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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2021/01/19
  • 販売終了日:2023/06/14
  • 出版社: 講談社
  • ISBN:978-4-06-519273-3

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一般書

電子書籍

高瀬庄左衛門御留書

著者 砂原 浩太朗

五十手前で妻を亡くし、息子をも事故で失った郡方の高瀬庄左衛門。老いゆく身に遺されたのは、息子の嫁だった志穂と、手すさびに絵を描くことだけだった。寂寥と悔恨を噛みしめ、韜晦...

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高瀬庄左衛門御留書

税込 1,540 14pt
販売終了

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高瀬庄左衛門御留書 (神山藩シリーズ)

税込 1,870 17pt

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商品説明

五十手前で妻を亡くし、息子をも事故で失った郡方の高瀬庄左衛門。
老いゆく身に遺されたのは、息子の嫁だった志穂と、手すさびに絵を描くことだけだった。
寂寥と悔恨を噛みしめ、韜晦の日々を送るが、それでも藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。

「決戦!小説大賞」でデビューし、文芸評論家・縄田一男氏に「新人にして一級品」と言わしめた著者。
藤沢周平、乙川優三郎、葉室麟ら偉大なる先達に連なる、人生の苦みと優しさ、命の輝きに満ちた傑作時代長編!

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みんなのレビュー85件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

凛とした空気の漂う小説

2021/04/12 07:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説の内容はネタバレになるので控えるが、一読をすすめる。
穏やかな始まりの中で静かに時が流れていくが、次第に波乱に満ちた転回が始まる。
文章は少し硬く、漢字も色々と凝っている。読めない漢字もあり面倒くさいところもある((笑)。けれども、漢字のニュアンスが非常に伝わり、よく推敲された文章。
凛とした空気感が漂う。
情景描写や季節の移り変わりなども非常に的確で読む側の想像力を掻き立てる。一風のよい情景画をみているような気分。
志賀直哉とまではいかないが、表現が上手い。
「令和の藤沢周平」と言われているようだが、それは藤沢周平にも著者にも失礼だと思う。
時代小説のジャンルに入るのだろうが、文学としてもよいものを感じる。
読後感もよく、よい映画をみたような気分。
次作が楽しみ。

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紙の本

読書の醍醐味を味わえる一冊

2022/03/09 15:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞こそ受賞にはならなかったものの、2021年の出版界においてこの作品ほど評価の高かったものはなかった。
 「本の雑誌」の2021年度のベストテンでは3位、もちろん「時代小説ベスト10」にも選ばれている。その記事を書いた縄田一男氏は「今年度、作品の持つ美しさで最も読者を唸らせる一巻」と絶賛している。

 主人公はタイトルにあるように「高瀬庄左衛門」。彼はこれといった特徴もない十万石ほどの神山藩で郡方の仕事についている。
 五十を前にして妻を亡くし、家督を譲った息子も事故で喪う。残された息子の嫁志穂は実家に戻ることになるが、舅庄左衛門を慕って志穂は絵を習いに彼のもとに通う。
 志穂の自身への熱い思いを感じながらも、庄左衛門は地味な郡方の仕事に勤しんでいる。
 そんな庄左衛門がいつの間にか藩の見えざる黒い闇に取り囲まれていく。

 この作品ではそんな藩の闇は解決をみるが、この作品の美しさはそこにあるわけではない。
 年を重ねながら、「いつの間にか、いろいろなことから目をそらす癖がついて」いた庄左衛門だったが、「ちがう生き方があったなどというのは錯覚で、今いるおのれだけがまこと」という境地にまで至っていく。
 庄左衛門をそんな風に変えたのが、志穂であり、彼が出会う若いものたち、そして青春時の友との思い出。
 その友に裏切られ、志穂の身に危害が及びそうになった時、庄左衛門の怒りは頂点に達する。

 ラストの庄左衛門と志穂の別離の場面の、なんという美しさ。
 いい読書であったという満足感で、本を閉じた。

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紙の本

静かではあるが真摯な生き方を感じる物語

2021/04/28 15:36

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

郡方を務める高瀬庄左衛門は、50歳を前に、妻を亡くし、息子を事故で失い、倹しく老いて逝く身となる。亡き息子の嫁・志穂とともに、つかず離れずの不思議な関係を保ちながら、寂寞と悔恨の中で生きていく。藩の政争の嵐に巻き込まれながら、穏やかで静かに生きようとするが、混迷の世の流れに抗うことはできない。美しくとても良い時代小説だ。このシリーズを追いかけたい。

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電子書籍

高瀬庄左衛門御留書

2022/08/20 17:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者、砂原浩太朗氏の作品は初めて拝読しました。
主人公の高瀬庄左衛門は十万石ほどの神山藩の下級武士で郡方を務めていたが、妻に先立たれ、家督を譲った息子をも事故(事件)で失うこととなる。
その後、郡方に復職し息子の嫁である志穂やその弟に以前から心得があった絵の手ほどきをすることとなる。
志穂に対する感情も切なく表現されていました。
平穏な暮らしはそのまま続くわけもなく、藩を揺るがすような事件に直接巻き込まれることとなる。
少年時代の友情や軋轢、死闘を織り交ぜて面白く描かれていました。

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2021/02/23 08:37

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2021/02/02 15:10

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2021/03/03 16:27

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2021/04/24 18:33

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2021/04/24 09:43

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2021/05/25 03:18

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2021/05/25 17:42

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2022/03/05 21:35

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2021/12/15 16:04

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2021/06/15 14:40

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2021/06/21 12:36

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