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多読術

著者 松岡正剛

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人に...

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多読術

税込 770 7pt

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商品説明

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。

目次

  • 第一章 多読・少読・広読・狭読/セイゴオの本棚/本は二度読む/たまには違ったものを食べてみる/生い立ちを振り返える/第二章 多様性を育てていく/母からのプレゼント/親友に薦められた『カラマーゾフの兄弟』/文系も理系もこだわらない/第三章 読書の方法をさぐる/雑誌が読めれば本は読める/三割五分の打率で上々/活字中毒になってみる/目次をしっかり読む/本と混ってみる/本にどんどん書き込む/著者のモデルを見極める/第四章 読書することは編集すること/著者と読者の距離/編集工学をやさしく説明する/ワイワイ・ガヤガヤの情報編集/言葉と文字とカラダの連動/マッピングで本を整理する/本棚から見える本の連関/第五章 自分に合った読書スタイル/お風呂で読む・寝転んで読む/自分の「好み」を大切にする/第六章 キーブックを選ぶ/読書に危険はつきもの/人に本を薦めてもらう/本を買うこと/キーブックとは何か/読書しつづけるコツ/本に攫われたい/第七章 読書の未来/鳥の目と足の目/情報検索の長所と短所/デジタルvs読書/読書を仲間と分ち合う/読書は傷つきやすいもの/あとがき「珈琲を手にとる前に」

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みんなのレビュー296件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ユニクロを着るように本を読む

2009/05/04 08:49

19人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 松岡正剛氏の『千夜千冊』全七巻(求龍堂)はすごいとしかいいようのない本だ。偉容でさえある。ぜひ書店なりで現物を見て頂きたいのだが、イメージでいえば、「広辞苑」級の本が七冊並んでいると思っていただきたい。そして、それらがすべて「本の案内」だから、すごい。
 あえて「書評」と書かなかったのは、、松岡氏自身が「書評じゃありません」と語っているからで、では何かと問えば、これは氏の「読書法」にも関係するのだが、「旅行感想記」のようなものと答えている。そうであったとしたら、それはそれで果てしもない旅の記録ではあるのだが。

 そんな「読書の達人」松岡氏が中高生を中心とした若い読者向けの「ちくまプリマー新書」の一冊として「読書の楽しみ」を語ったのが、本書である。
 おそらく読者層を意識してであろう、編集担当者の質問に松岡氏がこたえるといったインタビュー形式でまとめあげられている。
 「ロジカルにならず、といってノウハウばかりにもならず、しかもぼく(松岡氏)の体験談」も程よくまじり、口当たりのいい「読書術」だが、内容は刺激に満ち、このテの本にしばしば見受けられるのだが、若い読者だけではもったいない、充実の一冊である。
 書名は「多読術」になっているが、それに縛られることなく「読書全般の話」として読んでいい。

 少しことわりを書けば、松岡氏のいう「多読」とはそれほど形式ぶった読み方でない。
 むしろ、松岡氏は、ものを食するように、服を着替えるように、本を読むことを推奨している。
 「気負っていても本はカラダになじんでくれない。世の中にいろんな食べものがあるように、本は食べてみないとわからない」(21頁)という。そのことを「生活体験と連動」と書いているが、だからこそ松岡氏は「その本を喫茶店で読んだとか、冬の寒い夜に読んだとか、タイトルに痺れたから読んだとか」(79頁)といったことも無下にはしない。

 松岡氏は「人にはそれぞれの本の読み方があり、好きに読めばいいのです」(131頁)と語っているが、まったくその通りだ。
 しかし、たまにはこういう「読書術」の本を読むことで、さらに刺激的で活発な読書生活が広がるのではないだろうか。
 本とは本当においしいのですから。

 ◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。

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紙の本

刺激的な本の話

2009/11/20 19:26

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

あらためて説明するまでもないかと思いますが
著者は千夜千冊で有名な松岡正剛氏。
おそらく読書好きには高い知名度を誇る方でしょう。

そのような方の読書方法が気になって手に取りました。
その内容は良い意味で評者の期待を裏切ってくれました。

というのも評者は読書のノウハウがたくさん書かれている
と想像して購入したわけですが、確かにいくつか気になる
ノウハウもあったのですが、実際は本について多面的に語られ
ているといった印象です。
あとがきにも書かれていますが
     
