紙の本
校内ミステリー
2018/11/18 19:42
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美少女同級生の転落死から全ては始まります。
非リア充の慎ちゃんは死ぬ前に交わした言葉が気になり、情報を集め始めます。
文化祭の準備に忙殺されながら、真相に迫ります。
舞台はほぼ校内のみ。学校と言う治外法権の中で部活に取り組んだり、学校体制に立ち向かったり青春します。
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ミステリ色よりも青春小説的な側面が強い。
2018/11/04 17:59
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
従兄の刑事に言われて演劇部内の偵察をするはずの主人公が、脚本や演出の世界にどっぷりはまるので、中盤ではそれがメインの作品かと思うほど。作中でも従兄から「ミイラ取りがミイラに」と言われる場面があるが、正直主人公が演劇にここまではまりこむ設定の必要があったのか、疑問に感じた。
その分、作者の他の作品に比べるとフレッシュな印象は受けるので、青春ものとミステリの融合のような作品が好きな人には向きかもしれない。ストーリーテリングが巧いので、楽しめることは楽しめる。
ただ、主人公の気づき方はあまりにも遅いという印象は否めないし、それが主人公自身の甘さにもつながっている。
作者の作品は、鮮やかなどんでん返しに驚かされることがしばしばだが、その意味では今回の作品はいまひとつだった。
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〈鬼籍の人〉
2018/09/29 09:31
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園のアイドル的存在が校内で転落死。自殺か?事故か?あるいは他殺か?
そしてさらに別の事件が…というミステリー小説。
中山七里さんの作品にしてはノリが軽い感じ。ラノベのよう。どうも馴染めませんでした。「TAS 特別師弟捜査員」というタイトルもシックリこない。読後感も悪く、この作品は残念ながらあまり評価出来ません。中山七里さんにはもっと優れた作品があります。近刊であれば「能面検事」などオススメです。
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学校のマドンナとも言われた女子高生が謎の転落死。
事故か、自殺か?
捜査一課の刑事に従弟がいる主人公の慎也は、従弟の要望もあり、亡くなった女子高生が所属していた演劇部に入部し、潜入捜査を始める。
中山作品には珍しい「学園ミステリー」
「翼がなくても」でも高校生を扱っていたが、今回は主人公が探偵役を担っているところが「本格的学園ミステリー」と言っても良いだろうけど、内容はイマイチ。
主体は演劇部の話になってしまっているし、いつもならば、最後に決まるドンデン返しも今回は決まっていない感じがする。
高校生の会話の割には、難しい言葉も多く、上手く「学園もの」に馴染んでいない気もする。
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【令和】最初の読了本。少しずつ読み進めていたよ。お馴染みの刑事、葛城公彦と甥っ子が事件を追っていく。学校、友情、恋心、ライバル、薬物?!そして殺人?! 事件の真相が解ったあとはなんだかやりきれず、、七里さん作品らしく一転二転三転。これだから、読書は楽しい。
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学校のアイドル的女子生徒・雨宮楓が転落死、しかも楓は大麻常習者と分かり、学校は騒然となる。死の直前、彼女から呼び出しを受けてた主人公・高梨慎也。従兄弟の刑事・葛城公彦から学校内の聞き取りを頼まれ、事件の真相を共に探っていく。彼女が部長を勤めていた演劇部に入り、いろいろ探ろうとしたそんな中、第二の事件が起こる。捜査のため入部した演劇部だったが、自身の書いた脚本が採用され、次第に演劇にのめり込みつつ、事件の真相に迫っていく。犯人はこの辺の人物だろうと予想した通りだった。結末が慎也にとって苦い結末だったなぁと思った。
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もともとは日常の謎の方が好みなのだけど、たまにこうした作品を読むとなんだか新鮮。
キャラだてに違和感がなくはなく、けっこう最後の方まで違和感は残ったままだったんだけども、なんでかなぁと考えたところ、主人公のテンションのゆらぎだろうか。高校生なんだから、イベントごとに対して持ち前以上のテンション上がりなんてのはあることだけど、文字で表されない冷静さと情熱の間の振れ幅が大きいからだろうかなと思う。
高校が舞台というのは好きな方なんだけども、こと殺人事件となった場合の「冷静さ」は高校生にしては妙に映るし、かといって探偵役なしにするわけにはいかんし。もしかしたら、その違和感をなんとか払拭させるための振れ幅と言えなくもないのかもしれない。若干人外っぽくしちゃうみたいな。逆に言えば、読者としてはしっかり世界観の中に入り込めているからこその違和感かもしれない。
