紙の本
お腹空く!
2022/01/22 23:43
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投稿者:みちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ大好きすぎて唯一紙の本で持ってるやつ!
お話の中に出てくるご飯のレシピが付録で載っててすごく嬉しい!!
次早く読みたい!
紙の本
椹野道流氏による主人公の海里が活躍するお料理青春小説です!
2021/01/07 10:58
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『人買奇談』、『時をかける眼鏡』をはじめ、「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズなどで知られる椹野道流氏の作品です。同書は、夜だけ開店し、メニューは1種類という「ばんめし屋」で繰り広げられる物語です。ある日、主人公の海里が働く芦屋のこの定食屋に、迷惑な酔客が現われます。カラフルな髪色の彼女、レイナは、海里の役者時代のファンだということです。しかし、彼を見て失望し、品切れのトンカツを食べたいと言うなどやりたい放題をしでかします。聞けば「人生最後の夜に、憧れの人に会い、大好物を食べたかった」らしいのです。実は彼女は地下アイドルで、未来に絶望していたというのです。海里の新たな挑戦にも胸躍る、お料理青春小説です。
紙の本
甘栗入の筑前煮
2022/08/14 05:48
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
シリーズ14
見た目も行動も派手な元地下アイドルだったレイナが登場
言動が派手で(見た目も派手、たこ焼き頭って)、びっくりだけど
抱えているものがかなりヘビーだ。
そっちの人たちとの関係があったかという展開には
そうなんだー的な驚き
レイナについては「がんばれー」って気持ちで読み終われる。
今回の幽霊(死んだ人)はちょっといつもと違うけど
それでも食べ物に関してはいつも通りみたいな
不思議な装い
派手でぶっとんだ感じのレイナと
いかにも和風な筑前煮という組み合わせも妙
(甘栗いれた筑前煮とはどんなものだろうかと思った)
淡海先生に関してはやっぱり人間として
ああ、この人嫌だなって感が拭えないまま
むしろ上塗りな感じでしたが
こういう人だと思って読み進めることにします。
(致し方ない・・・)
倉持さんの言葉が時々ナイフのように衝撃的
(今回はノックの回数からの会話がすごい)
海里もそうなのだが、こちらも少なからず心抉られる
(時々血を見る)
瞳さんと坂口さんの会話にもはっとさせられるし、
彼らの未来も一緒にちらちらと描いていって欲しいなぁって思う
夏神さんが、かなり前進していることが見てとれる。
すごい。
彼女の事を他人に語ったり、
お皿を使ったりできるようになった夏神さん
彼も一歩一歩進んでいる
最初のちんまりと小さな浴槽につかっているシーンが好き
坂口さん含めてばんめしやで
地下アイドルの説明するのが個人的に楽しかったです。
☆3.5評価の4です。
紙の本
ホンキィトンクなキャラ。
2021/08/09 19:50
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
髪の毛の色がたこ焼きをイメージした地下アイドルってだけでもかなりホンキィだが、やることなすこと微妙にずれまくっているレイナの空回りっぷりが痛々しくも、微妙な共感を覚えてしまう。
椹野さんの作品は脇役スタンスのキャラのはっちゃけ具合が好きで、ついつい読んでしまう。
紙の本
地下アイドルって結構・・・
2020/10/05 17:42
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
トンカツ食べて死ぬって、すごい。
肉食系女子だ。
母の思い出と母の娘の記憶。
結構今回は重いテーマが満載。
海里の朗読がうまくいきますように。
地下アイドルレイナと筑前煮は合わないけど、思い出の一品。
でも、栗を入れるって独創的だ。
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今回のレビューは少しドラマチック。
Amazonからこの本が届いた時
私は別の本を読んでいたので
やはりこのシリーズを楽しみにしている妻に
先に回した。
一昨夜読み終えたらしく私の枕元に。
その夜は少しだけ読んで眠りに落ちた。
昨夜も読みながら寝落ちしたが
まだ3分の2くらい。
…そうして今朝 やっとわかった。
昨夜の夕食に 妻が
山盛りの筑前煮を作った理由。
しかも一度も入れたことのない
甘栗入りで。
「…大根、人参、牛蒡、レンコン、蒟蒻、鶏肉…」
具材もほとんど同じやん。
「食材をようけえ使うから、絶対失敗せんようにて、全部下茹でしてました」