     ぼくが本書でおススメした多読術は(中略)
     うんと柔らかい。もっと認知関係敵で、かなり
     パフォーマティブで、プロセス的で、極めて
     編集的なのだ。
     (中略)
     いいかえれば、第一に読書というものを生活
     体験と連動させ、第二には本を「意味の市場
     の中に位置づけ、第三には読書行為を知的な
     重層作業というふうに捉えたからである。
     (中略)
     読前、読中、読後を分断することなくつなげた
     といってもいい。
     (p203-204)

上で引用している読前、読中、読後に関して具体的に著者が
説明してくれるのは以下の通りでした。

     そもそも読書には「読前術」「読中術」「読後術」が
     あるんだろうと思います。読前術は本との接し方
     や目次読書に始まりますし、読中術にはマーキング
     読書やマッピング読書がある。読後術は本棚の
     並びにも、自分で感想ノートや感想ブログを書いてみる
     事にもあらわれる。
     (p123)

自分が期待していたのは、著者の言うところの「読中術」の類だった訳です。
では本の内容にがっかりしたのか?というとそういう訳ではありません。
むしろ、著者の本に対する思想。その点が刺激的で夢中になって読みました。

評者が今まで自分の読書方法にどこか満足できなかったのは
もしかしたら、前、中、後の中にばかり目がいっていたからなのかも
しれません。
そういう意味では自分自身の読書という行為について、いつもより
一段高い所から眺めてみる機会を得ました。


本書では本に線を引いたり書き込んだりすることを推奨しています。
これは好みの分かれる所で、別に正解など無いのだと思います。
評者は書き込む派であり、本書はたくさん線を引いて、たくさん書き込み
ました。

その線を引いた所の全てを抜粋するわけにもいかないので
他のレビュアーさんが書かれていないことで、かつ気になった所を
以下に抜粋します。


掩巻(えんかん)・・・書物を少し読み進んだら、そこでいったん本を閉じてその内容を
            追想し、頭の中でトレースするという方法。

慎読(しんどく)・・・読書した内容をひとり占めしないというもの、必ず他人に提供せよ
           という方法。
           (p129-130一部改変して抜粋)

なお、この方法は兵庫県の但馬の池田草庵という方で但馬聖人と呼ばれた
方の方法論だそうです。そして後々、有名な吉田松陰が真似をしたとの
エピソードが記述されていました。
著者の松岡氏が千夜千冊を無料公開したのは「慎読」から出ているそうです。


個人的には大好きな読中の
ノウハウが少ないのにもかかわらず大満足な1冊でした。

評者は著者の言う「本は2度読む」を実行した後に
この結論に至った訳であります。
なぜ2度も読むのか?それは本書を読んで確かめてほしいと思います。
きっと、上記以外にもたくさんのヒントや刺激をもらえると思いますので
読書論好きには激しくおすすめです。

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紙の本

石垣りん・長田弘。二人の詩が思い浮かびました。

2009/08/22 16:27

11人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここに私は、「りん読」という命名をいたします。
え~と。「りん」というのは、石垣りん。
石垣りんの詩に「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」があります。
そこには、こんな箇所

「 それらなつかしい器物の前で
  お芋や、肉を料理するように
  深い思いをこめて
  政治や経済や文学も勉強しよう、

  それはおごりや栄達のためでなく
  ・・・・・・
  全部が愛情の対象あって励むように。 」


りん読の「読」は、読書の「読」。

松岡正剛著「多読術」を、読むともなく、
パラパラとめくっていたら(この新書、インタビューに答える座談のかたちなのでお気軽読み)、ちょっと印象深いエピソードが語られておりました。