それにしてもB紙…。同じ岐阜県生まれだったとは(笑)
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どんでん返しの為の最悪の結末をバタバタ用意された感じ。慎也が推理を披露する必要はあったのか。慎也が得たものは失ったものとひきあうのだろうか。ラストの軽さがちょっと…
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抜群に面白い。演劇部の「奇跡の人」上演を目指す日々を描く青春小説を縦糸に、高校生にあるまじき麻薬をめぐる殺人事件を横糸に、従兄弟の刑事と高校生が事件を解決していく。勿論中山氏らしい最後の落としどころもお見事。だから中山氏作品は止められない。
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高校の演劇部が舞台の学園ミステリー。
作者の学園ミステリーといえば「おやすみラフマニノフ」を思い出しましたが、高校が舞台なのは記憶がないです。
他作品ではパッとしない警視庁の葛城刑事が登場した時には、ファンとしてうれしかったです。
しかも、ミステリー解決をリードする頼もしさに驚きました。
肝心のミステリー部は主人公の葛城の従兄弟の高校生が活躍しますが、犯人と動機は割と早く推定できましたが2件目の事件のアリバイトリックは見破れませんでした。
学園ミステリーなのでライト感はありますが、ラストの喪失感の後味がちょっと悪い感じです。
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学園ミステリー。演劇部の部員二人が不自然な死を遂げてるのに、なぜ他の部員は…?と思う読後。人の命なのになぁ。健全で優秀に見えるのにあまりに自然に蔓延する麻薬にぞっとする思いでした。さらさら読めましたが、大きく惹かれる所はなく、少し時間のかかった作品でした。
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TAS(特別師弟捜査員)ってどんな関係か?読んでいく過程でわかってきたが、
この物語は作者の意図どおり、最後の最後まで犯人が全く推理できなかった。
最後に犯人が解き明かされて何となく納得した。
読中は高校の演劇部で2名が亡くなったという割りに重く感じなかったが、
一日たつとやはり高校生の殺人は結構重い気になった。
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むーん、これは中山さんにしては、ちょーっと残念な感じだったかなぁ~。
ラストのどんでん返しを期待しすぎかしらん?ww
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「ねえ。慎也くん、放課後ヒマだったりする?」楓から突然声をかけられた慎也は驚いた。楓は学園のアイドルで、自分とは何の接点もないからだ。用件を言わず立ち去る楓を不審に思いながらも、声をかけられたことで慎也の胸は高鳴っていた。彼女が校舎の3階から転落死するまでは―。学校は騒然となり、さらに楓が麻薬常習者だったという噂が流れる。警察の聞き取り調査が始まった。そこに現れたのは、慎也の従兄弟で刑事の公彦。公彦は、転落死の真相を探るため、教育実習生として学園に潜入することを決める。一方の慎也も、楓が所属していた演劇部に入部し、楓の周辺人物に接触を図る。なぜ楓は、慎也を呼び出したのか―。慎也と公彦は、真相解明に挑む。“どんでん返しの帝王”が新たに仕掛けるバディ×学園ミステリ!
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設定には、小説ならではの部分もあるが、興味をそそられるストーリーである。舞台は学園、同級生たちには内緒の潜入捜査、従兄弟の刑事も教育実習生として潜入。そして、演劇部に情熱をかける仲間たち。きゅんとくる要素が盛りだくさんである。だが、生徒の、しかも演劇部員の不審な死が二件も続いているのである。誰が、どんな理由で。いやでも展開が気になって先を急ぎたくなる。しかも、捜査の進捗状況だけではなく、合間には、演劇部の存続をかけた熱いやり取りがぎっしり詰め込まれているのだからなおさらである。明らかになった真実は、いかにもありそうと言えばそうなのだが、溜まりたまったものが、瞬時に爆発するような凶暴な衝動によって、人はあっけなく一線を越えてしまうのかもしれないという驚愕に、身が凍る心地にもなる。慎也・公彦コンビの活躍をまた見てみたいとは思うが、この先の生徒たちことが思わず心配になってしまう一冊でもある。
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学園一のアイドル・楓が転落死した。事故か、自殺か、事件か。クラスメートの慎也とその従兄弟の刑事・公彦は、真相を突き止めるべく潜入捜査を開始する。
高校の演劇部が舞台だから仕方ないのかもしれないけれど、演劇のうんちくがダラダラと鬱陶しかった。オチも期待外れ。
(Ⅾ)