作り方まで…再現してたんや。。
振休の朝 コーヒー飲みながら読み進めていて
そのシーンにようやく行き着いた。
「これや!」
登場人物にとって大切な料理。まだ少し取り置きしていたはず。妻が再現してくれたその味をもう一度 昼食に食べようと思う。
レイナの祖母の味。亡き母が大好きだったという筑前煮。
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夜だけ開店、メニューは1種類。海里が働く
芦屋の定食屋「ばんめし屋」に迷惑な酔客が
現れた。海里の現役時代のファンだという
レイナは彼を見て失望する。実は彼女は地下
アイドルで、未来に絶望していて…。
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これを食べてから死のう。
どうしてそう思ったのか、そこまで思いつめたのか。
おいしい という思いと共に少しずつ気持ちを持ち直していく彼女をそっと見守りたい。
あーしたげんきになーれ ♪
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中盤、引っかかる点が。
ノック3回のマナーについて。
マナーを守る海里に対して、悠子は「摩擦を避けるための無難な選択が常に正しいとは限らないこと、時には頑固に自分が思う道を行くことも大切だってこと。これはマナーの話じゃなく、むしろ表現者としての振る舞いの話よ」と。
これは違う。
表現者としての振る舞いを説く引き合いに、マナーを持ち出すのはおかしい。
確固たる自信がない限り、マナーを守る必要はないと言っているようなもの。
冠婚葬祭のマナー、食事のマナー、色々あるが、マナーとはそもそも表現の方法ではなく、相手や周囲を思いやることが根底にあるもので、主となるのは己ではない。
悠子自身、「迷い箸をしてしまいそう」とマナーを気にしているではないか。
前回までは素敵な人だと思っていたが、この件で「なんだ?このおばさん…」と一切の魅力を感じなくなってしまった。
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カツ食べたいし、筑前煮も食べたい。
自分の家では正月に筑前煮が出るけど、
そういえば父親の出身地というか
祖父母の故郷が、かな、九州だったな、と。
筑前煮、作れるかなー(笑)
話に戻って。
今回はお客さんはちょっと心配やったけど
夏神さんも海里くんも前に進んでたり
いい方へ気持ちが向かってたりと
成長とか明るさとか感じられて良かった。
だんだん良い方へ向かっていって
シリーズ終わりも近くなってきちゃったりするのではないかという心配が…(笑)
登場人物の絵に出てる方々が全員出てくるわけではないのが気になります。
せっかくなら?瞳さんと坂口くんのビジュアルほしいです\(^o^)/笑
そうでないなら人物絵ある人、しっかり登場させてほしいなーとか思ったり。
続編も楽しみに待ってます。
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シリーズ14作目。
もうそんなに来たんだ、と驚く。
だが、マンネリを感じないのは、物語が少しずつ進んでいるからだろう。
キャラクターともすっかりお馴染み。
読み始めると安心する。
「久しぶり、何してた?」という問いに、実はこんなことがあってさ〜、と主人公・五十嵐海里くんが話してくれるエピソード…そんな気がする。
今回は、「亡くなった人の、この世に残した思い」が、今までとは少し違った形で表現される。
海里は演じることに一歩踏み出す。
夏神は、また一つ吹っ切れた。
ロイドの“年の功”が渋く輝く。
今回のお客様は、元・地下アイドルのレイナ。
若い頃は、バンドで、アイドルで、世に出ようと思う子はたくさんいる。
魅力ある世界なのだ。
しかし、不安定な立場だけに、その後を考えるのは難しそう。
倉持悠子さんというキャラクターを登場させることで、随分、作者の伝えたい内容を言えているではないか、という気がする。
“安易に同意してしまうことの危険性”にも気付く。
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夜だけ開店の<ばんめし屋>シリーズも14作目。ついに最新巻に到達した。
今回の客・レイナの登場は不穏。泥酔した挙げ句、海里にアイドル時代のオーラがない、品切れのトンカツをどうしても食べたいなどと言いたい放題、死ぬの何だのと大騒ぎ。
しかしそこは長らく夜中の店で客商売をやってきた夏神。見た目もあっての堂々としたあしらいでレイナを黙らせる。対照的に柔らかなロイドとただ心配する海里に後押しされてタクシーで帰っていく。
今回は珍しく厄介な客に悩まされるのか…と思っていたが、そこはホッコリするこのシリーズ。次の日のレイナは酒が抜けてすっかりしおらしくなっていた。
