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存在と時間4
第4巻では、現存在の世界内存在のありかたそのものを「内存在」という観点から考察する。すなわち、現存在が世界においてどのように実存しているかを情態性、理解、語りという契機か...
存在と時間4
商品説明
第4巻では、現存在の世界内存在のありかたそのものを「内存在」という観点から考察する。すなわち、現存在が世界においてどのように実存しているかを情態性、理解、語りという契機から分析し、さらに日常性においていかに頽落しているかを批判的に考察する。わたしたちの〈気分〉を哲学する画期的な思想。ハイデガーならではの考察が冴える第4巻!(第5章38節まで)
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紙の本
ドイツの哲学者ハイデガーによる「内存在そのもの」についての解説が始まります!
2020/05/10 10:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ドイツの哲学者ハイデガーの代表作です。光文社古典新訳文庫では全7巻シリーズで刊行されており、同巻はその第4巻目です。同書は、前巻に続き、現存在の基礎分析として、「内存在そのもの」について解説しています。「われわれは世界の中にいる」という現象において、「中にある」ということは一体どういうことなのか?ということを突き詰めていくのです。ハイデガーによれば、一般に中にあるとは、例えば、コップの中に水があるという場合、コップという「空間」の中という「位置」に水があると理解されますが、内存在における中とは、一義的にはそのような空間的関係を示すものではなく、世界「となじんでいる」という現存在の存在を表現するための形式的な実存論的表現であり、それは現存在が世界=内=存在という本質的構成を持っていることに由来すると言います。それは、二つの客体的存在者が中間において会同するという誤った存在論的な見積もりを予防するために明らかにされなければならないもので、現存在は各自「現」に存在しているというのです。「現」とは、「ここ」、「あそこ」という「ありか」を定める現存在の空間性なのですが、「ここ」や「あそこ」が可能であるのは、「現に」あるからであり、そのような意味で「現」は、現存在が本質的に閉じていないこと、言い換えるならば、可能性を本質とする「開示態」であることの表現であるとしています。この難しい考察ですが、読んでいくうちに、だんだんとハイデガーが言おうとしていることが分ってくるから不思議です!
紙の本
4/8
2019/03/14 01:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよ現存在/人間の存在様式に迫る4冊目。
もともと神学的な意味合いの強い哲学から、
“隣人”の存在証明にまで学問を掘り下げた苦労の跡が見えた。
感情を含めて、
ひとがひとらしくある状態を哲学的に展開。
頽落の概念を使えば、
心身のずれとか、性同一性とか、
そういうのの説明にもつながりそう。