世間体国家・日本~その構造と呪縛~
著者 犬飼裕一
「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは「他人の目」を気にしながら生きている。人は人間関係の中で生きざるを得ない以上、世間体からも逃れ...
世間体国家・日本~その構造と呪縛~
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商品説明
「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは「他人の目」を気にしながら生きている。人は人間関係の中で生きざるを得ない以上、世間体からも逃れることはできない。だが、世間体が「負」の働きをすれば、個人の疎外や孤立、組織の硬直化や国としての活力の減退につながる。家庭で、学校で、社会で、人の心の中で世間体はどう作用しているのか。その構造を歴史社会学者が多角的に考察。
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斬新かつ、わかりやすい日本論・日本人論
2021/09/02 19:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
「規律構造」「現代的世俗主義」「モダンサバイバー」など斬新なワードを用いて、現代の日本社会、日本人の課題を分析しています。
なにより非常にわかりやすいのも特徴です。
ただ分析するだけではなくて、個人として世間体とどう向き合っていったらいいのかを提示している極めて良書だと思います。
世間体と向き合う
2021/12/16 15:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間体(せけんてい)という言葉は、生きてきた時間の中で幾度も耳にした。世間体とは、個人間あるいは特定の集団において、その社会生活上・コミュニケーション上で機能する、顕在化・潜在化した比較的強固な規律と罰則の構造であると定義して、詳細に検討している。規律的に行動できる基盤となっている世間体であるが、そのために生きづらくなることは多いと思う。であるから、世間体は疑ってかからなくてはいけない。このコロナ禍で個人が試されているが、自分の心に核となるものを作り、自分自身の価値を自ら作り出していくことが重要である。
世間体論の教科書のような1冊
2021/09/27 10:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本でなじみの「世間体」について論じた1冊です。著者は「世間体教」という言葉を作り、さながら宗教のように世間体を論じています。
様々な世間体の事例を取り上げて、ボリューム満点の内容です。ですが、どの事例・項目も短い文章にまとめてあり、比較的読みやすいです。さながら世間体論の教科書のような位置付けの著書です。世間体について基礎から考えてみたい、という方々におすすめの1冊です。
自立した公民となる
2021/12/15 16:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らず知らずのうちに社会を覆う世間体。現代的世俗主義の下、同調圧力に屈しやすい日本人と世間体という半ば宗教的なものの作用を歴史的に検討し、今の日本に危機感を持たせようと思わせる書。