- 販売開始日: 2021/08/27
- 出版社: ボイジャー
- ISBN:978-4-272-33103-1
差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章
私たち誰もが「悪意なき差別者」になりうる??韓国で16万部のベストセラー邦訳!あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様...
差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章
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商品説明
私たち誰もが「悪意なき差別者」になりうる??韓国で16万部のベストセラー邦訳!
あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。韓国で16万部突破のベストセラー!【推薦】望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長)、小島慶子(エッセイスト)、伊是名夏子(コラムニスト、車いすユーザー)、清田隆之(桃山商事代表)
【目次】
プロローグ あなたには差別が見えますか?
I 善良な差別主義者の誕生
1章 立ち位置が変われば風景も変わる
2章 私たちが立つ場所はひとつではない
3章 鳥には鳥かごが見えない
II 差別はどうやって不可視化されるのか
4章 冗談を笑って済ませるべきではない理由
5章 差別に公正はあるのか?
6章 排除される人々
7章 「私の視界に入らないでほしい」
III 私たちは差別にどう向きあうか
8章 平等は変化への不安の先にある
9章 みんなのための平等
10章 差別禁止法について
エピローグ わたしたち
訳者あとがき
解説 韓国における差別禁止の制度化とそのダイナミズム(金美珍)
【著者】
キムジヘ
韓国・江陵原州大学校多文化学科教授(マイノリティ、人権、差別論)。移民、セクシュアル・マイノリティ、子ども・若者、ホームレスなどさまざまな差別問題に関心を持ち、当事者へのリサーチや政策提言に携わっている。
尹怡景
韓国・ソウル生まれ。韓国語翻訳者。訳書に『夢を描く女性たち イラスト偉人伝』(タバブックス)。
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素晴らしい一冊
2022/02/04 17:45
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かの悪気ない言葉に傷ついたり、逆に悪気なく相手にかけた言葉が実は差別的で後から恥ずかしくなったり。そんな経験は多かれ少なかれ、誰にでもあることなのかもしれない。
本書は、そんな誰しもの中に潜むバイアス(差別意識とまではいえなくても)、無意識の偏見について、分かりやすく気付かせてくれる。
韓国でベストセラーになった、人権問題研究者の著作ということで、何かと構えて読んだが、まったく堅苦しさはなく、国籍や性別、人種にかかわらず、広く人類に大切なことを語りかけてくれる、普遍的な内容の本だった。
この本が、日本で出版されたことを、まず関わった方々に感謝したい。
著者自身も、何気なく口にした言葉について問われ、自分が悪意なく差別していることに気付く。
そこから、みんな差別はいけないと分かっているのに、なぜなくならないかを考えていく。私たちが内面化された差別や偏見に気付かずにいることが、いかに差別に加担しているかを、易しい言葉で丁寧にひもといていく。
プロローグにこんな印象的な言葉がある。
「私は他人を差別していないという考えは勘違いであり、思い込みにすぎなかった。誰かに対して「真に平等」に接し、その人を尊重するのであれば、それは自分の無意識にまで目を向ける作業を経た上でなければならない。いわば自分が認めたくない恥ずかしい自分を発見することである」
そして著者は、米国の研究などから、誰もの心に存在するバイアスを明らかにしていく。差別はいけないという思い、差別は存在しないと思いたい願望、確かにみんなそんな風に思っている。でも差別がなくならないのは、気付かないからだ。
印象に残ったのは「特権」という言葉について。
私たちはそれはエリートや財閥など一部の人の権力だと狭義に捉えているが、実はそうではなく「与えられた社会条件が自分にとって有理であったために得られた、あらゆる恩恵のことを指す」と著者は述べる。「既に備えている条件であるためたいていの人は気付かない」。持てる側は、「自分が持てる側だという事実にさえ気付かない」と。確かにそうだ。
「差別の存在を否定するのではなく、もっと差別を発見しなければならない時代を生きている」という指摘には何度もうなずいた。
多くの人に読んでもらいたい素晴らしい一冊だ。
そのとおりですね
2022/04/13 20:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
差別なんか私は絶対にしません。だって私は差別が大嫌いで、常日頃差別に気を配っているし、忌み嫌っていますもの。差別を理解していない人にも、指導をしていますよ。
そんな私が差別をしているって仰るのですか。そんな訳ありませんよ、何を仰っているのですか。理解できませんね。あなた本気で仰ってます?怒りますよ。相手にできません。
そういう人が差別をしていると書いてある本です。
差別をしないための努力
2023/10/14 13:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぐり - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが差別され、そして、差別をしてしまう可能性がある。
ただ生きているだけで、差別に加担してることもある。いや、十中八九、加担している。
本書の中の事例は、韓国や米国のものが中心だけど、容易に日本の辞令も思い浮かべられて、差別の仕組みを実感させられる。
気づける人になるために
2021/09/26 21:38
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国やアメリカの差別に関する事例を取り上げているが日本にもたくさん当てはまることがあると感じた。
一般人の私たちも気づいていないだけで''特権(あらゆる恩恵)''を持ち合わせている。この特権が奪われると、不便や不都合な状況が発生し、人は不平等だと感じる。
それゆえに多くの人は差別に反対しているにもかかわらずなかなか差別がなくならないのはこういった理由が挙げられる。
常に差別をしているかもと自問する。そして「差別しない努力」を念頭に置いて行動することを心がける。
タイトルだけで
2021/12/30 03:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はらみ79 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ全部読めてないがタイトルだけでもう、毎日何度も自分に言い聞かせている。その習慣だけで買った値打ちがあるのではと思ってしまう。
悪意なく差別してしまうことは勿論、そのことを簡単に認められない背景は何なのかを頭に置いて読み進めていきたい