- 販売開始日: 2021/11/06
- 出版社: ほるぷ出版
- ISBN:978-4-593-53495-1
ワンダー
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ...
ワンダー
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商品説明
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
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書店員レビュー
年代問わず、すべての人に読んでほしい!
ジュンク堂書店郡山店さん
児童書なので、やさしい文章が素直に心に響きます。大きなハンデを抱えた少年の健気な強さに、途中何度も涙をこらえました。
たくさん想像して
2016/03/06 08:44
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私には自信がありません。
もし、この物語の主人公オーガスト・プルマンのような男の子がそばにいたら話せるなんて。
オーガストは普通の男の子です。ただし、それは「顔以外」と注釈がつきます。
オーガストは、目がふつうあるはずのところから3センチも下についています。眉毛もまつげもない。耳は穴があいているだけ。鼻はぼってり肉がついて、そこから口にかけては「とろけた蝋」のようだ。
オーガストは生まれた時はもっとひどい状態だった。何度も整形手術を受けてきた。正式には「下顎顔面異骨症」というらしい。
想像してみてよ、もしそんなオーガストが自分たちの学校に入学してきたらということを。
この本を読んだあとでも、ひどいことだとわかっているが、私には自信が持てない。
オーガストは10歳の男の子。それまでは家でママが勉強を教えていたのだが、今度普通の学校に行くことになった。オーガストは最初すごく嫌がった。もっと小さい頃はずっと宇宙飛行士のヘルメットをかぶっていたぐらいだから。
それでも彼は学校に行く決心をした。感じの悪い同級生がいることを承知の上で。何故なら、そうではない同級生もいたから。でも、ハロウィーンの夜、信じていた同級生からも嫌な言葉を聞いてしまうオーガスト。
それでもオーガストには彼を愛してくれる人がいた。パパ、ママ、姉のヴィア。家族ならわかる。オーガストが何か悪いことをしたわけではないということを。だから、彼らは信じている。オーガストが学校になじむことを。友だちがたくさんできることを。
ただ、姉のヴィアだけは少し複雑。オーガストの存在を知られることで彼女もまた周りの冷ややかな目にさらせれてきたのだから。
想像してみて下さい。オーガストのような男の子が自分の弟だったらって。
そう、この物語を読むには、たくさんの想像が必要です。
もし、・・・。もし、・・・。そこにはいつもオーガストがいるはずです。
オーガストにたくさんの友達ができるかどうかは物語を最後まで読むとわかります。
それでも、正直に書けば、私にはまだ自信がありません。
暗くて辛いハンディキャップの物語を読みたい人には決しておすすめしない本
2017/02/18 19:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本のウサギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の少年、日本だと小学生相当の男の子。家族や友人に恵まれたごく普通の男の子。ただし顔を除いてはーーーとの見出しで、顔に障害を持つと書いてあるが、実際は外観だけのハンディではない。補聴器を使用し、食事の時も他のみんなと同じようにスムーズには食べられない。耳や嚥下機能、首から上全体に広く障害があり、何度も手術を重ねてようやく通常の生活を送れている重度の障害の子だとわかる。
人称が章によって変わるが、主人公の一人称の時は、走ったり話したり笑ったり、見たり考えたり、全くその世界は本人が語る通り普通の男の子である。
いじめの問題も含んでいる物語でありながら、いじめそのものを語っている部分は全体の一部である。障害やいじめの本だから陰惨で読むのが辛いだろうと思い手に取ると、拍子抜けするのではないかと思う。なぜなら愛し愛されている家族と友人たちとの基本的な信頼、心の基盤が全編通して彼と読む者の心を支えてくれている物語だからである。
彼の生きる世界は始めから終わりまで明るく光に満ちている。それは、障害があろうがなかろうが、初めから誰にでも当たり前のように与えられているべきものである。暗い世界を思い描いて読み始めた自分の心には何があったのかを、読後現実に戻って考える事になった本である。
ワンダー
2020/11/24 20:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観て感動しました。分厚い本だったけど、どんどん読みたくなりました。
説明するより早い
2017/06/08 10:36
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマトのへた - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもに「人は見た目で決めつけちゃダメよ」なんて言っても「どうして?」と聞き返されたら理由を説明することは難しい。子どもに長々と説明するより、この本を読んでもらえればなんとなくでも理解してくれる気がする。
場面ごとにメインとなる登場人物がかわり、皆不安を抱えて生きているのだと気づかせてくれる一冊。
ワンダー
2016/04/10 16:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人には判断基準というものがあると思います。
それからずれていたら、変な人、として見られてしまう。
それはとても悲しいことだと思ったし、そうやって思い込んでいる自分たちをどう考えていくんだろう、ととても思った本でした。
複雑な心境
2016/02/29 12:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばなな王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんな人の目線から物語が描写されており、ある事象に対して、それぞれの人が感じる考え方やものの見方があるのだとすごく考えさせられた。
もし自分がこの主人公だったら、もし自分がこの主人公の親だったら、もし自分がこの主人公の友達・クラスメートだったら、そしてもし自分が主人公とまったく縁のない人間だったら……きっと答えは一つではないはず。
その時々の心境や環境に左右されるけど、いかに心を穏やかに温かくしていられるか。今の自分に足りないものがものすごく浮き彫りにさせられ、最後涙した傑作でした。
号泣
2022/12/30 16:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yy - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「ワンダー 君は太陽」を観てとても良かったので、原作も読んでみました。113分の映画では描けなかったストーリーが満載で、涙が止まりませんでした。
大人も子どもも読んで欲しい!
