電子書籍
コンビニ人間
著者 村田沙耶香
「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「...
コンビニ人間
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コンビニ人間 (文春文庫)
商品説明
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。
解説・中村文則
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電子書籍
異質であってはならないのか
2024/04/02 21:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニを舞台に上手く「普通とは何か」「異質であってはならないか」といった大きなテーマを扱った読み応えのある作品でした。特に主人公は異質の者とされていても、何も悪いことをしていないはずです。淘汰されるならば、「違うから」という感情論ではない理屈が必要なはずです。
紙の本
普通とは
2024/03/18 23:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニ人間の主人公に共感する部分が少なからずあった。突飛な思考の主人公よりも、一般的に普通とされていることを疑わずに他人に押し付ける人たちに恐怖を感じた。
紙の本
この表紙何? ときによくわからない表紙をつけるイメージあるけどほんと何。
2024/02/12 05:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長めの短編、コンビニに適応してしまう人の話と思って読み始めたが、現実に適応し切ってない人の話だ。
主人公は長いこと、擬態で過ごしてきた。
コンビニ店員として暮らすことに特化して、さも社会で生きてるふりをする。
主役の出来の悪い片割れのような男が出てくることで、ゆっくり進んでいた崩壊は加速を得る。
SFではないので、世界が変貌したり社会が姿を変えることはなく。
舞台劇のように、立ち位置が移動していく。
一人視点は、割とストレート。
主役のように、馴染めずに生きてる人間としては、うまくやってきたのに、世間はバカなことするなと思ってしまう。
身体的限界を迎えるまで、資本主義の枠組みで、主役はうまくやれていたはずだ。
この本は、現実とやらの不気味さを描くものであり、主役の不気味さを描くものではない。
相互に浸透し折り重なって紡がれる現実。
そこに尾を引く野蛮さ、縄文的な何か。
世界は変えようにもぐにゃぐにゃと受け止める。
無力な個人の話。
ところで排除される存在は、危険なのだろうか?
紙の本
普通
2023/10/25 18:40
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投稿者:悟空 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「普通」ってなんだろう?っていう疑問が自然と思い浮かぶ作品でした。人間関係で疲れてたり、自然と自分を押し殺して周りに合わせるような人には是非読んでもらいたい作品です。
紙の本
正常である事とは何か
2023/10/22 22:06
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投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作品の中で、入門編としては完璧である。
誰もが心のどこかで考えている事を、主人公は考えており
ストーリーとしてもおもしろい。
電子書籍
格差社会により衰退していく日本社会
2023/09/24 22:33
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投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
難解な言葉も無くページ数も少ないので読了までにそんなに時間はかかりません。ただし主人公の生き方を意味不明と思う人は多いかもしれません。多くの人が普通と思っている事を主人公が納得出来ていないシーンが多いため。
いくら優秀でもアルバイトという立場だと全く評価されない社会。悲しいですね、正社員になれば安泰という時代は既に終わったのに。
日本の人口は年々減り、代わりはいくらでもいるという言い分は将来通用しなくなるでしょう。にも関わらず正社員かフリーターで地位の格差をつけ日本人同士マウントを取り足の引っ張り合いをして日本滅亡を加速させている。フリーターの地位をもっと上げても良いのでは?
