- 販売開始日: 2021/10/19
- 出版社: 集英社
- レーベル: ヤングジャンプコミックスDIGITAL
- ISBN:978-4-08-892085-6
電子書籍
BLACK TIGER ブラックティガー 8
著者 秋本治(著者)
無法者を駆逐する孤高の女ガンマン「BLACK TIGER(ブラック・ティガー)」は僅か12歳で賞金首を次々に狩る少女の噂を耳にする。極悪非道の名で馳せる盗賊団のアジトに無...
BLACK TIGER ブラックティガー 8
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商品説明
無法者を駆逐する孤高の女ガンマン「BLACK TIGER(ブラック・ティガー)」は僅か12歳で賞金首を次々に狩る少女の噂を耳にする。極悪非道の名で馳せる盗賊団のアジトに無謀にも一人で乗り込もうとする少女を止めに入るBLACK TIGERだが…!?
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紙の本
大一番の番狂わせ
2021/10/27 23:35
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一口に悪党と言っても、その者が犯した罪の種別を考慮せねば、それは意味を成さない分類表記となる。
賞金首が賞金稼ぎを殺すのは悪事だと言い切れるのか。
賞金稼ぎが賞金首を殺すのには、権力者のお墨付きが必要だ。
犯罪者が人助けをしたら、善人だ、と賞賛すべきなのか、或いは、偽善者だ、と非難すべきなのか、これは非常に悩ましい問題である。
動産であれ、不動産であれ、厳重に警備しなければ、力尽くで、奪われるのが、西部開拓時代の常である。
奪われたら、奪い返す。
殺されたら、殺す。
全てを失った子供は、銃を手にして、何を思うのか。
ブラックティガーは、子供に対しては慈母の様に振舞える異色の賞金稼ぎだ。
しかし、同業者に対しては、情け容赦なく、滅多な事では、手を差し伸べない。
第八巻に収録されたエピソードにおいて、彼女は、腕利きのガンマンと、意外な場所で、再会する。
この前後編で纏められた二話、計四回の一連のエピソードは、南北戦争終結後、活気を取り戻しつつあるアメリカ社会の、金を巡って繰り広げられる、犯罪者と被害者の知恵比べの話だと言えよう。
また、本巻には、他にも、知力の有無が、勝敗を左右する決め手となる話がある。
知恵が働き、機転が利かなければ、男でも、荒くれ者の集団には立ち向かえない。
愛馬マックスの賢さに、読者は、驚かされるであろう。
犯罪者は、話せば分る相手ではない。
相手が丸腰でも、容赦せずに、平気で殺せる奴が、懸賞金に値する悪者である。
たとえ、話せば分る素振りを見せても、用心するに越した事は無い。
満身創痍のブラックティガーに、今日も、新たな銃創が刻まれる。