2022/07/11 23:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まお - この投稿者のレビュー一覧を見る
人と違う、見た目が…とか、気にしないようにしてもできない時はある。
でも、お互い感情をもった人間同士なんだから、思いやる心を持つことはできる。
これを読むと悔しくなったり、切なくなったり、嬉しくなったりと感情が揺さぶられて、でもそれが楽しい。
これから自分の心を育んでいく子どもにも、自分はこうであると確固とした考えのある人にも読んでもらいたい、本当に名作。
感動!!
2016/06/19 19:59
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NOBU - この投稿者のレビュー一覧を見る
感動です。
主人公は生まれつき障害を抱えているのですが、それにも屈せずにどんどん成長する姿を見ると涙がでます。
子どもへのプレゼント用に買いました
2016/12/23 20:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:肋骨痛男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分も読んでみたところ、大人でも見につまされる部分がありました。
わたしの好きな一節
「テーブルに一人ぼっちですわるのは、サイテーだった。食堂中のやつらに見られているような気がした。自分には一人も友だちがいないような気がしてくる。それで、ランチを抜いて図書室で本を読むことにした。」
映画を観てから
2018/07/31 01:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観てから、原作を読みました。
映画を追体験しているような、でも映画にはなかった描写が出てくると「えっ」となってしまいました。すでに基準が映画になっていたようです。
オーガストの外見について、本の中では具体的な描写はありません(耳や口のことなど、部分的に説明されているところはあるが)。だから読者それぞれの中に、オーガストの顔がイメージづけられるのかもしれません。映画を観てしまってからでは遅すぎますが。
オーガストをめぐる人々の視点のほうが面白い、というのがこの物語の素晴らしさ。
サマー視点はもっと多くてもよかったかな。
子供へのプレゼント
2017/02/26 22:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NT - この投稿者のレビュー一覧を見る
欲しいと言われ買ってあげました。楽しかったようです。
暖かく見守って欲しい
2016/05/06 10:49
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の抱えているものは、10歳の男の子にとってあまりにも大きなものだろう。周りの人たちの理解があって初めて、オーガストは羽ばたいていくのかもしれない。
オーガストの顔
2023/04/19 20:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
考えてみれば、こんな顔に生まれたのは、オーガストのせいではないし、差別や偏見持つ方がおかしいはずが……。でも、人間は、異形の人間を見つけると、どうしてもこうなる……から始まって、オーガストだけでなく、周りが成長していく物語です。
正しいことをするか、親切なことをするか、 どちらかを選ぶときとは。
2016/08/02 13:17
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投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しいことをするか、親切なことをするか、 どちらかを選ぶときには、親切を選べとは、著者の言葉です。
「いじめ」を題材にした小説です。アメリカではニューヨークタイムスのベストセラーになった本だそう。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にもなっています。小学校高学年向けの一冊です。
なかなか取り組むのが難しいそうな「いじめ」について、児童書を切り口に考えてみるのも良いでしょう。
でも、親子で考えるとなると難しい問題ですね。表面上だけの説明になっても説得力に欠けるというか。
少なからず、「いじめ」を経験した事がある子供に本書を読ませたとして、何を学んで欲しいのか。そう問われたとすると回答できません。もっと、大変な気持ちになっている人は沢山いるはずだからという我慢を強いるような気持ちにさせるかもしれません。
この本は、感動を呼ぶ話としての体裁がありますので読んでいて不快になる要素は無いと思います。
でも、自分の子供が少なからず「いじめ」に悩んでいたとして、それを親に相談できずにいたとしたら。そう考えると、これ課題図書だから読んでみようかと気軽に渡すのは躊躇しそうです。
愛について改めて考えさせられる一冊でもあります。夏休みの読書感想文とするには深くて重い課題かもしれません。