主人公は思考回路の変わったアルバイトですが仕事ぶりは超優秀です。そんな人はもっと尊重されて良いと思います。主人公はコンビニ店員という立場に不満もないし。何事も適材適所。フリーターでも熱心なら生きていける社会になれば良いですね。
格差社会の改善や新卒の人材育成に力を入れないと純血日本人は絶滅するでしょう。
長々と感想を書いてしまいましたが纏めると格差社会は健在、人口は年々減少しまだまだ生き辛い世の中だなと感じさせられました。物語の面白さとしては悪くはないけど特別良くもないかなという印象
紙の本
生き方を考えさせられる
2023/02/13 20:39
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私のいとこは独身でパートで働いていて、
親戚みんなで彼女のことを心配していた。
けれど、この本を読んで、余計なお世話だったかなと思った。
彼女にも彼女なりの生き方があるのだから。
紙の本
いろいろな人生があります
2023/01/12 15:11
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投稿者:ひでほじい - この投稿者のレビュー一覧を見る
50代の男性です。私が20代のころだったら、この主人公は「社会不適格者」として話が終わっていたのでしょうが、現在ではそう簡単に片づけられないのを感じます。というのは皆が同じ方向を向いていた社会ではなく、多様性が広く認知されるような時代になり、
かつてもこの主人公のような感じ方をする人は多くいたのでしょうがその人たちが「顔」を出し始めたからです。いいか悪いかではなくいろいろな人生がある、というのを実感しました。
電子書籍
いわゆる下流文学
2023/01/09 17:13
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニバイトの独身年増女と店をクビになった仕事嫌いの自己チュー無職男の契約同棲物語。主人公がなんでそこまで自分を卑下して男に尽くすのか全然わからなかった。
紙の本
芥川賞受賞作の中で特に好きな一冊
2022/12/31 10:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yy - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作は幾つか読みましたが、私は本書が一番好きです。著者の村田沙耶香さんのインタビューを見ていると、独特の感性をお持ちで興味深いなと思っていたので、本書を読み、その感性が詰まった一冊だと感じました。
紙の本
もしかしたら
2022/12/29 18:48
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
噂に違わず面白かったです。物の考え方や感じ方が普通とは違う主人公。幼少期から奇怪な言動で周りから白い目で見られていた。大学生の時にコンビニ店員というマニュアルに沿って生きることに出会いなんとか社会の一員として生きていた。だがそれも36歳まで継続して未婚のままアルバイトをしていることに周りから疑問を抱かれることも少なくない。そんな時そのコンビニに婚活目的で入って来た男性によって主人公の生き方に転機が訪れる。この物語は全くの人事とは思えず、一歩間違えば自分もその普通ではない方になってしまうのではと恐怖を感じながら読了しました。
紙の本
さすがに傑作
2022/11/17 12:35
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投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
短くてとても読み易い。すぐ読める。
主人公はある種、才能の塊のように私には読めた。
世の中にはいろんな考え方の人間がいるんだよなぁと、何とも当たり前で且つ忘れがちなことを再認識。
個性や生きがいについて考えた。
読了後の思考が止まらない。よく考えたい。
紙の本
書店員がお勧めしてたので、遅ればせながら読んでみました
2022/11/02 15:52
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く理解出来なかった。買って損した。気持ち悪い。
「なんで結婚しないのー?」とか、「なんで、いい年してコンビニでバイトなのー?」とか、特に現代だと他人に言わないでしょ。何一つ共感出来ない。普通からズレてるとかいう問題じゃない。異常だ。中心となる、女も男も。回りの人間も。こっちの頭がおかしくなりそう。薄い文庫本だったけれど、途中読みたく無くなった。早くブックオフに売りたくて、後半は飛ばして読んだ。
紙の本
共感できることもあり、やはり理解できないこともある
2022/09/19 14:11
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投稿者:マメム - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代にコンビニ店員を実際にやっていたから、コンビニあるあるに懐かしさを感じて読みやすかったです。
でも、白羽の登場から次第に嫌悪感を抱きつつ、主人公の言動に何故?と思いつつ、でも最後は、やっぱりコンビニ店員だなぁ~と感じる結末で読後感は程好かったです。
紙の本
普段なかなか小説を読まない人にも
2022/03/13 10:46
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるか - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前から気になってはいたものの未読のままでした。
芥川賞を取ったのももう5年以上も前だったんですね。
おすすめされる機会が重なったので遅ればせながら手に取りました。
良かった。。もっと早く読みたかった!
批判する考え方に結局囚われている、
人より優位に立っていたい、
自分の中にもある人間の弱さを感じました。
世の中の多くの人がこの本を「良い」と思っているなら、傍から見れば明るくて幸せそうに見えるあの人も自分とそんなに変わらないのかも、なんて思わせてくれる一冊でした。
読みやすい文量なのもまた良い。
普段なかなか小説を読まない人にもおすすめです。