氷の軍神と陽だまりの最愛【電子特別版】

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

とても良かった。大切な人を亡くした人達が優しく支え合う暖かいストーリー。電子書籍特典まで大団円。
伊織の両親は、船旅に出る前に万が一を考えて後見人を決めとくべき。愚かな身内がいるのだし。
イラストがぴったりで、伊織も雫石も絶対この人だと思った。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

かつては神々が暮らしていたとされ、その血を引く帝が治める国「芙奏の国」を舞台にした和モダン風BLです。

ネタバレがあります。

●「氷ノ軍神」と称えられている28歳軍人攻め・雫石　要
●飯屋「ふく」で働く18歳の受け・涼風伊織
●飯屋「ふく」の店主・福田雄三
●飯屋「ふく」のおかみ・福田フク
○本編は受け視点、電子書籍特典SSは攻め視点

両親が海難事故に遭い、後見人となった叔父に財産を奪われ、色街に売られそうになったところを逃げて、飯屋「ふく」の夫婦に引き取られた伊織。その恩返しにと精一杯働いていたある冬の日、立ちすくんでいた雫石を心配して声をかけたことが縁で、ふたりは顔馴染みの客と店員になりました。ところがある日、伊織の後見人だった叔父が現れて・・・

悲しい過去をもつ者同士、軍人さんと飯屋の看板息子が癒し癒され惹かれ合い、周囲がふたりの恋を固唾をのんで見守り、トラブルを解決して結ばれるお話です。

伊織が雫石に丁寧語で話すのはともかく、軍人の雫石も常に礼儀正しくて、恋人同士になる前後から「伊織さん」呼び。くーッ！甘酸っぱーい！

また恋に障害はつきもので、ふたりの恋もこれでもかと邪魔が入ってハラハラさせられました。でも有能な雫石大尉がちゃんと守ってくれるので安心してください。そしてふたりを応援する飯屋「ふく」の夫婦や雫石の上司と部下たちも魅力的なキャラクターで、物静かな恋人たちを賑わせています。

カワイチハル先生のイラストがイメージどおりで、堅物な雫石と初心な伊織から、恋心が滲み出ている様子がうかがえました。

読めばきっと飯屋「ふく」の主人と一緒に、赤飯を炊きたくなることでしょう。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

受けがピュアで健気なのは勿論のこととして、攻めも２年も温かくじっと見守り続けていたのは十分健気じゃないか。
なるべくしてなったと言えるカップルの誕生に周囲もホッとしたことだろう。
「氷の軍神」と言われる攻めと受けに対する攻めの態度の違いを目の当たりにする攻めの部下たちの反応が面白かった。