と言うことがすべて正しいわけじゃない。自分からすればデブと思えても、他人から見ればそう思われないこともある。自分にとっての見た感覚が、他人と同じわけではないから。それは何にでも言えること。自分がすべて正しいわけでもない。……たとえがあれだけど。
桔平が回復したかどうか、最後まで明かされない。植物人間でも周りの声や雰囲気は分かるものだということで、最後、由加利の吐露を聞いて嬉しがったりする様子はあれど、彼が目覚めたという描写はないまま作品は終わる。
映画も見たらまた違うのかもしれない。
野暮な点を二つ。
プリペイド式の携帯電話を購入したとある。保険証があるからできたとある。
プリペイド式とはいえ、保険証だけだと確認が取れないから、運転免許証やパスポート、もしくは保険証と住民���など二つ以上の本人確認の書類がないとできないんじゃ……と思った。
海外の人向けのプリペイド式の携帯電話は、シムのみのはずで、そうしたら、SIMフリーの端末を購入して、プリペイド式のシム購入、のほうが、現実味があった。シム購入だけなら書類は不要だからね。昔なら良かったけど、小説は2017年の新宿を舞台にしているものだから。
二つ目。泣いた割に、逃げ続けた人間が新しい愛を、も分からなくはないけれど、奥さんを放置して逃げて逃げてって言うのもなあ、とぼんやり。しかも奥さんはなんだかんだで自死を選ばれた。放置したが故に。
育児ノイローゼとそこから逃げ出し、ある意味全員殺したと言う事実は変わらない。
そこを由加利はどうやって愛し続けるのか。
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これは久しぶりに一気読み。タイトルに込められた意味が分かる。映画のノベライズだったのか。
恋人の名前も職業も何もかもが嘘だったら、、。桔平の過去を追う探偵描写はスリリングでミステリーなのだけど、最後はほっと温かく。ラブストーリーでもあったなあ。
映画も見たいな。