「あるとき、逗子の下村寅太郎さんのところに伺ったことがありました。日本を代表する科学哲学者です。そのとき七十歳をこえておられて、ぼくはレオナルド・ダ・ヴィンチについての原稿を依頼しに行ったのですが、自宅の書斎や応接間にあまりに本が多いので、『いつ、これだけの本を読まれるんですか』とうっかり尋ねたんですね。そうしたら、下村さんはちょっと間をおいて、『君はいつ食事をしているかね』と言われた。これでハッとした。いえ、しまったと思った。・・・」(p141)

こうして、すこし後に松岡さんは、こんな話をしております。

「昨今はグルメの時代で、誰もが、日々の会話でもテレビでも、食べものの話ばかりをしますね。お店へ行っても、食べながらまた料理の話をする人も多くいる。『このタコは南フランスの味だ』とか、『ここの店のはちょっとビネガーが強いけれど、タマネギが入るとまたちがうんだよ』という会話が、食事をそれなりに愉快にしたり、促進している。
それにくらべて本の話は日常会話になりにくいようですが、これはもったいない。『あの店、おいしいよ』というふうに、『あの本、いいスパイスが入っていた』という会話があっていい。・・・・
食べものと同じでいいんです。本のレシピや味付けや材料の新鮮さでかまわない。『この著者のこの本はこういう料理の仕方がいい』『この著者は焼き加減がうまい』『あれはソースでごまかしているなあ』というようなことでいい。あるいは、店のインテリアや『もてなし』がよかったということもある。店のインテリアというのは、たとえば本のブックデザインとか中見出しがうまかったというようなことです。それを『知のかたまり』のように思ってしまうのは、いけません。これは書評や文芸批評が『本についての会話のありかた』を難しくしすぎているということもあるかもしれませんが、本はリスクはあるものの、知的コンプレックスを押し付けるためのものじゃないんです。もっとおもしろいものであるはずです。これはね、日本にリベラルアーツ(教養文化)の背景が薄くなってきているということも関係があるようにも思います。大学からも教養課程がなくなっているし、どうもリベラルアーツを軽視する傾向があるね。そのくせ漢字クイズや歴史クイズや、観光地の検定が流行する。これは『○×の知』にはいいかもしれないけれど、人間にとって一番たいせつな『語り』にはなりません。」(~p148)

う~ん。「語り」が出てきたので、
ここで最後に、長田弘詩集「食卓一語一会」から詩「イワシについて」を引用。


「  ・・・・
   けれども、イワシのことをかんがえると
   いつもおもいだすのは一つの言葉。
   おかしなことに、思想という言葉。
   思想というとおおげさなようだけれども、

   ぼくは思想は暮らしのわざだとおもう。
   イワシはおおげさな魚じゃないけれども、
   日々にイワシの食べかたをつくってきたのは
   どうしてどうしてたいした思想だ。

   への字の煮干にしらす干し。
   つみれ塩焼き、タタミイワシ無名の傑作。
   それから、丸干し目刺し頬どおし。
   食えない頭だって信心の足しになるんだ。

   おいしいもの、すぐれたものとは何だろう。
   思想とはわれらの平凡さをすぐれて活用すること。
   きみはきみのイワシを、きみの
   思想をきちんと食べて暮しているか?   」



ということで、
 石垣りんの詩「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」と
 松岡正剛著「多読術」と
 長田弘の詩「イワシについて」。

以上の炊事・食事と読書とを、
私は、「りん読」と命名したいと思います。
いかがでしょう。

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紙の本

驚異の読書ウェブ『松岡正剛の千夜千冊』の著者が明かす読書体験談、それがとても面白かった。

2009/06/20 07:34

10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書で著者がいちばん言いたかったことという<読書は編集である>については、残念ながら、私にはぴんときませんでした。また、私は著者のように<本をノートとみなす>ことはできないので、「マーキング読書法」といった読書の仕方にも興味が湧きませんでした。

 読書の方法とか編集工学とかいったことはよくわからなかったんだけれども、著者の幼少期の読書体験や読書の原点、本のどういうところに関心があり、読書のどの辺に効用を感じているのかという話が印象に残りましたね。