話を聞くと、地下アイドルとして活躍していた彼女はグループの空中分解と共に様々な出来事が重なってすっかり未来にたいする希望を失っていた…。
今回は直接的な幽霊話は無し。そのタイプもこれまであったので特に違和感は感じなかったが、最後にちょこっとだけ「それっぽい」現象が。
かつての海里もそうだったが、今回もどん底にいるレイナを夏神の料理が救う。お金をかけた材料でもない、豪勢なメニューでもない。雑炊だったり煮物だったりといわゆるシンプルなメニュー。
でもそこにかけられている手数が自分のためだと思うとすんなりと口に入っていく。
やはり食というものは究極の話、命の根源、大事なんだなと思う。
この14作目にしてついに夏神にも心の安寧が訪れる。
その前触れは亡くなった彼女の夢なのだが、こんなささやかなことですら幸福感だったり彼女に対しての思いを新たにしたり、物事を前向きに考えられるようになったということが、これまでどれほど苦しい思いをしてきたのだろうかと思えて切なかった。
だが夏神の表情が明るく、海里やロイドはもちろんのこと、常連客の坂口にまで彼女のことを話せるようになったことは素直に嬉しい。
幽霊として姿を見せることはない彼女だが、もしかしたらレイナの時のように、何らかの形で夏神を見守ってくれているのかも知れない。
一方の海里。これまでも度々役者の道へ戻る第一歩のようなものがあったが、今回はついに朗読劇へ出演することが決まる。後押しをするのは勿論、師匠の倉持悠子と作家の淡海。
淡海の書き下ろし原稿と倉持悠子のレッスンで、どんな朗読を聴かせてくれるのか楽しみだ。
常連客の坂口と目が不自由な瞳との交際もゆっくりと、二人のペースであるが順調らしい。喧嘩もできるというのはそれなりに親密度が増してきた証。今後もゴタゴタはあるかも知れないが、<ばんめし屋>の面々も見守っていることだし大丈夫だろう。
今後も楽しみ。
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瞳たちのその後もわかって良かった。淡海先生、何か裏がありそうと勘ぐってしまう。とんかつも雑炊も筑前煮も美味しそう!
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「言葉の刃」
何をしても上手く行かない。
騙されたは言い過ぎだと思うが、確かに芸能人やテレビに映っているだけで無意識に脳内補正がかかってしまうのも仕方ないのかもしれないが酔っているとはいえ言い過ぎでは。
もし最期という言葉の意味が予想通りだとすれば、彼女にとっては言い方によっては人生最期の瞬間と言うのも間違いではないのだろうな。
「地下から来た娘」
突然現れた人物の目的とは。
自らの失態を記憶に残した状態で酔いが冷めると、一気に冷静になり二日酔いなど考える暇も無く何も考えず相手の元へ飛んでいき謝罪するのは当たり前かもなしれないな。
手作りの名刺とはいえ流石に紙いっぱいに文章が書かれていたら相手も重要な内容がわからないだろうし、見る気すら失せる気がするな。
「目の前の未来」
まとめて押し寄せた絶望は。
彼の言う通り一つ一つの出来事なら多少の絶望で済んだかもしれないが、これだけの事が一気に訪れたら自らの人生に見切りを付けたいと思う気持ちも分からなくないかもな。
先に抜けた二人は在り来たりで仕方のない内容かもしれないが、最後の一人とマネージャーの行った事は最低な裏切り行為になるだろうな。
「今夜、あの場所で」
あまりに予想外の出来事で。
基礎は大切と言うが、いつまでも同じメニューで応用や場数を踏ませてもらえないとなると何処かで我慢出来ずに辞めてしまうか一人勝手な行動をとってしまいそうだよな。
過去の事は乗り越えた様に見える彼だが、異性と二人きりという状況を避けている辺り未だに当時の恐怖などが心に残っているのだろうな。
「ここで出会う」
思い出話と共に持ってきた。
身内にとっては大切な遺品であろうと他人であり直ぐに取りに来る様な言葉を言い残し逝ってしまったら、思い出話でもしなければ存在すら思い出せないのも無理はないだろうな。
互いに勇気が出なかったと言えばそれまでだが、何かしら逢いに行くきっかけが無ければ簡単に行こうと思える様な状況ではないよな。
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あーっ。今回も面白かった! イッキ読み!!
今回は何か毛色が違う気がするなあと思ったら、生存者からの話やったからかな? (言い方…)
結局、純菜さんがレイナちゃん含むご家族にどう思ってはるのかは明記されていないけれど、レイナちゃん自身が、お母さんの思いを想像して、晴れ晴れとした気持ちで一歩踏み出しているんやから、これ以上ないハッピーエンドやったなあと思う。
筑前煮のシーンなんて、ちょっと泣きそうになったよ。思うってことは、つながるってことなんやなあとしみじみ思った。
海里くんのほうもいい具合に世界が進んでいっているようで、ますます続きが楽しみ!
二月に新刊がでるの…?