 母からプレゼントされた石井桃子の『ノンちゃん雲に乗る』が、読書人生で最初に心に刻み込まれた本であったこと。高校生の時、親友に影響されてドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み、その途方もない「世界観」に呆然としてしまったこと。<この三十年間、ほぼ毎晩、午前三時以前に寝たことはないですね。読書というもの、夜に根っこをのばすんです>(p.130)と、著者の膨大な読書量の秘密(?)の一端が垣間見えるところ。そういう話がとても面白かった。

 なかでも、読書の効用、面白味について語った次の件りに、「なるほど」と頷かされました。ハッとしました。その箇所を、ちょっと引いておきますね。
 <本は「わかったつもり」で読まないほうがゼッタイにいい。ぼくもほとんどわからないからこそ、その本を読みたいのです。読んできたのです。旅と同じですよ。「無知から未知へ」の旅。効用もそこにあるんじゃないでしょうか> p.138

 筑摩書房の編集担当者、高田俊哉さんの質問に答える形で、著者の読書体験談や読書法を語っていく一冊。著者がおすすめしていることでもあるのですが、本書の目次を読み、そのキーワードからおおざっぱでもいいから内容を想像した後に、本文の中に入っていってください。これがすなわち、著者おすすめの読書法のひとつである「目次読書法」というやつであります。

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紙の本

読書は傷つきやすいもの

2020/02/27 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読書は傷つきやすいものだという松岡さんの言葉に惹かれました。読書は他者との交際だからと。相手を好きだけど、嫌われているかもしれないと思って読んだり、怒られてると思って読んだり。その日の体調や、夜昼の違いでも、同じ文章の感じ方が違う。本当に、読書は傷つきやすいし、はかなさもあるように思いました。

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紙の本

こんな書名をつけてはいけない!

2009/04/10 13:54

16人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野蛮人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あとがきにこうあります。M.J.アドラーとC.V.ドーレンの『本を読む本』を解説したあと、《ぼくが本書でおススメした多読術は、そういうものではない。うんと柔らかい。もっと認知関係的で、かなりパフォーマティブで、プロセス的で、きわめて編集的なのだ》(P203)。この文章の意味がわかった人は、本書を十分に楽しめるのかもしれません。ちなみに本書は「岩波新書」でもなく「中公新書」でもなく、まして「ちくま新書」でもない「ちくまプリマー新書」です。

引用箇所を読んで意味不明・脳ミソ停止・自己嫌悪のかた、本書に触れてはいけません。先に読むべき読書法の本が数多(あまた)あります。それでも本書に多読術を期待するあたな!多読術については(1)目次を先に3分間読め(前戯?)(2)理解できなくても、どんどん進め(3)マーキングしながら読め(4)本は二度読め(5)たくさん読めば速くなる、主にこれだけです(多読術なのか?)。

「千夜千冊」ファン・松岡正剛ファンなら、ありきたりな読書法しか書いてなくてもいいのでしょう。いな、あのセイゴウ先生もこんなシンプルなことしかやっていないのか!という発見はあるかもしれません。けれど、本書が読書法案内として内容が薄い理由が、「詳しくはISIS編集学校へ」(著者が校長をされている学校)ということなら、残念なことです。多くの先達の書物から、その怜悧(れいり)な頭脳で果実を味わいつくしてきたであろう人なのに、840円では教えてくれないのですか。

ちょっと愚痴りすぎですね、すいません。これもひとえにボクの頭が悪いのです、本書が悪いわけではありません。そもそも読書法メインの企画ではなかったのかもしれません。己の脳ミソの至らなさと、「えっ松岡正剛が、多読術の本!!」と興奮した時の淡い過去を惜しんでいるのです。そこにはめくるめく多読法や「セイゴウ式マーキング」の、そのマークの意味が解説してあるのでは、と期待したのです。

「多読術」という書名に、ない胸ふくらみすぎてしまったのです。本書はインタビュー形式ですが、秀才編集担当者には、真っ向からそして微細に、松岡正剛氏に多読術を聞く気がなかったのか(もっと突っ込んで聞いてよ)、あるいは、単に売れそうだと思って書名を付けたのか。思惑通りボクは買ってしまったのです。愚痴が止まらずごめんなさい。この秀才編集担当者のインタビューにはイライラします(秀才さんごめんなさい)。もしかしてペーパー見ながらインタビューしてる?松岡正剛氏の著作読んできてる?インタビューマニュアル読んできた?えっおしっこ行きたかったの?なぜもっとえぐって質問しないの?

つまり、ボクの愚痴の起因は、秀才編集担当者のインタビューの質の粗末さなのです。せっかくセイゴウ先生にインタビューできるのだから、秀才ではなくとも己の質問と相手の回答にくらいつく、知的誠実さのあるかたにお願いしたかった。

とは言うものの、松岡正剛ファンなら読まざるを得ないですよ、その豊潤な思考には触れられますし。読書法の本、という視点で読まなければいいのです。書名も「セイゴウ先生、本を語る」(陳腐でしたね)ぐらいなら愚痴も出なかったのに。ではボクの愚痴ではなく、グッときたぜおーポイントを少しだけ。

《いちばん厄介なのは、読書のプロセスは外からなかなか覗きにくいということなんです。マルセル・デュシャンは、「人が何を見ているかは見えるが、人が何を聞いているかは聞こえない」と言ったけれど、「人が何を読んでいるかはわかっても、人がどのように読んでいるかはわからない」といったところがあるんです。》(P8)セイゴウ先生がどのように読んでいるかをもっと知りたかった。

《蔵書家ってつねに収納に悩みますね。でも、これは最初は武田泰淳さんに、次に松本清張さんに聞いたことですが、本が溢れてきたからといって書庫を作ってしまうと、急に本を読まなくなるんだという。「読む」のじゃなくて「調べる」になるらしい。》(P11)蔵書家の人はグッときたかな……。

P85のセイゴウマーキングの具体例は必見!なぞがなぞをよぶ、そのマーキングの意味を教えてほしかった。

セイゴウ先生は、本はどんなふうに読んでもいいんだよっとおっしゃる。どんな読み方があるかというと、感読・耽読・惜読・愛読・敢読・氾読・食読・録読・味読・雑読・狭読・乱読・吟読・攻読・系読・引読・広読・精読・閑読・蛮読・散読・粗読・筋読・熟読・逆読・句読(くとう)・掩巻(えんかん)・慎独(しんどく)・音読・黙読・デジ読……。あなたはいくつ出来る?ボクは蛮読だけ。

最後にひと言。「あなたにとって、そもそも○○とは何ですか?」と質問する奴の感覚をボクは信用しない。こんなインタビュアーは、●●とおもって間違いない!たとえば、○○に「本」とか入れるヒト(仕事としてやっている人限定)。あなたにとって、そもそもインタビューとは何ですか?



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電子書籍

「多読」という単語の印象から…

2022/02/19 13:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ビジネス的な読書術」としての「多読」を紹介している本をイメージしていたので、良くも悪くも予想外の内容だった一冊です。

「千夜千冊」という著者の松岡氏が運営する本のレビュー的なことをやっているサイトに関するお話や、彼が実際に読まれた多数の本から得たものについてのお話を交えながら、実践的な「多読術」の方法の説明を進めていくという流れになっています。
両者の内容が結構複雑に絡んでいるので、私にとってはさらさらと読める本ではありませんでしたが、その分興味深い記述もありました。

特に、「人が『黙読』できるようになったのはおそらく14世紀~16世紀で、それまでは、『本を読む』というと全て音読だった」、そして「それが無意識の領域を広げている」という話が印象に残りました。
一方で、「多読」、そして「無意識の領域」とはいっても、決して「速読」にこだわることは勧められていないというのが、他ではあまり見ない松岡氏独自の意見だと思います。

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紙の本

おすすめ

2016/05/28 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

読書の醍醐味「無知」から「未知」へ。セイゴウさんが参考にした池田草庵の読書法「掩卷(えんかん)」。書物を少し読み進めたら、一旦本を閉じてその内容を追想し、頭の中でトレースしていく方法。もうひとつは「慎読(しんどく)」。読書した内容を独り占めせずに必ず他人に提供する方法。参考になります。

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2009/04/15 05:13

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2009/04/22 18:38

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2009/04/27 22:58

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2009/05/07 23:33

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